11月の日記

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11月10日 土曜日


毎度あり。ほうほうのていで11月を迎えました。

さいきん「gu」なる名でpixivちゅー画像展示会場?へ行ってますが、わてはもっぱら見物で、
新ラクガキは無く「ぐしDisk・Xceed画集に参加した版」から抜粋して載せてるだけでおます。
昔のgussyラクガキを見て下さってる方は guのコーナー見んでいいです。

まぁ知ってる描き人さんの2名さん程が pixivへ行ってるよーなので 見物しよう思って
入隊した・ちゅーだけの事で。
そしたらリンク先のリンク先で・・芋づる式に思わぬ人に再会?したりして楽しかったです。
ちゅーてもまぁpixivは住み家 にはできませんにゃ。わてみたいなラクガキ屋&駄文屋には居心地
悪いです。 ぐしDiskのふっるーい画像載せてるのも・・基本的にpixivは 描く人のネットであり
傍観者のモノじゃ無いので「なんも載せないで居座るのも気が引けるなぁ」てな感じで
やる気なーく並べてるだけであります。
※2009年追記:いや、居座ってます!こっちは辞めてほぼ全画をpixivへ移してる最中です。
傍観?もたいへん結構だと思います…傍観どころかラクガキ大量アップびとになっちまいました
が閲覧数増えるだけでも傍観ばんざい です。バンザーイ! そんで、出来れば
コメントとかブックマーク付けとかで反応を示してくだされば なお 超!結構だと思います。


またもや貸し本

火薬のはなし 久保田浪之介 著 日刊工業新聞社 SCIENCE AND TECHNOLOGYシリーズ
 ¥1500 '96

火薬です。バーン!! 火薬は、核を除けば自然界で最もエネルギ密度の高い物質 だそうです。
なんのデバイスもなく単に火をつけるだけで仕事をします。 危険でおっかない・・ですが、
こんだけ役に立ってるので正しく理解しましょう・ちゅー感じの本です。
「破壊」のイメージが有るけど、ものづくりにも役立ってる・と。
うーん それってまさしく懐かしのムーディー・ブルースの曲
「プロセッション〜ストーリー イン ユア アイズ」ですね!
デトネーーーション!〜クリエーーーション!〜〜〜コミュニケーーーション・・
そう。ちゃんと「破壊と創造」に成ってますなぁ。

はじめの火薬は 黒色火薬。物理的には単なる「まぜもの」。
近代になって発明されたのが 化学的に作られて「そのもの」自体が火薬になってる
ニトロセルロース 〜ニトログリセリンのたぐい。 いずれにしても火薬は それ自体に
燃料と酸化剤を持ってて反応する ・てのが 燃料とかの危険物との違い。

  ジャンルが違うので「ニトログリセリンがなんで狭心症に効くのか?」については
  あっさり流してます。詳しく説明されてもわからんので良いですが。医療分野ちゅーと
  結石を爆破・破砕する てのが有りますね。これについてはちゃんと説明してあります。

火薬類取締法で定義するところによれば 火薬類てのは
@火薬
@爆薬
@火工品
の三つに分類されるそうです。
この場合の火薬は まぁ激しいのですが「燃えるもの」で、激しくガスを発生して推進の役に
立つものです。プロペラント。固体ロケットとか、弾丸を発射するガンパウダーとか。

爆薬は 燃えるどころじゃ無く衝撃波を発します。つまり音速を超えます。エクスプローシブ。
火薬は熱で燃え広がりますが、爆薬は衝撃波で一瞬もかからず伝播します。爆風も衝撃波なので
大抵のものは吹っ飛びますが爆弾とか弾頭とかで 弾の「破片」で破壊力を増す事を目的とする
場合は・・そういう爆薬を「炸薬」と言います。

