注: 文字用の領域がありません!
−2月22日−
【羆塾に行こう!】
〜北海道 江別市〜
さて今回のお話は、何時もの釣りのお話ではありません。
でも北海道で釣りをする上では避けては通れないモノ。
羆(ヒグマ)のお話です。
2009年2月22日江別市で、石狩川イトウの会さん主催で羆塾が行われました。
羆に会ったらどうするか?では無く、
羆に会わない為に、羆と上手に付き合う為に、危険な羆を生み出さない為に、
人間が出来る事を学ぶ為のセミナーでした。

ぱみにっきのぱみこさんが、絵日記で面白おかしく判りやすく内容を公開されております(´∀`)
の前にw
会場で一際目に付いたBIG FORESTのヒゲさん自慢の130cmのイトウ!
モチロン、これは剥製ではございません。完全ハンドメイドのレプリカでございます。
何時かはこんなでっかいイトウを!!・・・釣り人なら誰しもが抱く夢でしょうね(´∀`)
こちらが会場で配られました資料になります。
クリックしますと大きくなりますので、もしよければ印刷してから動画をお楽しみください。
今回の羆のお話の先生をご紹介します。左のお髭がダンディーな方が

【岩井 基樹】 先生
・東京都出身 紋別郡遠軽町丸瀬布在住
・北大雪でヒグマとの共生を現場主義で研究
・北海道大学 理学部に入学後 「川と森」をテーマに研究を始める
・大学在学中に北米大陸に渡り研究を続ける
・2004年頃から本格的にヒグマに特化した活動に専念する
・ヒグマの動向調査(踏査による痕跡調査/GPSによるGIS化)
・遠軽町「ヒグマ対策パンフレット」作成、同「看板」作成など
・「若グマ」の人間忌避教育 (調査を基にした絞込み・意図的遭遇からの「追い払い」導入)など)
各フォーラムなどでの講演活動
「ヒグマ・フォーラム in 遠軽町」主催:遠軽町(2007年4月)
「フライフィッシャーのためのヒグマ対策」主催:FlyFishingFesta2008.AKAN(2008年5月)
「丸瀬布のヒグマの動向から見る〜担い手の将来像」ヒグマの会クマフォーラム(2008 in 興部)
文筆活動−2005年より調査を元に執筆中

右の方が、羆のお話の後に空知川のイトウのお話をしてくれた

【大光明 宏武】 先生
・東京都出身 空知郡南富良野在住
・酪農学園大学 環境システム学部地球環境学科 研究生
・3歳ぐらいから釣りを始め小学生でサケ科魚類の研究を志し、その後酪農学園大学に進学
・大学在学中にサケ科魚類のイトウに出会う
・2004年より空知川上流域におけるイトウの繁殖生態、生息状況、稚魚の生育環境等に関する調査研究を行う
・2004年より「尻別川の未来を考える オビラメの会」にて尻別川のイトウ個体群復元の為のモニタリングを担当
・2008年より空知川上流域(南富良野町)で「ソラプチ・イトウの会」の事務局を担当

さ〜、早速本編の動画に行ってみましょう!
今回もyutubeをお借りしているので、一編10分以内の編集をしてます。
羆編が全13話、イトウ編が全3話の編成となっております。
1日1話づつでも良いので、末永くお楽しみくださいね(´∀`;)


羆塾でのお話は以上です。
途中デジカメのバッテリー&メモリが無くなり、携帯動画になってますw
そのチェンジの際、少しの話が飛んでしまっている部分が有りますがご了承ください(´д`;)スイマセン

とりあえず簡単に纏めますと

【羆は好奇心旺盛で頭が良い】
猿と犬の間くらいの知能と言われているそうです。
小熊の頃から好奇心により様々な事を学び、
その学んだ事により固体ごとさまざまな個性を持った成体へと成長するそうです。
その為、羆に対する『マニュアル』などは無いに等しいそうです。
親の個性、成長環境、人間による様々なアプローチによって様々な思考を持った成体が完成するのですから。

【人間からのアプローチ次第で、危険な羆が出来上がる】
昔の羆にとって、学ぶべき相手は北海道の大自然でした。
それゆえに成体ごとの個性はさほど大きくなかったのかもしれません。
しかし開拓時代以降、沢山の人間がこの地に住むようになり、羆の生息地域、環境なども大きく変わってきました。
基本的に羆達は私達人間を「なんだあいつ等、不気味なヤツらだな・・・」そう思っているそうです。
車に乗ったり、トラクターで畑耕したり、家を作ってその中に住んでたり、火を使ったり、etc・・・
人間よりも大きいエゾシカに対しては羆は恐れを抱きません。
それなのに小さく非力な人間に対しては、大きな不安や恐れを『学習』により抱く様になったのです。
この現状は大事にするべきなのです。

【羆の生息地域に餌となるようなゴミを捨ててはならない】
自然の味気ない食事に飽き飽きな羆にとって、人間が食べる刺激の強い食べ物は麻薬的です。
一度味を『学習』するとまた食べたくなり、それを持っているのは『人間だ』と言う事も学習してます。
つまり次からは【恐れや不安】<【美味しい食べ物】となった場合、人間に近づく様になります。
そこで初めて人間を襲う羆が出来上がってしまう訳です。

また人間が作る作物も羆にとってはご馳走です。
ただこれは農家さん達の問題。私達が簡単に口の出せる問題では有りませんね。
出来る事なら電気柵などによる防備をキチンとしていただきたいところです。

