瑠璃の天秤

 過去からの呼び声に導かれるまま
 肉持つ身が彷徨う旅路の果て

 時も想いも飛び越えて
 咎人の魂と共に秤へかけられる一枚の羽根。

 死者の問いかけに
 王も下僕も跪き
 過ぎた時の重さを
 天秤はただ指し示す。 

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