  チキチキマシン猛レースで ♪気をつけろ、爆薬だ・・
  ゆーてたのが好きでした。バクダンとかじゃ無いの。なんか特別感がある。

火工品は 火薬爆薬を製品にしたもの。雷管とか信管とかエアバッグの中身とか。花火とか。


推進といえば 固体燃料ロケットですねぇ。これに使う推進火薬は、近年 高分子化学が進むまで
あまり大きな固体が作れなかったんですって。(これ、小さなのをまとめりゃいい・てもんじゃ
無いです。それじゃ瞬時に燃え広がっちゃうものね。)なので、あのドイツの弾道ロケット弾
「V-2」は技術的コスト的にけっこう無理して液体燃料ロケット となったそうです。
今じゃ、でかい固体が作れて、スペースシャトルの2本のブースタなんざ直径3mもあるそうです。

なんか固体ロケットって、火薬を筒に納めただけみたいで原始っぽいけど・・シンプルで確実で
ぜんぜん捨てたもんじゃ無いです。筒ちゅーてもシャトルのブースタはリフィルの詰替え(笑)で
数回使えるみたいだし。それに日本のH-2Aロケットは液体式ですが複雑でタービンポンプの
不具合で失敗してんのは御存知のとおりです。

「タイガーロケッティー」御存知でしょうか。
模型用ロケット推進器。まぁ原理は間違い無く固体ロケットなのですが炎も出ませんしそんなに
強力では無いのですが。 持ってましたよー。探せばまだ有るかも。







けっきょく2〜3回ムダに噴射させて喜んだだけで飛翔体に実際に用いた事はにゃーのですが。
関連品としてメーカー純正?の飛行機キットとか、ロケッティー2つでローターを回すヘリとかが
有りました。でもコレ、ヘリっちゅーよりオートジャイロっぽいよねぇ。
ラジコン機・ちゅーのは純正での用意は無かった。当時(30〜40年前)のラジコンメカは重かった
ので力不足。6個くらい束ねてコメートとか秋水とか、半グライダー的に用いればイケたかも。

  オートジャイロ・・実機で、起動時の回転をロケット噴射2個で行なう・ちゅージャイロは
  試作じゃ上手くいったみたいですし。カリオストロの城・でもジャイロの始動はロケット
  でしたね。当時アレ見て名前も素性もまだよく知らない制作陣(大塚康生とか宮崎駿とか
  知らんかったし)の事を「FIATのエンジンふたといいオートジャイロのロケット始動といい
  ・・作者はそーとーの好きモノだな・・」 と思いましただ。

タイガーロケッティーって・・まぁ確かに「すげー推力!!」て程では無かったけれど、発生ガスの
反動で推進する・ちゅー事をあらためて思うと・・子供が扱える程度のロケットと思えば
なかなかのもんだ とも思います。
わてもよく知らなかったので「ロケットの噴射は空気こいでる」んじゃ無いかな〜?と漠然と
思ってましたが、ロケットの推進はあくまで「ガスの反動」の力だそうで、大気はほとんど全く
こいで無いそうです。だもんで大気圏外でも力はぜんぜん衰えない。 子供が飛ばすPETボトル
ロケットは、重くて反動を期待できる「水」を入れて噴射してます。でも一瞬にして終わっちゃう。
その点ロケッティーの、ガスの反動だけ・てのは本物っぽくて いいじゃないか。
それにタイガーロケッティーってけっこう長く・・30秒(うろおぼえ)くらい全力噴射してたよ。
大したもんだ。

