紅玉の杯

赤い器。
満たされたものが何であるかは
器を傾けるまで判らない。
紅玉。
割れない杯。
永きにわたり満たされるは
深紅か否か。

一章  憂う雨
二章  鈴鳴る雹
三章  穿つ水滴
四章  連なる雪花
五章  凍る夜雨


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