汽車を待つ君の横で 僕は時計を気にしている

季節はずれの雪が 降っている

「東京で見る雪はこれが最後だね」

さみしそうに君がつぶやいた



動き始めた汽車の窓に顔をつけて

君は何か言おうとしている

君のくちびるが「さようなら」と動くことが 

・・・こわくて 下を 向いていた



君が去ったホームに独りのこり

落ちてはとける雪をみていた



君と出会って、もう三度目の春
やがて、時が経ち思いでとなる日が来る・・だろうか

いつかまたふり返る日も来るだろう
君がもしも迷うときも、道はきっと続いていくだろう




君は元気でいますか
かわらずいますか




まだ僕のコト・・・覚えていますか?