そんでそんで、ロケット2つでグルグル回る・ちゅーと思い出すのが
爆弾処理に使う「ロケットレンチ」です!!アレ豪快ですごいよね。

信管(ネジ込んである)に付けて(信管を休ませる処置はあらかじめしておく)、人は退避して、
点火!!
シューーーー!シュ・・シュ・シュシュ・シューバシュバシュバシュバシュバシュバ!!!
・・こんころりん・・
と信管が抜けます。めでたしめでたし。
大型爆弾の鼻っさきで火薬がグルグル回ってる!ちゅーのはなんとも怖いですが爆弾そのものは
必要以外じゃ誘爆せんように作ってあるものですし、
推進力で、すなわちインパクトを与えずトルクで、しかも均等に両サイドで回す ちゅーのは
ネジにとっては理想的な回し方です。手回しレンチとかでは曲げフォースとか回転ムラとか
余計な力が掛かって かえって危ないです。 ああ。理にかなってて美しいわん!そーいうの。
むかし「なんとかスペシャル」みたいなTV番組で自衛隊がやってたのを観た。

  なんか「劇場版 逮捕しちゃうぞ」とかに登場したらしいですが、わて あの漫画あんまし
  好きく無いので「そんなのに感化されたんじゃ無いやい!」と述べておきます。(笑なし)

えー、火薬のはなし本へ戻りますが、
本では「高エネルギ物質」として火薬の原料(実際にはふつー「製品」にするにはブレンドしたり
添加物を加えたりする)をいくつか揚げて解説しちょります。
 ・・ニトログリセリン・・C5H9N3O8ですか。分子式で示されるように酸素過剰の物質で・・
・・って、そんなん急に解るかいっ!!(泣)なので酸化剤の役もするんだよ・と。
ブレンドする時に役立ちそうだ。 他にも・・ニトログリコール、ニトロセルロース、TNT、
ピクリン酸、テトリル・・ 火薬そのもの以外にも、酸化剤になるもの、燃料になるもの、などが
製品としての火薬の原料になってます。
高分子ポリマー とかは「燃料成分」になるんですね。そんでもって、火薬の材料に加えれば
ゴム質プラ質になるので 火薬は粘度を増したり固めたり成形したりできる。 そうそう、
無薬莢の砲弾とか有りますもんね。薬莢そのものが固いプラ質な火薬(燃料)で出来てて、
燃えて無くなっちゃう。 火薬(プロペラント)そのものをムクの薬莢形に固めた物も有。

だけんど、この、原料としての火薬を見てると・・特徴として「爆速」の速い火薬はその旨、記載が
あるけんど・・TNTの爆速、7000m/s はや!  HMXとゆー物質の爆速、9100m/s すご!!
 いや、読み飛ばしてるそこのアナタ、秒速9.1キロですよ!! 分速546キロですよ!!
時速32760キロですよ!! そんでHMXの燃焼温度3200K(って摂氏2927度かい!?)ですって。
こりゃかないませんわ・・ (喧嘩して勝てる気でいたのだろうか?)

あのね、自分の本で、グランプリ出版の「兵器メカニズム図鑑」があるねん。そこで、
「自己鍛造弾頭」について解説しとるんですが・・ あれ解りづらい。
砲弾が 飛翔中にバラけて 4〜6個の子弾頭になんの。
おのおの子弾頭には電子からくりが付いてて、地上の目標を探すの。
あっ!車輌めっけ!!となったらすかさず子弾頭は爆薬で燃えて自分自身を金属材として「発射」して
金属は円錐に「鍛造」されて的確に目標に高速で直撃・撃破する
ちゅー兵器だそうです。
それのさー、説明文のさー、肝心なところがアッサリなんだもん。
載ってるイラストも・・なんか弾頭(シーチキン缶詰状)がうんこに変身したみたいな絵だし。
どこが「鍛造」なのさ?みたいな。
もっと「すごそう」に説明してくんないとわかんないよ。
目標を捉えたら&缶詰の底が目標の方を向いたら! 一瞬もかからずに
缶詰のてっぺんの爆薬が炸裂します!マッハ26で!2900度で!
缶詰は瞬時になにもかも溶けてただの焼けた金属塊になります。ただしマッハ20超えの勢いを持って!
もと缶の底だった方向・すなわち目標へ向かってまっしぐら!!
溶融金属は衝撃波にたたきつけられて結局トータルでも一瞬もかからずに変身します
マッハ20超えの「矢」に「鍛造」されて
天から目標へ た た き つ け ら れ ます!!

