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阪大ミス研の,推理小説
基本用語集
(最終更新時:)
- あい【愛】
- 下手な批判は<愛>を持った人の逆鱗に触れる危険性あり.「何であんな
作品が好きなわけ?」という言葉を不用意に口にしないように注意しましょ
う.
- あにめ【アニメ】
- アニメーションの略.ミス研内部のごく一部で盛り上がる話題の一つ.
- ありばい【アリバイ】
- 不在証明.殺害現場にはいなかったことを証明すること.トラベル・ミ
ステリなどで重宝される.
- あんごう【暗号】
- 文章の内容が分からないように一定の法則で変換したもの.代表例は
『二銭銅貨』(江戸川乱歩).
- あんち【アンチ】
- 一般的に「反対」を表す言葉.「アンチ・ミステリ」といった具合に使
用される.「アンチ・ミステリ」としては特に『黒死館殺人事件』(小栗虫
太郎)・『ドグラ・マグラ』(夢野久作)・『虚無への供物』(中井英夫)の三
作でまとめられることが多く,ミステリの歴史の中に確固たる位置を築き上
げたことから,この三作は「黒い水脈」と呼ばれることもある.
- あんらくいすたんてい【安楽椅子探偵】
- 探偵自身は現場へ赴くことなく,事件関係者の話しのみを聞いて犯人を推理す
る形式の推理小説.ミス・マープル(A.クリスティ)の一部の作品,隅の老人
(バロネス・オルツィ)などが有名.
- いごこち【居心地】
- 最高!!
- いんたーねっと【インターネット】
- 近頃流行のやつ.北大ミス研にはいつもお世話になっています.
- えすえふ【SF】
- Science Fictionの略.我が阪大ミス研はSF分野もまた,雑談の守備範囲であ
る.
- おーびー【OB】
- 偉大な先輩方.知識量も膨大である.しかもよく遊びに来てくださるので,な
んだかんだとお世話になっています.
- おちる【落ちる】
- 単行本からノベルス,ノベルスから文庫のようにより安い形態に変わる事.な
かなか「落ちて」くれない作品もある(が,そのような作品は一般に名作).
- おび【帯】
- 宣伝のための腰巻.ミステリでは誇大広告多し.
- かいせつ【解説】
- 巻末で行われる説明.何の前触れもなくネタばらしをする人もいるので,注意
する必要あり.ハードカバーやノベルスで既に読んだ本でも,文庫になると,
これを楽しみにページをめくることもある.
- かつじちゅうどく【活字中毒】
- 活字がないと生活に支障をきたす症状.切れると手に震えが来る……はずはな
いか.
- がっしゅく【合宿】
- いつのまにかミス研恒例となってしまったもの.夏は恒例,冬はやったりやらなかったり…….
つまりはその年による.合宿ですることもその年による(何も分からんじゃないかー).
- かんみすれん【関ミス連】
- 「関西ミステリ連合(の大会)」の略.大阪大学,京都大学,立命館大学,
同志社大学,大谷大学の各ミステリ研が中心となって毎年春・冬の2回行われる,
ミステリ好きの集まり(お祭り)のこと.お決まりのイベントは作家の講演会と
古本のオークション.ミステリに関するスペシャリストも多数参加.
- きょうき【狂気】
- 正常とは思えない精神状態.(何をもって正常と判断するかは私には分からな
いけれど)
- きょうき【凶器】
- 人を殺傷するために用いられた道具.幼年時,意外な凶器という題材で凍った
バナナを何度も読んだ気がする.
- くびなししたい【首なし死体】
- 文字どおり,首のない死体の登場する推理小説.「なぜ,犯人は被害者の首を
切り取ったのか?」というものが最大の疑問.代表例は,『殺人方程式』(綾
辻行人),『囲碁殺人事件』(竹本健治),『バイバイ,エンジェル』(笠井潔)
など(この三作は全て首切りの理由が異なります)
- げんえいじょう【幻影城】
- 江戸川乱歩のミステリ評論集.または,昭和50年代に泡坂妻夫・連城三紀彦・
竹本健治らを生み出した雑誌名.
- こくしょかんこうかい【国書刊行会】
- この出版社の本を買い求めている方に本解説書は全然必要ありません.
- こてん【古典】
- 読むべし,読むべし!!
- このみす【このミス】
- 「このミステリーがすごい!」(宝島社)というミステリ好きがその年度の国内
作品,海外作品のベスト10を決定した本のこと.数ある本の中で「おもしろい
ミステリ」を探し出す基準として使用することが多い.
- さいん【サイン】
- 関ミス連で講演された作家さんのサインがもらえる!(ファンにはたまらない?)
- じかん【時間】
- 午後二時が読書会の開始時刻なのに,だれも来ない……こともある.
