ラオスの呪文
自分が今までラオスのあちこちで聞いた様々な呪文、その一部をを書いてみる。
サバイディー・サバイディー(サバイディーの呪文)
街中でも普通に使う呪文だが、地方の子供たちが外国人旅行者に対して連続で唱える呪文。
この呪文を唱えられると思わず優しい気持ちにさせられるが、その後、延々と唱えられる事となる。
アンラパン・アンラパン(アンラパンの呪文)
地方の物売りのおばちゃんが唱える呪文。
危険な呪文ではないが、大量の品物を売りつけようとする場合もあるので注意が必要だ。
最近、大きな町ではあまり聞かれなくなった。
コップチャイ・エ・エ(エ・エの呪文)
バンビエンのおばちゃんが使う呪文。
旅行者の間では有名だが、僕はまだ聞いた事がない。
○○・ドゥー(ドゥーの呪文)
バスが停車すると大量に乗り込んでくる少女たちが発する呪文。
○○は少女たちが持っている商品によって違い、
ピンガイ・カオニャオ・ナムドゥム・ドゥーなどと合わせ技をも駆使する。
この呪文に対抗する呪文は「ボー」(ボーの呪文)で、まるで興味なそうに首を横に振るのがポイントだ。
アウボー・アウボー(アウボーの呪文)
これは、主に店を構えているおばちゃんが使う呪文。
これもボーの呪文で対抗できる。
目が合ってしまったらボーだ。
ソンパン・ソンパン(アカの呪文)
ムアンシンでアカ族のおばちゃんが旅行者に対して唱える呪文。
他にサンパン・サンパン、ハーパン・ハーパンなどのバリエーションがある。
この呪文は何故か小声で唱えないといけないらしく、旅行者の腕に数珠球で作った腕輪を結びつけ、軽く旅行者の手をさすったりしながら唱える事も多い。
不思議な事におばちゃんが呪文を唱えると、このおばちゃんの生活が如何に大変で、目も悪くて、この腕輪をこうやって作って、村からここまで売りに来て…などといった事が走馬灯のようにわかってしまう。一種の黒魔術かもしれない。
マーニー・マーニー(マーニーの呪文)
外国人に対しては酒を飲んでいる人たちが唱える事が多い。
ラオスの酒や料理にありつけるありがたい呪文。
コップクアレーオボー(フェーンの呪文)
普通の人なら大丈夫だが、若いお姉ちゃんから唱えられると場合によっては危険な呪文。
ミスター・ミスター(ミスターの呪文)
都市部のトゥクトゥクや市場のおばちゃんが使う呪文。
この呪文に呼び止められると、彼らは続いてレディーの呪文やガンチャの呪文を唱えてくる。
ジョッ・ジョッ(ジョッの呪文)
車の運転手に対する強力な呪文。
この呪文を唱えられた運転手はすぐに車を停めてしまうだろう。
ここに挙げたのは一部だが、ラオスにはまだまだ危険な呪文がありそうだ。