デフ・レパード  2002  X・ツアー(2)

 
さて、両日のオープニングはなんと“RING OF FIRE”。
この曲はアルバム『HYSTERIA』時に書かれたが、他の曲とは色が違うといいことでシングルのB面となり、
後にBサイド集「RETRO ACTIVE」にて一新されて収録されていたナンバーです。
それゆえ、フィルがイントロを引き出したときには、皆ポカーンと…何この曲?みたいな雰囲気で
場内は包まれました。もちろんレップスのアルバムを全て持っている人じゃないと知らないので
場内の雰囲気は「マジでか!(嬉)」と「は?(困惑)」に二分してしまう。
しかし、この曲を聴くことができたのはまさに“奇跡”だし、メンバーもどんなつもりでこの曲をオープニングに
しようと思ったのか知りたい。
そして、東京では“STAGEFRIGHT”が出ました!ジョーが今回の来日で演奏するかもしれないと
言っていたけど、ついに最終日にやってくれました。
それにしてもメンバーの出で立ちも3年前と特に変わらず。フィルの上半身ヌードも…。
次に新譜から軽いジャブをかましてくれて、神奈川では“HEARTBREAK〜SWITCH625”。
マライア(※2)の新譜でカバーされているとあっての選曲でしょう。しかし、これを聴けたのも超ラッキー。
聴きながら、「これをスティーヴが弾いているところを見たかったなぁ…(※3)」と思いながら聴き入る。
東京では“HYSTERIA”が聴けて、これも感動。
そのあとステージに椅子が並ぶ。「あれ?、なんだろ?」と思っていると“TWO STEPS BEHIND”!(※4)
信じられなかったです。まさかですよ。完全にレップスにやられた。
新曲3曲も中盤に演奏。特に“NOW”はアルバムよりもぜんぜん良かった。
間合いを置いて、“WOMEN”のイントロからリストを見ての通りの「ヒステリア・ツアー」(※5)の始まりです!!
会場もさすがにみんな手が上がっているし、歌っている。大合唱状態。もう言うことなし。
余韻を残しながらも本編を終了し、アンコールで“LET'S GET ROCKED”がきてもうひと盛り上がり。
そしてライヴ終了…、神奈川では。
東京では“WASTED”を最後に。
新譜からは3曲と控えめでしたが、往年のヒット曲満載の良いライブでした。なんでもJOEは
30曲近くやりたいようなことも言っていたらしいです。実現したら凄いけどね。
ジャパンツアーに入る前は、個人的に『X』から沢山聴きたかった思いが強かったんだけど。
年齢層は30代が主流でしょう。そして悪ふざけの勘違いヤローが居ないのもバンドの性質だね。
国内在住?のあのアーティストも来ていたそうですよ(※6)。
両日とも2階席でちょっと惜しいことした。次は絶対フィルに手が届く席に行きたい。メタルのピックも欲しい。
サウンドは神奈川県民は音が割れていて、あまりクリーンに聴こえなかった。
渋公は上々。でも国際フォーラムはやっぱ良い会場なのね。
それにしても東京最終日、凄かった。ほんと行って良かった。あっという間に終わってしまった。
そう!WOWOWの収録が無かったよ〜。またブート屋さんへ探しに行きます。
DEF LEPPARDは特別ルックスがいいとか、テクニックが凄いとか言うんじゃなくて、
何より先に良い曲を作れて演奏できるバンドであることが俺の感じる何よりの魅力です。

(註2)マライア・キャリー。
(註3)レップスのオリジナル・メンバー・ギタリスト、スティーヴ・クラーク。重度のアルコール依存症にかかり、1990年にアルコールの過剰摂取で他界。スティーヴの後を継いだのが元DIOのヴィヴィアン・キャンベルである。
(註4)大コケしたことで有名な映画『ラスト・アクション・ヒーロー』に提供された曲。
(註5)アルバム『ヒステリア』。全米のみで1100万枚以上を売り上げたレップスの代表アルバム。アルバム曲の半分(6曲)がシングルカットされヒットするという恐るべきアルバム。
(註6)誰でしょう?‘03年1月1日現在、わかりません。

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