ゾイド戦史(ZAC2097〜2100年)

年代(ZAC) ロールアウト(または初登場)したゾイド

ヘリック共和国軍…

ガイロス帝国(旧暗黒軍)軍……

主な出来事
2097 <ガイロス皇帝死去>

一代で暗黒帝国に統一国家を建設した覇王ガイロスが逝去した。ガイロス唯一の肉親で、あとを継ぐべきルドルフはこの時9歳。政務は摂政ギュンター・プロイツェンが執った(ちなみに、この男は旧ゼネバス帝国の関係者ではないかとの説があるていうか後年にネオゼネバス皇帝になりやがった……)。

2098 <ガイロス皇帝一周忌・新帝ルドルフ戴冠式>

10月、ガイロス帝国の首都で先帝の一周忌を兼ねた戴冠式が盛大に行われた。既に摂政プロイツェンは、実質上の最高権力者としての実力と人望を確固たるものにしていた。

2099 (この年の戦闘では、両軍共に旧時代のゾイドを復元して配備していた) <ガイロス帝国軍、西方大陸エウロペに侵攻>

6月、国家予算の60%を軍事費に注いでいた軍事大国ガイロス帝国は、90個師団(兵員約180万人、戦闘ゾイド約9万機)にも及ぶ大部隊を西方大陸エウロペ北西部から上陸させた。エウロペを補給ルートとして、ヘリック共和国に攻め込むためである。これに対し、ヘリック共和国は可能な限りの兵力を動員し、エウロペ東海岸に30個師団(兵員約60万人、戦闘ゾイド約3万機)を上陸させた。両軍は砂漠地帯「レッドラスト」を挟んで対峙した。(……この時写真に写っていたハンマーロックはいつ再販されるんですか?2001年の年末に出るゼ!ヒャッホウ!)

西方大陸戦争のはじまりである。

<開戦>

8月、戦闘を開始した両軍の目標は、北エウロペ大陸中央部に位置するメルクリウス湖。この湖の中央に「エウロペの屋根」と呼ばれるオリンポス山がある。エウロペ全土を見渡せるここを制することができれば、戦局を有利に運ぶことができるだろう。

戦闘は圧倒的にガイロス帝国有利に推移した。この戦争に向けて万全の準備を整え、物量で共和国軍を遙かに凌駕している。帝国軍は戦線を突破後、猛スピードで敵の後背に機動し包囲殲滅するという電撃機動作戦を展開し、各地で快進撃を続けた。開戦後一週間でメルクリウス湖はガイロス帝国軍の手に落ちた。

しかし、共和国側も一方的に敗退を続けていたわけではなかった。開戦から三週間後にはシールドライガーを中心とする高速戦闘隊が参戦し、戦線を支え続けた。だが、共和国司令部は不利な戦況下にありながら戦線を縮小しようとはせず、次のような命令を下した。「独立第二高速戦闘大隊はオリンポス山山頂を制圧に向かうべし。制圧が困難な場合はいかなる犠牲を払ってでも山頂の古代遺跡を破壊せよ」

<オリンポス山争奪戦>

9月、共和国空軍によるメルクリウス湖の爆撃や、機甲師団重砲隊による援護射撃もあって、エル・ジー・ハルフォード中佐(アニメの同名とは全くの別人)率いるシールド部隊はオリンポス山に上陸した。昼は岩陰に潜み、夜陰に乗じて登頂するシールド部隊。オリンポス山中腹で、セイバータイガーを中心とする帝国高速戦闘隊に捕捉され、激戦となったがこれを撃破した。尚、この時のセイバータイガーのパイロットであるステファン・スコルツェニー少尉の操縦レコーダーには、旧ゼネバス出身者であった彼の心情が録音されている。

10月、ハルフォード中佐達は帝国軍の占領下にある山頂の遺跡に侵入、そこで復活間近のデスザウラーの姿を確認した。攻撃を開始するシールド部隊だが、デスザウラーは不完全なままの状態(「くさってやがる。はやすぎたんだ(ぉ」)で荷電粒子砲を発射、シールド部隊も帝国部隊も甚大な被害を受けたが、ハルフォード中佐はむき出しのデスザウラーのゾイドコアめがけて特攻しこれを撃破した。独立第二高速戦闘大隊の中で唯一生き残ったトミー・パリス中尉はダブルソーダに回収されオリンポス山を脱出、こうしてオリンポス山攻防戦は幕を閉じた。

<共和国軍後退>

11月、共和国軍は戦線を大幅に縮小しミューズ森林地帯、ロブ平野に後退、ゲリラ戦や陣地戦で帝国軍に対抗した。北エウロペ大陸の80%は帝国軍の勢力圏となっていた。

2100 ジェノザウラー、レブラプター、ブレードライガー、ガンスナイパー、ストームソーダー

ジェノブレイカー、シンカー、アイアンコングPK、ブラックライモス、ハンマーヘッド、ディバイソン、ゴジュラス・ジ・オーガ

デススティンガー、ウルトラザウルス

エレファンダー

<新型ゾイド開発計画>

帝国開発班は新型ゾイド開発にあたって二つの意見に分かれていた。片方は従来の主力ゾイドを強化改造したタイプ。もう片方は、ゾイドコアを活性化させる古代文明の技術「オーガノイドシステム(以下、OSと表記)」を搭載した新型機の開発である。オーガノイドシステムの解析は未だ不完全であったが、両者譲らず遂に双方の開発した新型ゾイドを戦わせ、その結果で新型決戦ゾイドを決定することが決められた。