さらに山や川で人間が行う振る舞いにも、「行うべき正しい行動」「厳禁な行動」が有ります。

○行うべき行動○

【人が此処に居るという事を羆にアピールする】
大抵の羆は人間の存在を知る事で、自ら離れていきます。
それが風向きであったり視界不良であったり、羆がこちらを認知できない状況下で
『バッタリ』会うと、そりゃ〜羆もパニックで襲ってくる場合が有ります。
熊鈴、ラジカセなど音の出る物も良いでしょう。先生が進めるのは定期的に「手を叩き声を出す」
自動的な物に任せ安心すると、つい油断が生じるそうです。自ら音を出す事で、
改めて気を引き締め『今自分が羆の生息地に居る】事実を再認識するのも大事なんだそうです。

【できるだけ複数で行動する】
これも基本、てか理想ですね(しかし私は単独行動が多い訳ですが・・・)
しかし大勢すぎる場合も問題が有り、隠れている羆が稀に
『囲まれた、もう駄目だ〜ヽ(`Д´) ノ』
とヤケクソで襲ってくる可能性も有るそうです。固まっての6〜7人くらいがベストとか。

【羆のサインを見逃さない】
羆のフン、食痕、足跡、爪痕、熊道、シカなどの埋められた死骸、etc・・・
五感をフルに活用し、異常が有った場合は無理をせずに来た道を戻る事。
特にシカの死骸の近くには羆が隠れている可能性が非常に高いとの事です。

【悠々とゆっくり歩く】
羆は周りの笹薮にジッと身を潜ませている場合も多いそうです。
そんな時は人間がそのまま通り過ぎれば羆も一安心。
しかしトリッキーな動きをすると羆は「見つかった!?ヽ(`Д´) ノ」と思って襲ってくる場合も有るそうです。

×厳禁な行為×

【ゴミ捨て行為】
これは先にも言いましたが、羆に麻薬的な人間の食べ物の味を覚えさせない為。
また臭いを漂わせる行為も危険です。羆の嗅覚は犬以上なのですから。

【甘い香りを持ち込まない】
香水や化粧など、自然界に無い未知なる香りは羆を刺激するトリガーとなりえます。


それでも、もし出会ってしまった場合は・・・?

【100m以上離れている場合】
この距離で出会った場合は幸い。手を振り声を出し。羆に対して存在をアピールしてやりましょう。
ここの距離で人間を察知できた羆の殆どは、あちらから遠ざかっていきます。

【50m前後での近距離の場合】
慌てず、騒がず、できるだけゆっくりと羆から距離をとりましょう。
決して背を向けず、走らず、ゆっくり・・・ゆっくりとです。

【20m前後以内でのバッタリ遭遇】
この際は人間も心臓バクバクでそうが、羆の方がもっと心臓バクバクです。
慌てるなと言うのも難しいでしょうが、とにかく落ち着きましょう。
「羆の目を見て緩やかにゆっくりした口調で話しかける」のが良いそうです。
この行為は話しかける事で、自分自身を落ち着かせる効果を狙った手法でもあるそうです。
しかし目を見開き睨み付けるのはダメで、「へ〜これが羆か!」程度に眺めるくらいが良いそうです。
そして次の段階を想定し、できるだけ有利な位置(少しでも高い場所、木の裏など)にゆっくり移動しましょう。

【もしも襲ってきた場合】
木の裏に回ると言うのは、この際に羆の突進力を削ぐ効果が有り、迎撃の際の盾にもなります。
迎撃に関してはやはり、CA(カウンターアソールト)などの熊スプレーによる迎撃が推奨です。
こちらは私も念の為に装備はしてますが、実際にグリズリーホッキョクグマにも効果は有るそうです。
それでも100%迎撃できる訳では有りませんが、鉄砲なんか持てない一般人には最も確実な防御手段です。
興味本位やビックリして襲ってくる若グマに対しては100%に近い迎撃率が有るそうです。
さらに一度痛い目をみた若グマは学習し、二度と好んで人間には近づかないとか。
しかし小熊を守ろうとしている親熊や、交尾期のオス熊シカの死骸に執着する羆、食性で接近する羆、
などに対しては迎撃率が相当に落ちるものと推測されるそうです。

【しかしそれでもダメで、羆に襲い掛かられた場合は!?】
昔から言われている方法は「死んだふり」ですね。
しかしこれもあながち間違いでも無く、合理的な防御方法でも有ったのです!
でも腹を上に向けての死んだふりはNGです。
首の後ろを守る様に両手を組んでうつ伏せに死んだふりをするのが効果的との事です。
さらに両足を少し広げ力を入れ、羆がひっくりかえそうとしてきたら踏ん張って耐えます
ただ一旦この最終手段に持ち込んだら、羆が引っかこうが咬みつこうがひたすら耐えるしかありません。
ここで『ギャー』と叫んだり起き上がって逃げようとすれば羆の本攻撃により命を落とす危険性が増します。
そして仮に羆が離れていったからと言って、すぐに立ち上がって逃げようとするのもまたNG
そこで「やっぱり生きてたか!」熊がトドメをさしに戻ってくる可能性が有ります。
羆が立ち去っても、痛さや怖さをジッと我慢して2〜30分ほどはその場で死んだふりする方が良いそうです。
しかし好奇心旺盛な若グマやバッタリ遭遇の興奮した羆などは、執拗に攻撃が続く時も稀に有りますので、

-最後に-

人間側がちょっと考えて行動するだけで羆との遭遇確立を減らす事が出来ます。

人間側がちょっと考えて行動するだけで危険な羆を減らす事が出来ます。

人間側がちょっと考えて行動するだけで、お互いにとって悲惨な事故を減らす事ができます。

皆さん一人一人が羆を知り、人と羆との共存できる環境を構築していきましょう。

さてさて、続いては空知川のイトウの会の大光明 宏武 先生によるイトウのお話です(´∀`)
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