‘01年23号 ACT.68 ケンゾー
久々のキャラクター相関図である。第4部のキャラクター相関図はヒドイものだったが、第5部をはさんでかなり洗練された相関図である。この相関図をみてチョット気になったことを書き出してみると…
(1)神父の名前がサラリと発表されている。“刑務所教戒師 エンリコ・プッチ神父”相変わらず元ネタのファッションブランド名はわかりません。ここまで神父の名前をひっぱといて、このアッサリ具合はチョット落胆してしまいました…。故意に神父の名前は隠していたような雰囲気だったのでなにか意味があると踏んでいていたのだが、う〜ん、荒木先生が今まで名前を決めかねていただけだったのだろうか?
(2)F・Fの性別が女性と明確に示されている。フー・ファイターズ自身にはもちろん性別は無いだろう(ミジンコだし)。元々は無性別なのに寄生しているために性別ができる…、というと寄生獣を思い出す。F・Fも子どもを産むのだろうか?(それも個人的にはありだなぁ)
(3)徐倫はアナスイと初対面。でも「エンポリオのところにいた…」と言っているところから遠くからチラリと見ていたのだろう。
(4)DIOの骨は右足の骨だった。これは左足の間違いではないかとふんでいる。なぜ左足かというと、左足は最終決闘においてスタープラチナに粉砕された方の足だからである。粉々に吹き飛んだ左足の欠片が柱の陰などに転がり込み、SPW財団が回収しきれなかったものをDIOの部下が見つけ出した……。
あくまでも想像の範囲を出ませんが。
「人間が水でおぼれる時間は訓練された者で5分から7分かかる」
「だがそれは空気を吸い込んで肺の中に残っている場合だ」
「もし両肺の中の空気を全て吐き出させた状況下でなら……」
「人は「数的の水で」即死状態で溺れ死ぬッゥウウーーーー」
F・Fの口に手を突っ込んでいるエンゾー!実は、先週はF・Fの口に手が突っ込まれているのは気付かなかった。相関図をはさんで次のページでエートロの裸ん坊の絵が!意外と胸が有る!!裸ん坊すぎて脊髄と副腎まで見えてしまっているゾ。
「口の中から直接!頚椎の第4骨に打撃を与えた!」
「それは『腎』につながる神経ッ!」「『副腎』は!」
「呼吸器官粘膜に潤滑油のように体液を分泌させる!」「たったの数滴だが…
気分は大海原に飲み込まれていく苦しみじゃろう………」
「F・Fゥゥウウウウーーーーッ」
高波に巻き込まれ、天空から放り出されたかのように地面に叩きつけられるF・F。「フェ…、フェ…」と不気味な笑い声を発するケンゾー。F・Fの名を叫びながら、疲労と怪我でつんのめり膝まづきながらも駆け寄ろうとする徐倫。
振り向くエンゾー、「あんたもおぼれてみるか?」
「空条徐倫………」
完全に徐倫に照準を合わせるエンゾー。その背後で喉が膨張して苦しそうにあえぐF・Fが自ら喉を右手の人差し指で突く。するとシューという音とともにF・Fの喉から空気らしきものが抜けて元に戻る。しかし不穏な気配を察したエンゾーの掌(てのひら)に風水盤らしきものが再び出現する。
ド・ド・ド・ド・ドン
左手を銃と化しFF弾を連射するF・Fの銃撃をバク転でかわすエンゾー。弾丸が左足をブーツごとをかすめるが、かまわずバク転の勢いをそのまま蹴りに転化して反撃をするエンゾー。F・Fはすぐ背後の鉄柵によって逃げ場を失っているはず…だが、瞬間的に身体を変形させ通れないはずの鉄柵のすき間を抜けてしまう。
しかしエンゾーも鉄柵に当たる直前に蹴りを止める。だがとまどいは隠せない。
「何者じゃ…おまえ?」
「人間か?」
「立つな…」「ここはあの2人の様子を……」「見ていた方がいい……」
負傷している身体に鞭を打ち、F・Fの支援をしようとする徐倫の背後にあの男(完全に男)が……。
「あのジジィがどんな「スタンド使い」なのか…?」
「ここでハッキリと見極めとくべきじゃあないのか?」
「ここでの問題は……いいか……「溺れ」させたというあのジジイの拳法ではなく…」
「「弾丸」をかわした事の方だ……
なにげないが…なぜ「弾丸」が一発も命中しない?