1月、北エウロペ大陸ニクシー基地にてテストは行われた。結果はOSを搭載し、リンツ・ルンシュテッド中尉をテストパイロットとするジェノザウラーが恐るべき凶暴性を発揮してレッドホーンGC・セイバータイガーATを易々と撃破した。

<ガリル遺跡オーガノイド争奪戦>

3月、北エウロペ大陸の帝国軍は補給が滞り、戦場は一時の平穏を迎えていた。その一方で帝国軍は南エウロペ大陸に部隊を派遣した。目標はガリル遺跡。不必要な戦線拡大というリスクをおかしてまでも、帝国軍はOSの完成を目指したのだ。リッツの乗るジェノザウラーとレブラプターから成る部隊が向かう。共和国はこれに対し一個大隊を抽出し向かわせ、エルガイル海岸に防衛陣地を構築した。だが、帝国軍の新型ゾイドの前にこの一個大隊はあっという間に壊滅、中核を成すゴジュラスもレブラプターの大軍の前に力尽きた(全身バラバラ生首状態のゴジュラスが哀れ)。しかし、共和国はやはりOSを限定的に搭載したブレードライガーとストームソーダー、ガンスナイパーを急遽派遣し両軍はガリル遺跡で衝突した。共和国高速戦闘部隊戦闘「レオマスター」の一人であるアーサー・ボーグマン少佐のブレードライガーは、リッツのジェノザウラーとガリル遺跡で戦闘し、結果ジェノザウラーがブレードライガーに押されつつもオーガノイドカプセルを回収し脱出した。

<帝国補給線分断>

共和国空軍はストームソーダーにより帝国空軍を押していた。4月の戦闘では、ロブ基地を空爆するために出撃したレドラー1000機が迎撃に出たストームソーダー200機と衝突、1時間でレドラー325機が撃墜され407機が損傷。ストームソーダーの損害は撃墜28機、中破33機だった。5月には共和国軍が制空権を確保し、帝国軍の補給線に空爆を加え、帝国軍前線は慢性的な物資不足に陥っていった。

<共和国主力部隊、エウロペに上陸>

6月、共和国大統領ルイーズ・エレナ・キャムフォードは戦局を一気に挽回するため、本国のデルポイ大陸(中央大陸)から本土防衛部隊20個師団(兵員約40万人、戦闘ゾイド約2万機)を北エウロペ大陸に派遣することを決定した。ユビト港から出航した輸送艦とネオ・タートルシップによって移送される主力部隊だが、帝国軍はこの動きを察知、シンカー部隊に奇襲させる。この攻撃により共和国軍の輸送艦は損害を被ったがこれは囮だった。続いて海面から飛び出しネオ・タートルシップに襲いかかるシンカー。だが、ネオ・タートルシップの甲板が開き、中のゾイドが一斉射撃を開始、不意を衝かれたシンカー部隊は甚大な被害を受けた。

7月、帝国軍は共和国軍の態勢が整う前に勝敗を決しようと総攻撃をかけた。ストームソーダーが出撃できない荒天を衝き、主力50個師団(兵員約100万人、戦闘ゾイド約5万機)が正面から前進すると同時にブラキオス、ヘルディガンナー、シンカーらの混成海兵部隊(戦闘ゾイド約1万機)が共和国陣地後背に回り込む作戦だ。悪天候覚悟で出撃したレドラーが共和国軍前線に穴を開け、そこから装甲師団がなだれこむ。だが、共和国軍は混乱しつつも粘り強く抵抗、頼みの帝国軍海兵部隊は水空両用の新型ゾイド・ハンマーヘッドの攻撃を受け敗退し、帝国軍主力部隊も後退のやむなきに至った。尚、この時の戦いではコマンドゾイド部隊を率いた義賊アーバインが活躍したとされている。彼は格納庫に侵入したPKコングからゴジュラス・ジ・オーガ(OS搭載)を身を呈して守り、それまで誰も扱えなかったジ・オーガに乗り換えた(砕け散ったアーバイン専用ウルフが哀れ)。

<帝国軍後退>

7月、帝国軍のリッツ・ルンシュテッド中尉はガリル遺跡で戦ったブレードライガーとの再戦を望み、その為にジェノザウラーの格闘性能を強化するよう技術部に要請した。その結果、更に扱いにくくなった魔装竜ジェノブレイカーという怪物が誕生した。