そうだよなー、その速度でアチアチの金属をぶっとばす!なら 鍛造てのもうなずける。
衝撃波を生じながらぶっとんで行くなら確かにガンガン叩かれる。こりゃ鍛造だゎ。
それに熱を持ったスピード物体 の威力ってすごいですよー。
規模ははるかにショボいけど・・機械の油汚れとかを洗う「スチーム洗浄機」
あんなの ただ湯を噴射するだけじゃん。 まぁそうなのですが、
アレも うまく調節して 湯を限界までアツアツにして、ノズルを素手で持てないくらい
熱くして噴射すると けっこうすごい破壊力(笑)を発揮します。

すごいのねー・・爆風ってのは。「風」って漢字を充てるのは感じがだいぶ違うんじゃ無いか?と
思う。「通常」爆弾が地表で炸裂すると、透明なボウル状のかげろうがドバッ!!と
拡がるじゃない??上空から見ると。
あれ衝撃波で大気が圧縮されて屈折変わって目に見えてるんですものね。

そして、
やっぱり出ました。「成形炸薬弾」のはなし。
何年か前に 今回みたいな「貸本読んだよ文」で取り上げましたが
すりばち状ちゅーか漏斗状に成形した炸薬を炸裂させると、漏斗の中心に爆熱が集中して
鋼板をブチ抜く・てヤツです。

そん時にも書きましたが、ドイツのパンツァーファスト(パンツァーファウスト)
あの棍棒みたいなのが成形炸薬弾なんですよねぇ。あんなの「柄付き手榴弾の親玉」くらいに
思ってたのに。1940年代に・・こんな怖い弾頭をみんなでホイホイ持ってたんだな・・








そうそう、その「何年か前」にパンツァーファストの事を「手持ち使い捨てロケット」みたいに
書いちゃいましたが実際には弾頭には推進火薬は無く、ありゃあくまで「無反動砲」なのだそうです。
訂正しまーす。すいません。
なので、筒のうしろには、打ち出す弾頭のすごい反動を相殺する程のすんごいブラスト・が
出ますので厳重注意です。味方が死んじゃいます。
(今回のネタ本は 兵器の本じゃ無いのでパンツァーファストにまでは言及してません(笑))

さて、本の内容は 平和利用(そうかぁ?)へ続きます。

パワーカートリッジ
まぁ、銃の実包すなわちカートリッジ は 弾丸を付けなきゃガス圧発生装置であります。
一発 もしくは短時間だけ ピストンを動かしたりタービンを回したり・・ 動力として使えます。
なにがしかの駆動力を得るのがパワーカートリッジ。でいいんだよな。意訳。(日本語の本です!!)
まぁ鉄砲じゃ無いので点火は電気で行なうみたいです。
飛行機のレシプロエンジンも
始動は火薬式:なんつーて、その都度 始動カートリッジをセットして ドンッ!!とエンジン
懸けたりするヤツもありまして。
手持ちの航空ジャーナル'81年11月号によれば・・デハビランドDHC-1チップマンクを'54年に
輸入したけど始動が火薬式だったり・・あちこち日本の仕様に合わず人気無かった だそうです。
火薬式・て、具体的にどうやって始動するのか(もちろん普通のシリンダに爆発ガスを入れちゃうん
だろなぁ)調べたけど わかんないー! 絵的に知ってる人いたらおせーて!