その方が危険ではないのかな?」
「溺れさせる」ということに気がとられて誰も気付かなかったことを指摘するアナスイ。
「愛しているぜ…ここに来るのがとても楽しみだった……」
「あんたは何しにここへ?」という徐倫の質問を無視していきなり告るアナスイ。思わず、
「え?今なんと?」と質問しなおす徐倫を再び無視。
そしてアナスイの口から語られるケンゾーの驚愕の事実。
なんとケンゾーはカルト宗教の教祖であった。ドイツの妖怪、レッドキャップのような格好をしているケンゾーと信者たちの姿が挿入される。カルト宗教によくある世間との確執と摩擦により、1969年に信者34名を道連れに集団自殺を行うが、1人だけ生き残る。そして合計240年の刑をくらってGDSt刑務所に収監されているのだ。
場面は再びF・Fとケンゾーに。
「おまえが何者かわからないが……おまえの「長所」はみえるぞ」
「おまえの強さの秘密がな……」
「おまえの体内を血液以外の何かが流れているのがよくわかる
それがおまえの「スタンド」か?それとも別の「生き物」か?」
この質問の答えは両方「YES」。どうやらサヴァイヴァーの影響は依然としてあるらしい。
「だが倒し方には変わりは無いないな」
「急所の位置も肉体の構造もどんな人間と変わりはしない…流れ出る血液もな……」
本質はプランクトンであるF・Fにこれは当てはまるのか?それともケンゾーの思い込みなのか?
「もう一撃溺れてみるか?次のは生還させない………」
再び風水盤を出現させるケンゾー。「庚(かのえ)の方角」「225度0分」そしてあの足さばき。
「ま……まただ……」疑問をぶちまけるF・F。
「なんだ…?あれは?さっきと同じだ……また手の上に」
「そしてジジイのあの妙な「足運び」は?」
ケンゾーに対して構えるF・F。そのF・Fの後ろに……何かが…、尖がった何かが迫っている!
その謎の物体の影(実体化しているのか?) がF・Fの上に落ちる。感知するF・F。同時に物体の全貌が明らかに!巨大な矢尻に巻きつく龍!!こいつは?
銃を引き抜き撃ちこむF・F!かっこいい!!銃弾も見事に龍をつらぬく!が…
「違ウ…意味ネエーッテ…オレ中立…前ヲ見ロッテ!
…………オレに攻撃するナ!命中しねーしサ!」
銃弾は全て龍をすり抜ける、もちろんノーダメージ!!
あっ気にとられるF・F。足運びを続けるエンゾー。黙って見つめる徐倫とアナスイ。
ドバァーーーーン
再銃撃、龍の額を貫いたかのように見える銃弾もさっきと同様すり抜けただけである。
「ダカラオメーの敵ハジジィ本体ダ!ワカンネー奴ダナ!」
「オレ中立ダッツーの!攻撃は通り抜けテ行クダケダ」
「前見テロ!危ネーゼ!ジジィガ向カッテ来ルゼ!」
龍の告げたとおり足運びを終了してF・Fに迫るケンゾージジィ。そしてF・Fに浮かぶもう1つの疑問…。
「ジジィが弾丸をかわしているのはこいつのせいなのか!?」
中立?どういう意味?それはともかく外見も話し方もコミカルなこの龍。携帯ストラップとして欲しいです。さてF・Fではないが多くの謎が散在する今週。それをまとめてみると、
(1)膨らんだ死体はスタンド能力?
(2)ケンゾーの足さばきの意味は?
(3)掌(てのひら)の上の風水盤らしきものは何?
(4)「中立」を称するアイツは何?
(5)「弾丸」が当たらないのはなぜ?
来週すべての謎が解明されることを祈りつつ、また今度!!
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