総攻撃に失敗した帝国軍主力部隊は遂に後退を開始した。ニクシー基地を中心とする西の味方防衛線に逃げ込み、体勢を立て直すためである。そのためのルートは二つあった。

ひとつはアレキサンドル大地を横切り、南方のヘスペリデス湖にかかる橋を越え、この橋を爆破して共和国追撃部隊を振り切るルートである。猛追する共和国軍は橋の目前で帝国軍を捕捉した。しかし、リッツの駆るジェノブレイカーと伏兵のブラックライモス部隊(土の中に潜るライモス。オツカレサマ)が追撃部隊に痛撃を浴びせ、橋を落として味方を救った。この戦いでルンシュテッド中尉はブレードライガーを撃破したが、それはOSの出力を調整した量産機であり、ボーグマン少佐の機体ではなかった。

もう一つは山岳地帯とアンダー海の山間部を通る北ルートである。帝国軍はこの隘路で総力を挙げて共和国軍を迎え撃った。改造ジェノザウラー、ライトニングサイクス、そしてデススティンガー。一方共和国軍も精鋭を投入。両軍は激しく激突したが、シールドライガーDCSのビームキャノンを喰らったデススティンガーがコントロールを受け付けなくなり暴走(パイロット死亡。新型に乗るくらいだから優秀だったんだろうに、惜しい)、両軍に甚大な被害を与えていずこかへ消え去った。

<ブレードライガー改造計画>

8月、ジェノブレイカーの出現にショックを受けた共和国司令部は、ブレードの強化改造に取りかかった。アーサー・ボーグマン少佐はテストパイロットとしていくつかの試作型をテストした。OSのもたらす破壊衝動に耐えつつ、時間の許す限りコックピットを離れなかったが、アタックブースターが装備された瞬間に彼はブレードライガーと感応し、破壊本能の奥に隠されたブレードライガーの本質に触れた。彼の愛機はこのアタックブースターを装備することとなった。

<デストロイヤー兵団出動>

9月、共和国軍は1200mm砲2門とゴジュラスキャノン6門を装備したウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーを中心にデストロイヤー兵団を編成し、ニクシー基地を直接砲撃して決着をつけることを企図した。4万機以上のゾイドがデストロイヤー兵団を護るように西進する。これに対し再編成を終えたばかりの帝国部隊5千機が迎撃に出た。しかし、距離100キロで1200mm砲が火を噴き帝国第一陣は壊滅した(この時の大爆発の中にシュバルツコングらしき姿が……)。

驚愕した帝国軍は発見されにくい小部隊をいくつか編成し、ピンポイント攻撃でこのウルトラを破壊しようとした。しかし、次々護衛部隊に捕捉され潰されていき、残ったリッツ・ルンシュテッド中尉のジェノブレイカーもウルトラを目前にアタックライガーに発見さる。そしてそのパイロットはアーサー・ボーグマン少佐であった。たちまち激突する両者だが、決戦の場に地中から現れたデススティンガーが割って入った。両者に襲いかかるデススティンガー。ライガーとジェノブレは応戦しつつ戦場を移動するが、そこでデスステのつくった巣を発見した。闘争本能溢れるはずのOSが怯える。驚くべき現実に直面した両者はデスステの増殖をとめるため共同で戦った。ライガーが高密度ビームを、ジェノブレが最大出力の荷電粒子砲を浴びせ、なんとかデスステのEシールド発生装置をショートさせる。しかし、直後に両機とも強烈な一撃を喰らってしまった。止めとばかりに荷電粒子砲を撃つデスステ。ライガーはEシールドを展開しこれを辛うじて防ぐも、長くは保たない。彼は最後の手段に出た。ライガーが犠牲になってつくった隙に乗じて、ジェノブレがライガーの折れたブレードをデスステの顔に突き刺したのだ。なんとか敵を撃破したリッツ・ルンシュテッド。しかし、デストロイヤー兵団のニクシー基地砲撃を阻止することはできず、ここに西方大陸戦争の帰趨は決した。ヘリック共和国軍の勝利である(リッツ氏、言いたかないが軍法会議モノ)。

<ガイロス帝国軍脱出作戦>

初冬、共和国軍は帝国軍防衛ラインを突破、ニクシー基地への攻撃を開始した。遂に帝国軍司令部はエウロペからの全面撤退を決意するが、共和国の攻撃は激しく、残存兵力をホエールキングに積み込むまでに基地を護り通すのは困難かと思われた。だが、ここで自らの自由意志により味方の盾となって戦場に残ることを決意した兵士達により、防衛部隊が編成された。その数一個大隊(戦闘ゾイド約100機)。一方突入してくる共和国軍は第一波だけで五個師団(戦闘ゾイド約5000機)。エレファンダーを中心とする防衛部隊は決死の戦闘を繰り広げる。一機、また一機と倒れていくエレファンダー。遂に彼等が全滅した時、撤退のための5時間が経過していた。基地防衛部隊は文字通り命と引き替えに、貴重な時間と400機以上に及ぶ敵ゾイドの道連れをつくったのであった(エレファンダー、渋すぎる)。

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