- したい【死体】
- 死んだ人の体(そのままじゃないかー).ミステリに出て来る死体は美しいもの
が好ましい(私見).最近では死体の出てこないミステリの名作(『空飛ぶ馬』
(北村薫),『我らが隣人の犯罪』(宮部みゆき)など)も登場している.
- しもん【指紋】
- たまには指紋で犯人が捕まるミステリがあってもいいと思う.
- じょじゅつのとりっく【叙述のトリック】
- 推理小説の一形態.物語の順序や書き方を工夫して,「読者を」罠にはめる小
説.……これ以上は言えない(笑).
- しんせいねん【新青年】
- 戦前に小酒井不木(こさかいふぼく)・江戸川乱歩・横溝正史らを生み
出した雑誌名.
- しんほんかく【新本格】
- 島田荘司の推薦で講談社デビューを果たした新鋭の推理小説家のこと.代表的
作家に,綾辻行人・我孫子武丸・法月綸太郎・歌野晶午などがいる.
- せいさんかり【青酸カリ】
- 白色針状の結晶物.毒物の定番中の定番.まだ舐めたことはないが,甘くはな
いはずだ.
- ぜっぱん【絶版】
- 品切れとも言う.これが気になって古本屋を巡り始めると後には戻れないでしょ
う.
- だいいんぐ・めっせーじ【dying message】
- 被害者が死ぬ間際に犯人の名前を残したり,犯人逮捕の手掛かりを示したりす
ること.犯人の名前書いてくれたら楽なんだけど.
- ちしき【知識】
- 最初はついていけないが,いつの間にやらいろいろ聞きかじっている(ぼくは
推理小説といえば赤川次郎しか知らない人だったのに……).
- つんどく【積ん読】
- 購入する本-読了する本>0となると積ん読の状態が進行します.
- でいとす【デイトス】
- 阪大坂下の喫茶店.土曜日の午後はミス研の会員のたまり場と化す.いつもい
つもお世話になっています.
- てったいきゃら【撤退キャラ】
- 自分から話題を振っておいて,それに対するツッコミが厳しくなると自分から
話題を変えてしまう人物のこと.なぜか阪大ミス研ではこの呼び方が定着してきた.
- とうじょ【倒叙】
- 犯人の側から書かれた形式のミステリ作品.
- どうき【動機】
- 「動機」とは行為者自身や観察者がある行動の当然の理由と考えるような意味関
連を指す(M・ウェーバー)というのが社会学的見解.
- とうきょうそうげんしゃ【東京創元社】
- 海外ミステリの老舗出版社.ここ数年,戸川安宣(とがわやすのぶ)編集長の
努力によって,日本ミステリの傑作が次々に文庫出版されている.なぜこの項目が
こんな所にあるのかは謎.
- どくしゃへのちょうせん【読者への挑戦】
- 人気漫画(ドラマ?)『金田一少年の事件簿』や,お馴染みのTVドラマ『古畑任
三郎』でちょっと有名になってしまった気がする.劇中の主人公が読者に対し
て,「推理に必要なデータは全てそろった.君にこの謎が解けるかな?」と挑
戦すること.ちなみに私は解けたためしがありません(涙).->犯人当てクイズ,
古畑任三郎
- どくしょかい【読書会】
- 例会,ともいう.阪大ミス研の基本活動.毎週土曜日に阪大坂下の喫茶店デイ
トスで開催される.進行役(マスター)があらかじめ決めておいた課題作を中心
としてすすめる.->デイトス
- としょかん【図書館】
- 本屋,古本屋と並ぶ聖地.->古本屋
- なんでもあり【何でもあり】
- 「推理小説研究会」とはいうものの,何でもありである.課題作が漫画のとき
もあったのだから(でも,おもしろかった).
- ねた【ネタ】
- 推理小説のいわゆるトリックのこと.未読の推理小説のトリックをばらされる
ものほど悲しいことはない.「あ,その小説は叙述だよ」などというのももち
ろん不可.->叙述のトリック
- ばか【馬鹿】
- 読後,あまりの下らなさに体に震えが走るような(笑)ミステリを形容する言葉.
尊敬の意を含む場合もある.
- ばらばらのしまだ,ひとさらいのおかじま【バラバラの島田,人攫い
の岡嶋】
- 島田荘司の作品には死体をバラバラにしたもの(『占星術殺人事件』が代表例)
が多く,岡嶋二人の作品には誘拐をテーマにしたもの(『99%の誘拐』が代表
例)が多いことから生まれた言葉.
- はんにん【犯人】
- 犯行を行った人間.古今東西,様々なタイプのバリエーションがある.意外な
犯人像というのはもう作り出せないのであろうか?
- はんにんあてくいず【犯人当てクイズ】
- 問題編,解答編に分かれた小説を使用し,問題編のみを読み,犯人を推理する
形式のクイズ.このクイズを満載した『ちょっと探偵してみませんか』(岡嶋
二人)などがある.面白く,なかなか難しい.
