‘01年24号  Act.69 凶の方角

 漂う龍、フワフワ。
「アクマデモじじいナンダ………!!」「敵ハじじいダゼ」
「オレニハ手出シスル権利はナイ」

「ホレキダゼ」

ガオオォオォォン

 ジャンプしたケンゾーの右回し蹴りがF・Fを襲う!しかし屈みこみこれをかわすF・F!
即反撃、弾丸が当たらないことを考慮してか拳打をもちいて空中に浮いたケンゾーにラッシュをしかける。

「ホアアァァア!!」

「はいはい」「はい」「はい」「はいい」

 しかし、F・Fのパンチは全てケンゾーにガードされる!「この切れ味…、78のじじいのパンチや蹴りか……!」徐倫も驚嘆を口からもらす。同時にケンゾーも謎の言葉をもらす。

「これでドラゴンに入れるわい」
「はいやッ!!」

 ドラゴン、とはあの龍のことだろう、に入る?…入るとはいったい。

 F・Fの拳打を踏み台として利用し、さらに空中へ駆け登るケンゾー。その先の龍が明らかに目当てだ。龍に手を差し出す。すると!!

 喰わせた!?ボキョォォー、という音とともにケンゾーの左腕が龍の口の中に残り、ケンゾーと分離してしまった!呆気(あっけ)にとられる一同…。あのアナスイでさえも驚きを顔に顕している。

 我々を代表して徐倫が叫ぶ!
「何だ…!!あいつ…!?」「自分の腕を……何をした?」

 そして!!!

「じじいの腕がF・Fの後頭部の方向からッ!」

 ケンゾーの左腕の突きがF・Fの背後という、あらぬ方向から飛んできたのだ!

ガギ

 それに対して右肩を瞬時に外して後ろに回しガードをするF・F。柱の一族を彷彿とさせる防御法である。だが二の腕をザックリ傷つけられて血が飛び散る。

「あ…危ない…。でもF・Fらしい動きだけど、なんとなく防御したわ!!」

「あのドラゴンのようなスタンドに触った途端、ケンゾーの腕が見えなくなった…「突き」の方向を見えなくするためか?」 

 アナスイのもっともな意見。だが弾丸が当たらない答えにはなっていない。まだまだ謎はある。
F・Fは体勢を立て直し、ケンゾーは腕が戻って来て構える。

「なんだ….その「龍(ドラゴン)」のようなモノは?」
「おまえが触れると腕が飛ぶのか?」「パワーは老いぼれのまんまだったがなッ!!」

 挑発するF・F!しかしそれに対する龍の答えは……

「違ウゼ、F・F」「モウ結果ハ見エテイルンダ……」
「ダガ誰ニモ予測ガツク事デハないンダケドな」

「はいやッ!!」
「余計なことはしゃべるなッ!さっきからやかましいわッ!おまえは中立なんじゃろうォッ!!」

「自分ダケズルイネー。教エテヤレヨ―ッ」

 重要なことをコミカルにまとめないコイツら。仲間どうし(?)でもめるケンゾー達に呆れながらも油断なく目を離さないF・F。その後方、さきほど飛び散った血が壁をドロリと流れ始める。囚人の食事をあさっていたネズミ達がそれに気付く。ネズミ達が血に向かうためドアの開閉装置を足場にして壁を駆け上がる。その拍子にスウィッチが入り全ての独房の扉が閉まり始める。閉まった扉の1つが溺れ死んだ囚人の顔を潰したため、そいつの掛けていたメガネが反動で吹き飛ぶ。

 F・Fのほっぺを貫通するメガネの破片。「何がなにやら解らない」という表情を世界一うまく表現するハメになってしまったF・F。

「口を…開いたな」
 再びケンゾーの猛攻が始まる!間一髪で後方に跳び、床を転がり距離をとって態勢を立て直すF・F。

「『凶の方角』……だ。わかりかけてきた。あれは『FENG SUI(フェン・スイ)』だ。
 東洋人の言うところの『風水』。あのケンゾーの方角を刻むように動く足の運びといい、一つの方角から入り込むような攻撃といい…
 そしてあの手の上のヤツのスタンド…」

 フェン・スイと言うのはスタンド名…ではナイですね。方角を呟(つぶや)いていたのはボケたせいではなかった!

「ケンゾーはあの「龍」のようなスタンドで攻め込む方角を見ているッ!」
「『風水』。それは「占星術」や「タロットカード」のような「占い」として有名だが「占い」ではない。
 東洋人によるとこの自然界には山や谷から発生する「風」や「水」のエネルギーの方角を知る事によって人生の決定の時「進むべき道」がわかるという」

 この風水のエネルギーは大きくは国家の発展、小さくは個人の幸福に深く関係する。日本で有名な風水都市といえば京都と江戸が有名である。ちなみに、この風水のエネルギーの流れを「龍」というらしい。

『風水』の方角理論は人間の体にもあり……!『暗殺風水』というものが存在する!

