オリンピック考察



オリンピックが終わりました。

今回のソルトレイクは、審判の判定疑惑とか、テロが起きても挫けない
強い国アメリカなんていうのが強調された、一種独特の雰囲気がありましたが、
今ひとつ、盛り上がりに欠ける大会だったように思います。

そもそも、オリンピック自体が
「国別対抗選手権」
という、一種、紅白歌合戦的な、
今の時代とはマッチしないものを機軸としてるのが難しいところで、
自国の旗を振って応援しに行ってる人達に
「いいプレーをした選手には惜しみない拍手を…」
っていう、相反するような事を言わなくちゃいけないような、難しい面を持っている。

アナウンサーも大変そう…。
「ああ〜、これで日本の○○選手は5位!5位に落ちました〜。」
と言ったあとで、
「これは仕方ないですね〜。ロシアの選手、さすがです。」

どないやねん!

正直、TV観てる視聴者のほうは、気持ちをどう持っていったらいいのかわからない…。

と、ここで、オリンピックの批判をするつもりは全くない。
ただ、オリンピックに関する事で、僕が旅先で考えていた事を少し書こうと思う。

まず、近年のオリンピックはドーピングとか、やたらとうるさくて、
今回の大会でも、クロスカントリーに出た選手のメダル剥奪とかあったけど、
風邪薬も駄目、お茶も成分によっては駄目。
と、最近なにやら駄目駄目づくし。

でも、何をやってもいいオリンピック、機械を使うのは駄目としても、
ドーピングはOKみたいな事にしたら、人は一体、100mを何秒で走る事ができるのだろう?
ちょっと興味がある。

あと、これは前々から密かに思っているのだが、
オリンピックって、やっぱりヨーロッパを発祥とした、狩猟民族の大会だよね〜。
アジア諸国って、どうしても「あとから参加した」って感じが辞めない。

どう?
ここらで一つ、農耕民族の競技も加えてみない?

例えば

「田植え」。

う〜ん、なんとストレート。
まさに農耕民族の競技。

アーチェリーでは勝てなくても、これならメダルゲットかも。
(いや〜、待てよ。金メダルの有力候補は中国、ベトナム…、あ〜、タイ辺りも怖いな〜。)

個人戦と団体戦で、大きさの決まった「田」に、いかに速く、いかに美しく
(プラスチックで作った)稲を植えていくか?という競技。
得点は、モーグルとか、フィギアスケートのように、技術点(スピード)と、芸術点(美しさ)
(全員の動きが揃っているか?ラインが曲がっていないか?稲は真っ直ぐ立っているか?)
で競う。

どうでしょう?
IOCさん、考えてみてくれませんか?
(2002,2,26書き下ろし)