まんがファントム無頼 とかで「火薬始動」やってたそうですね。わしゃ見て無い。
ジェットエンジンに於いてはタービンブレードに吹き付ければ回りますね。F-4はなにぶん昔なので
緊急用に火薬始動できる構造にしてあったかな実物でも?未調査。
関係にゃーけどF-15は ジェット燃料で動くスタータ(ミニエンジン?)を持ってて、
外部動力orデバイス無くてもスタンドアローンで始動できるみたいです。

  戦略爆撃機B-52はエンジン8つも有りますが、そのうち2つは火薬スタータがセットされてます。
  ちゅーても仕様 年式 エンジン種類がやたら多いのでよしなに。 こりゃ冷戦時代の話ですが
  ICBM撃たれたとかの緊急事態が起きると、核を積んだまま待機のB-52にスクランブルが
  かかります。ドーン!ドーン!と音がして即座にエンジンを始動させます。もうタキシングを
  始めます・・動きながら順次エンジンを懸けて行きます。747ジャンボでもそうですが
  大型多発のジェットは一発懸かっていればコンプレッションを導いて他のエンジンを始動
  できます。8発揃ったらもう即離陸体勢。この巨大な爆撃機が2機飛び立って報復に向かうまで
  要した時間は8分。
  冷戦時代を語る新聞コラムで こんな様なのがありました。

そんで!機械駆動力としての火薬といえばアレですよ!
「呉式二号五型射出機」(火薬式カタパルト)
(なんだよーやっぱし平和利用じゃ無いじゃん)


詳細は調べたけどわからんので想像がいっぱい入ってます。
(ネットぐぐって調べてたら自分の過去日記が出ちゃったわい!役たたん(笑))
当時は圧搾空気式のカタパルトとかもあった様ですが、チャージに時間が掛かり強くも無く
火薬式がそこそこ強力で確実だったそうです。「大和」には既に実績が有った呉式二号五型射出機
が採用されました。でも火薬式はある程度冷まさないと次が撃てず(大和には2機あるけど。まぁ
水上偵察機&観測機飛ばすだけだから。宇宙戦艦ヤマトは艦載機多すぎ(笑))
空気式も火薬式も連続発射に向かなかったそうです。他にいいカタパルトも開発できず・・
帝国海軍は最後まで空母にはカタパルト採用できませんでした。発艦には端から端まで滑走せな
ならず空母自体も必死に走って風力を助勢せなならず・・かなり不利だったようです。

  火薬とまったく関係ないけど、いまは無き木更津→浮島のフェリー。あれのゲートウエイの
  開閉にワイヤロープ&多段組合せプーリ使ってました。うーん、なんで鎖&スプロケットじゃ
  いかんのだろうか??不明。まぁ見た目的に面白かったからいーか。

さて、本では「作る」用途の火薬も取りあげてるのですが。それ行きます。

爆発圧着
金属板を 爆圧で張り合わせて二層、三層(以上)の部材板を作ります。
鋼板にアルミの薄いのを張って防錆&強い材料にしたり表面だけチタンにして低コスト強材料にしたり。
軸受け多層メタル作ったり。 まぁメタルくらいなら湯を注ぐ(融かしてコート)方法でも出来ますが
爆発圧着は一瞬にして終わるので事実上冷間で加工できます。なので熱処理済みの板でも加工できます。
それでいて 叩き付けられた接合面はちゃんと溶けて付いてます。ロール圧着の比じゃなく確実に
くっつきます。 それに母材の厚みは無制限。 しかも板に限らず管の内面表面も加工できます。
・・ちょっと旭化成のサイトのうけうり入ってます。詳しくは旭化成さんへどうぞ。


すごいよねぇ爆圧で直接焼いたんじゃ無くてひっぱたいただけで溶着しちゃうのだから・・

お次、
爆発成型
ようはバキュームの反対を行なうわけです。メス型ひとつで出来ちゃう金属型押し。
セッティングに手間が掛かるけど本格プレスに比べりゃ遥かにローコストなので少ロット生産向き。

あと、
工業用ダイヤとか。爆圧で黒鉛からダイヤがつくれます。ただし数十ミクロン単位のつぶ。
集めて固めてダイヤモンドカッターにします。ダダッダー!!(日本ブレイク工業・・)
そうそう、なんでも切れそうですがダイヤは高熱に弱い(焼いたらカーボンに逆戻り)のでガンガン
火が出るような硬い鋼の加工には向かないそうな。なました管や石やコンクリや道路を切るモノです。