どぉーーーーーーん!!
 ついにエンゾーの能力が明らかに!暗殺風水!!なんだそりゃ!?(笑)しかし風水とは…、安部晴明ファンは大喜び!(阿部晴明ファンがジョジョを見ているとは思えないが)
 ところで、上の「どーん」は私の心に響いた音です。マンガには載っていませんよ。

「『風水』でその場所にいる敵・人間への攻め込む方角さえ知ることが出来れば……。
 本人がどう警戒して防御しようが……
 まったく本人に気づかれず標的に近づく事が可能になり容易に暗殺できる!
 ……つまり!『凶の方角』だ!!
「あのケンゾーのスタンドの秘密はまちがいなくそれだ!忍び寄るF・Fへの『凶の方角』!」
「あの「龍」のスタンドは「進むべき殺しの方角」を示しているのだ!!」

「そしてじじいの攻撃があの「龍」に重なったとき!!F・Fへの結果は既に決定される」
「まさかあのケンゾーこの刑務所で40年かけて…「暗殺風水」を極め!
 それがスタンド能力として発現したのかッ!!

 どうやらケンゾーはDISCを入れられたスタンド使いではないらしい。風水という…簡単に言い切ってしまえば知力、と相手を溺死させる拳法という暴力の融合は上手いとは言えず非常に違和感がある。だが、面白い!!違和感と言う摩擦音のきしみもも、荒木飛呂彦の手にかかればノリにノレル8ビートに変化してしまう。ケンゾー、良すぎだぞ!!

 そして、スタンド名は「ドラゴンズ・ドリーム」

 

 ケンゾーのスタンド能力が明らかになったところで先週あげた疑問を検討してみる。

(1)膨らんだ死体はスタンド能力?
(2)ケンゾーの足さばきの意味は?
(3)掌(てのひら)の上の風水盤らしきものは何?
(4)「中立」を称するアイツは何?
(5)「弾丸」が当たらないのはなぜ?

(1)やはりケンゾーの拳法の結果だったらしい。
(2)『凶の方角』へ進むステップだった!
(3)ケンゾーのスタンド!
(4)あれもスタンド!あのオモシロ龍は手の上の風水盤の真ん中に在った針が分離したものだった。
(5)あらゆることがうまくいかない、F・Fにとっての『凶の方角』にケンゾーが居たため。

 さて、来週の予告によるとドラゴンズ・ドリームの示す方角が「凶」から「大凶」になるらしい。そういえば、3時間かけて行った長野の諏訪大社で引いたおみくじが「凶」だったことを急に思い出してしまいました。しかも誕生日。


  巽の方角、庚の方角、凶の方角。ケンゾーの能力にとって最重要キーワードが方角である。F・Fが勝利をつかむためにはこの方角を何とかしなければならないだろう。その対策を幾つか予想してみよう。

(1)方角を ずらそうと動き回る。しかしドラゴンズ・ドリームはF・Fの凶の方角をロックオンしている。それが能力なのだから振り切ることはできないだろう。 中立を称して攻撃をしない替わりに、絶対逃がさない。逆にF・Fは、ケンゾーに攻撃のチャンスを与えることになるだろう。
(2)人外の動きをして方角を惑わす。肩を瞬時に外すなどの動きが可能なF・Fであるから、上半身だけを回すなどでドラゴンズ・ドリームをかく乱する!でも良く考えたら…、ドラゴンズ・ドリームはF・Fの視線や意識、身体部分を感知しているわけではなく、F・Fのいる場所や位置から凶の方角を探知しているはずである。よって、上半身だけを回すなどの小細工は全く意味がない。
 そこでF・Fのとる行動を予想すると…(3)「2つになる」と予想。モンスターだった時のF・Fように分裂するのではなく、自分で自分の首を吹っ飛ばす!!DDは知能の中心である頭の方の凶の方角をロックオンしてしまい、F・Fの頭の方に誘導される。そして凶の方角から外れた身体の方がケンゾーに攻撃!!口の中に手を突っ込み「掟破りの逆溺死」!!一方、頭だけのF・Fの首の付け根からはクモのような脚が生えて、カサカサカサカサ……。
(4)中立というからにはF・Fもドラゴンズ・ドリームを利用できる。一番ありそうなのだが。
 とりあえず、私が押すのは3番!当たるも八卦、当たらぬも八卦。ではまた。