ZGMF−X13A プロヴィデンスの巻

 無印SEEDのラスボス。
 変態仮面ことラウ・ル・クルーゼ最後の乗機であり、ニュートロンジャマーキャンセラーによる核エンジン搭載によって絶大な出力を獲得。ほぼ無制限のフェイズシフト装甲の展開と量子通信による分離式統合制御高速機動兵装群ネットワークシステム、通称ドラグーンの搭載により、絶対的な制空権を構築する。
 劇中ではとにかくこのドラグーンを多用してやたらめったら撃ちまくっており、ビームライフルはいらないんじゃ、と思った。とにかくビーム命の、むちゃくちゃなMSである。
 この世界では、厳密には「ガンダム」という機体は存在せず、単にキラ・ヤマトがOSの頭文字からそう読んでいるだけ、ということらしい。一応、フェイズシフト装甲を使ったツインアイタイプの頭部を持ったMSがガンダムとしてカテゴリされているようだ。(アストレイを除く)

 フェイズシフト装甲がなんなのか、という説明も実は明らかにされてなかったり、いろいろと謎がほったらかしだったりするのだが、実弾に対して無敵と言われるほどの剛性を示す、ということできっと装甲を薄くできたりするんではないかなぁ。その分、ビームに弱い、とか。
 あとこのクルーゼという人が自分の苦悩を外に投影してみんな巻き込むという迷惑きわまりない性格のためにSEED世界は大変なことになったわけだが、現実にもこういう人はいるよなぁ。テロリストとか。
 監督がそういうことを考えてSEEDを作ったのだとしたら大したものだと思うのだが、脚本家は変えた方がいい。マジで。

  さて、今回のものは、どれだけ手を抜いて見栄えを良くできるか、ということをテーマに全くの無改造、素組みで、マーカーによる墨入れとぼかしのみで仕上げてみた。塗装と呼べるものはしておらず、腹と肩のスラスターの白い部分を塗ったぐらい。

 パーツ割りは、後期アイテムらしく非常に緻密な分割がされており、スタイル抜群、合わせ目も目立たない部分に来ているので、そのまま飾っても問題ないくらい。
 ただ足は若干短めであるため、スタンドに立たせてつま先を伸ばしたポージングで誤魔化してあったりする。
 立ちポーズで飾るなら脚部の延長も悪くないが、ドラグーンシステムの機能から考えると足をついているよりは浮かせておいた方が映えるとは思う。

 余談だが、稼働中の「連合vsザフト」ではこのプロヴィデンスが鬼のように強くて手も足も出ないので、対戦で使うのは勘弁していただきたい所存。

戻る。