- ひま【暇】
- あああ,暇にあかせてこんな便覧を作ってしまっ
た…….って暇じゃないのに…….
- ぶあつい【分厚い】
- 最近の傾向として,推理小説が分厚くなっている(気がする).だがしかし,一
方でそれを待っている人がいるのも事実…….
- ふるはたにんざぶろう【古畑任三郎】
- 言わずと知れたテレビドラマ.三谷幸喜脚本.読者への挑戦が挿入されている
のが本格ファンにはたまらない.
- ふるほんや【古本屋】
- 言わずと知れた古本屋.ミス研の人々は何故か異様に古本屋をよく知っている
気がする.絶版本を見つけた時の喜びはひとしお……らしい.
- へんかく【変格】
- ミステリ用語.本格の反対語.->本格
- ほうしん【方針】
- 「来る者拒まず去る者追わず」
- ほうせき【宝石】
- 戦後に,山田風太郎・島田一男・高木彬光・日影丈吉・土屋隆夫ら
を生み出した雑誌名.
- ほらー【ホラー】
- 怪奇な趣向で恐怖を感じさせることを狙った作品.最近よく売れている.
- ほんかく【本格】
- ミステリ用語.変格の反対語.詳しくは自分で調べましょう.定義が困難(と
いうよりも人による)なので,間違っても浅学な先輩に「本格とは何か?」と
いう質問をすると……困る…….
- まんが【漫画】
- ミス研内で盛り上がる話題の一つ.守備範囲はかなり広い,と思う.
- みすけん【ミス研】
- ミステリ研究会,の略称.推理小説研究会ともいう.伝統と権威をあわせ持
つところもあれば,長崎の出島のように細々と生き長らえてきたサークルも存
在する.関西圏での代表的なミス研は大阪大学以外に京都大学,立命館大学,
同志社大学,大谷大学などがある.
- みたてさつじん【見立て殺人】
- マザー・グースや,童謡などの歌詞に似せて,連続殺人を行うこと.代表例は
『獄門島』(横溝正史),『キッド・ピストルズ』シリーズ(山口雅也).
- みっしつ【密室】
- 推理小説には欠かせない要素の一つ.鍵の掛かった部屋の中で被害者が殺害さ
れている,というものが一般的なパターン.ただし,最近は「どのようにして
密室を作ったのか」というトリックと共に,「なぜ密室にしたのか」という理
由を中心とした密室ものが増えている.密室の代表例は,『本陣殺人事件』
(横溝正史),『密室殺人』(鮎川哲也).
- めいたんてい【名探偵・迷探偵・銘探偵・酩探偵】
- いわずと知れた推理小説の主役(のはず).金田一耕助,明智小五郎が双璧(と
勝手に決める).最近では,一風(どころではない)変わった探偵(御手洗潔(島
田荘司),中禅寺秋彦(京極夏彦))が妙に人気がある.
- めた【メタ】
- メタとは越えたという意味らしい.メタ・ミステリと言う用語で使用される.
個人的には,ミステリという枠組みを越えようとする意志を内包している作品
だと思っているが,はっきり言ってよく分からない.誰か知っている人の説明
求む.
- ゆきのさんそう【雪の山荘】
- 嵐の山荘,クローズド ・サークルもの,とも言う.限定された空間の中で次々
に起こる連続殺人を扱った推理小説を指す.『そして誰もいなくなった』(A.
クリスティ)が代表例.
- ゆめおち【夢落ち】
- 物語の最後で,「実は夢だった」(または本の世界だった)という落ちの形式.
ある種禁じ手であり,使用には細心の注意を必要とする.
- りれーしょうせつ【リレー小説】
- 一つの小説を複数の人間が順に書いてゆく形式のこと……というのは結果で,
一人づつ,順にあらかじめ決めた分量だけ(適当に!)小説を書き,話しの筋が
めちゃくちゃになったものを最後の人が苦労してまとめるという大変に知的で
楽しい遊び.合宿でよく行われる.->合宿
- れんさく【連作】
- ある一つのテーマ(主題)に基づいて,いくつかの話が語られる形式.
最後に全体を覆う謎が解かれるのがカタルシスに繋がるようだ.代表作は
『ガラスの麒麟』(加納朋子).
- わな【罠】
- 阪大ミステリ研の機関誌.現在,22号まで出版されている.年一冊は出したい,
いや,出しましょう!
参考文献/罠(18号,19号,関ミス連特集号,20号)阪大ミス研
企画/秋山粒志・市岡義和
作成/秋山粒志・市岡義和
一部補正/中根久
御意見・御感想は下記までよろしくお願い致します.
中根 久(h-nakane@mrg.biglobe.ne.jp)
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