＜世界創造＞
　自分に有利な空間や環境を創りだす能力。

　この世界と異なる位相の世界を創りだすのが「世界創造」タイプの能力です。その世界では、正に創造主であるスタンド使いが絶対の有利です。そして、基本的にはこちらの世界から異位相世界に干渉することができません。

　一口に「世界創造」タイプと言っても多種多様です。
　デス１３は眠りについた魂のみを「悪夢世界」に引きずり込みます。悪夢世界ではデス１３の思いのままの世界であり、まさしくデス１３自身がルール！この「悪夢世界」の本質は本体とスタンドを引き離すことです。逆に言えば、スタンド同士の１対１の肉弾戦は弱点ということになります。
　クリームの「暗黒空間」は究極的な自己絶対有利の具象化でもあります。クリーム／ヴァニラ・アイス以外のあらゆるものが暗黒空間に入った途端にバラバラに砕け消滅してしまいます。
　Ａ・Ｈ・ファーザーは珍しいタイプ、名付けるなら「写真封鎖空間」とでもしましょうか。この世界の空間を切り取ってそれを周囲の位相から独立させます。ただし視覚聴覚での交流ができますのでそこら辺りの理由としては「魂のエネルギー」を扱っていることが関係しているのかもしれません。
　マン・イン・ザ・ミラーは典型的な「世界創造」タイプであり、「鏡の中の世界」を創ります。デス１３と同様に本体とスタンドを引き離して本体を攻撃することが本質となります。それに加えて鏡の中の世界に引きずり込む条件のハードルがだいぶ低いということが強さの秘密でしょう。
　アンダー・ワールドは穴をキッカケに「洞穴」のような世界を創ります、現実世界とは光や音が隔絶されていますが侵入するのは自由です。この洞穴はアンダー・ワールドの大地の記録を再現という能力を増幅します。
　地球の最後／宇宙の終焉のような想像を絶する環境を生身の生物が乗り越えられるはずがないので、彼らを「保護する空間」をメイド・イン・ヘヴンは創っていると推察できます。

　物体の中に空間を創ってしまう「空間割込」タイプ。

　空間と言うより部屋を創ってしまうハイウェイ・スター、なかなか住み心地は良さそうだがベッドが無いのが難点か。
　ジッパーで物質に空間を創れるスティッキィー・Ｆ、物理的には無理な大きさの物も入れることが出来ることから空間の縮尺が小さいのかもしれない。
　ミスター・プレジデントは体内に空間を創れる、この空間に入るものは小さくなっているので空間の縮尺が小さくなっていると推測できる。

　特殊な環境を創りだす能力、｢環境創造」。隣人の悪意を扱った４部では広範囲にわたるこの手の能力効果はない。

　霧を生み出し霧の中を漂うジャスティス、老化領域を創りだすザ・グレイトフル・デッド、重力の方向を変えて大混乱を生み出すＣ−ＭＯＯＮ。この３体は自己の能力を制御が可能なのでかなり有利な状況を創ることができます。生物がカタツムリになる領域を創るヘヴィ・ウェザーは無意識の能力でありますが、自身に危険が及ばないのは評価できます。サンの灼熱地獄とＪ・Ｊ・フラッシュの真空地帯、２体とも自己の能力を制御できるが自身もダメージを受けてしまうのはマイナスです…しかしそれを考慮して標的を創り出した環境に追い込めば問題はないでしょう。