諺と格言の社会学


  私たちに最も身近で誰もがよく知っているものと言えば、それは私たちが日々実行している 
社会的な行動です。私たちは生活での体験を通して、その行動について多くの知識をもって
い ます。その知識のなかでも、繰り返し経験され、生活のうえで、知っていて役立つと思われ、
重要と思われたものは、諺や格言に要約され、生活上の生きた知恵として伝承され てきてい
ます。 
 そのような諺や格言は社会行動の研究にとって貴重なデータです。しかし、それらは社会行
動の一局面を要約したものですので、その局面では 非常に役立ちますが、それ自体で社会行
動の全体を理解することはできません。
 筆者は最近、社会行動を体系的に理解するための本、『交換の社会学』(世界思想社 2005 
年)を上梓しました。したがって、この本で展開されている理論の中の該当すると思われる箇
所 に、その諺や格言を埋め込んでいけば、諺や格言の総合化ができるかもしれません。

                       

  しかし、このホームページでは、その相互関係をうるさく問わないで、筆者が社会行動の研
究 を進めていく過程で出会い、関心を引いた諺や格言(名言や金言)の持つ知恵を、順不同
で取 り上げ、自由に考えていきたいと思います。



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 2010年4月19日
出る杭の打たるる事をさとりなば、ふらふらもせず、後くいもせず。


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