スタンドの原則を下記に示す。これは『JOJO A−GO GO Disc2 STANDS』の「スタンドの四大定理」を検討したものである。

(1)スタンドは必ず本体を持つ。
(2)スタンドは1人一能力である。
(3)スタンドの射程距離とパワー、スピードは反比例する傾向にある。
(4)スタンドはスタンドのみ能動的に接触可能である。ただし、スタンド自体と融合した物質やスタンド能力の効果を受けた物質はその限りではない。

(5)スタンドは各個人特有のものである。(‘05.2.13に補足)

(1)スタンドは必ず本体を持つ。

 生物が必ずその親から生まれるように、スタンドも必ず生物の精神から生まれる。スタンドを生んだ人間(人間以外の事例もある)をそのスタンドの「本体」と言う。スタンドは本体の精神から生まれ、本体の肉体のエネルギー(生命力)を糧として存在する。さらに、スタンドが自分を生んだ人間から離れて別の人間の生命力を糧とする場合があるが、この人間(人間以外の事例もある)も「本体」とする。

(2)スタンドは1人一能力である。

 元々はスタンドは「1人一体」という概念であったが、群体型のスタンドの出現により「1人一能力」となった。スタンドによっては複数の能力を持っているようにみえる者もいるが、その能力も1つの「キーワード」下によるものである。よって正確に言えば、スタンドは1人「1キーワード」であると言える。

(3)スタンドの射程距離とパワー、スピードは反比例する傾向にある。

 射程距離の長いスタンド…つまり、より遠くへ行けるスタンドはパワーとスピードが低い(私的にはここに精密性が加わると考えているが)。さらに、本体から離れるほどにパワーとスピードが低下していくタイプの遠隔操作スタンドもいる(らしい…セリフ上だけで具体的な事例が皆無である)。

(4)スタンドはスタンドのみ能動的に接触可能である。ただし、スタンド自体と融合した物質やスタンド能力の効果を受けた物質はその限りではない。

 この文章の前半が示す処は、例えばスタンドから人間を殴れるが人間からスタンドは殴れないことを意味している。スタンド自身と融合した物質とは例えば、イエロー・テンパランスの肉やラヴ・デラックスの髪などである。スタンド能力の効果とは、例えばジャンピン・ジャック・フラッシュのボルト/ナットやホワイト・アルバムの氷などである。

(5)スタンドは各個人特有のものである。

 さて…有名な言葉に「原則あるところに例外あり」と言うものがあります。当然のことながら100を越えるスタンドの中にはこの原則に逆らうスタンドもいます。次回ではそれをとりあげてみます。


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