そして本は 生命を守る火薬:を解説します。

エアバッグ・・はあまし興味ないにゃー。エアバッグの火薬には大切な条件があります。
「有毒ガス」を出さない事。そらそうだ。逆手にとって自殺用エアバッグとか商品化(だめ
SRSシートベルトを引っぱる・・それも火薬ですね。考えてみりゃカタパルトそのものだ。

  また関係ないけど、むかしのアウディ(80とか100とか)の安全装備に「プロコン・テン」
  てのが有りました。クラッシュした時に ステアリングを引っ込めてシートベルトを
  ちょっと引っぱる。でもこれは火薬でやるんじゃ無くてケーブルで引くのです。
  エンジン&ミッションの後端に滑車(実際には滑車代わりのU字ガイド)が有る。つまり
  大打撃でエンジンが引っ込んではじめて機能する・・なんか
  肉を切らせて骨を断つ(?)感じで、献身的(?)で、すごい。

射出座席
やっぱコレでしょう。戦闘機といえばやっぱコレがなくっちゃ。現代の射出座席はゼロゼロ脱出
(高度ゼロ速度ゼロから打ち上げてもパラシュート開いて降りられる・・くらいしっかり上がる)
が効くようになってるそうです。わーい。そんなら自動車にも使えるね! 要らんか。
追跡戦闘車くらいか。

飛行機から出るには先ずキャノピーをどけなければなりません。それも火薬で大急ぎでどけなけりゃ
なりません。 えっと、基本的にはまずキャノピーをぶっとばす火薬シリンダが爆発して、その
爆圧を導いて・・すなわちしっかり爆発したのを感知してからはじめて座席のロケットモータが
点火する様です。電気仕掛けで順序を正すより信頼できる。 ちゅーか火薬てのは何に使うにも
一発勝負だから その点火・燃焼は万が一にも失敗しない様に作られてるもんじゃないだろか。
たしかF-4ファントムはどーーしてもキャノピーぶっ飛びが点火しないと座席ぶっ飛びが点火
しないんじゃ無かったかな。だとしたらそれはそれで段取りが止まった時に怖い気が・・

引っ掛かったりトラブってキャノピーぶっ飛ばしが不完全に終わった時にはロールバーちゅーか
椅子のてっぺんでかち割って飛び出す事になります・・ 映画のトップガンではなんか飛ばしそこない
のキャノピーに当たって脱出失敗〜死亡 なシーンがありましたっけ。
(ちなみに複座の場合は後席が先に出る仕掛け。おまつり(からむ。そりゃ釣りだ)防止の為に。)
かち割るってのも危ないですよね・・
座席のメーカーor種類によっては 頭の上にシマシマに塗装した輪っか・が有ります。あれは
フェイスカーテン(瞬時に幕が出て顔を守る)のカーテンレールだったりしますが、やっぱバンパー
代わりになるでしょう。カーテン無いのに輪っかは有る・てのも有ったと思う。

F-15ではキャノピーだけぶっ飛ばしレバー・が有るから・・「余裕あるなら手動でキャノピー
飛ばしてから座席射出するといいよ」てのをお勧めしてる様です。

戦闘機、練習機、アクロバット機のキャノピーに、「ここから割るんですよー」みたいな細い線が
くたくた刻まれてるモノが有ります。 あれは 破砕コード。火薬が仕込んであります。電気で
点火して一瞬にバンッと割れますが粉々にするちゅーよりヒビを入れる感じです。F-15やF-16には
無いみたい。キャノピーが飛んでくんなかった時に かち割る助けになりますが、もともと
キャノピー飛ばさずに かち割りのみで脱出する(キャノピースルー)機体も有ります。正確には
知らんけど自衛隊のT-4練習機なんかはかち割り専用みたい。破砕コードもたっぷり通ってて
これはこっぱみじん?に破砕しそう。 ハリヤーもかち割り専用っぽい。あれ零戦みたいなスライド
キャノピーだからかな。BAeの練習機もそうかな・・英国機は破砕式が好きなのかな?

あ・・破砕コードに関しては 本には書いてません。ちゅーか既にだいぶ脱線してます・・
   ともあれ射出座席はすんごいG掛かるので頭ぶつけなくても 手足しっかりつかまってないと
   二次災害ちゅーか大怪我するそうです。


本は、あとは、
火薬の安全性について・・火薬の燃焼メカニズム(化学っぽい話)・・などに触れます。

温度感度。火薬は ちゅーか推進薬のはなしですが、砲弾の装薬は 発射する前の温度で燃焼速度が
変わってしまいます。低温だと遅い。こりゃ砲にとっては困りものです・・風だの気温だの、
「弾道の予測」には条件がいろいろ・・おまけに火薬の温度も関係しますか・・
この本には、こんな風に記してあります。
大戦中に温度感度についての弾道計算をできるだけ速くするためにフォン・ノイマンにより
世界初のコンピュータの原理が考え出され云々・・
わー、火薬のはなしからコンピュータへ繋がるとは思わなんだ。

コンピュータの歴史 みたいな文やテレビ番組では紹介されますよね?(わしゃテレビ知らんけど)
弾道計算のためにノイマンが「エニアック」を作って・・以来、いまのコンピュータに発展して
現在ほとんどのコンピュータがノイマン型だ・と。
(メモリにプログラムを格納してプログラム通りに演算装置が実行して行く。でもゆくゆく「知能」を
 持つにはノイマン型じゃ無理っぽい?みたいな話題はテレビでやってますよね?たぶん)

火薬の特性がいかに重要だったか。ちゅー話ですが。まぁ火薬の本ですし。
  関係ないけどちょっと有るけど・・紹介する暇なかったけど「クモ学」て本を借りてました。その
  中で「ウミグモ」が紹介されとりました。 クモは 節足動物門 鋏角亜門 クモ綱の動物で
  ウミグモも鋏角亜門。 (ちなみにウミグモは皆脚類ともいいます。あまりに本体が小さく脚が
  目立つので「脚だけの生物」?みたいなノリです)
  本題
  「ウミグモは鋏角亜門じゃなくて独立した亜門だ、とウミグモ研究者は主張してる。まぁ研究者は
  みな自分の分野は特別だ と思うからなぁ・・」みたいな記述がありました。
立場変わればいろいろ変わる。そんなもんでしょう。

ノイマンは パンツァーファストの所で書いた成形炸薬のブチ抜き効果を発明した人でもあり、あの
効果をノイマン効果:と呼んでます。 あぁでもコレも立場変われば(笑)で・・モンローさんが
原案だ!という話があってモンロー効果:とも呼ばれてます。


さーて、こんなトコでしょうか。火薬は。けっこう長話しになった。


それこそ関係にゃーけどラジオ スッポン放送では秋から「しょこたん」の出る番組
「ギザ・サイエンス」なる物をやってます。野球の始まる四月にはたぶん終わりますが(笑)。
そのね、オープニング曲が
「スペース1999」なんです。やー、なんか久し振り。あれけっこう難しいんですよ・・むかし
耳コピーしようとして何度も聴き込んだ。フルオーケストラ + 4人ロックバンド かなぁ。
電気ギターは二人必要だよね?
みょーーーーん みょー みゃーーー みょ、 みゃーーーーーみょーーーーーー
みーーーーーー みゃらったらーーーーー みゃらっとにょーーーーーー。 ばっぽっぺ。

収拾つかんのでとーとつに終わります。
・・・・なぜか30日になってる。ふしぎー!!


とびらページヘ。