XM-X クロスボーン・ガンダム
 
クロスボーンガンダム

 XM−Xクロスボーンガンダムは、サナリィが極秘裏に開発しクロスボーンバンガードに提供した試作MSである。

 その特徴として木星圏の高重力下での運用が想定していることがあげられる。グリプス戦争時に登場したジュピトリス製MSが大型の機体に大推力のスラスターを機体各部に搭載することで対応にしたのに対し、クロスボーンガンダムは高出力のスラスターをフレキシブルに稼働させることで、任意方向へ推力を偏向させて高い機動性を得ている。
 その設計思想はブッホコンツェルンのビギナ・ギナやベルガシリーズに代表されるフィンノズル、シェルフノズルの延長線上にあるジェネレータ直結型の推進機関である。
 よって、XM−XはF91の開発からフィードバックされた小型MSのノウハウとブッホコンツェルンの小型MSのノウハウの融合によって誕生したハイブリッドな機体と言うことも出来よう。
 また、武装も独特なものが用いられており、近接戦闘用に小型化されたビームガンである「バスターガン」と粒子加速式大型ビームサーベル「ビームザンバー」をもち、この二つを組み合わせることでより高出力なビームライフルである「ザンバスター」となるマルチプルウエポンを主武装とする。
 そのほかにも、腰部前面装甲を展開することで使用する「シザースアンカー」、近接戦闘武装兼防御兵装である「ブランド・マーカー」、スラスターの余熱で加熱し、敵を溶断する「ヒートナイフ」、ビームサーベルと兼用であるビームバルカンなどその多様さは同時代のMSの中では群を抜く。
 また、同時期のMSにはない特異な装備としてアンチビームコーティングマントがある。
 これは、ビームを受けた際に蒸発し、その熱エネルギーと粒子を拡散減衰させることでメガ粒子を防ぐ防御兵装で、同時代の武装の殆どがビーム兵器であるという現状から極めて有効な装備である。ただしF91のヴェスバーと言った大出力のビームやビームサーベルのような「遅いビーム兵器」には効果が薄い。また、消耗品であるためそれほど多くのビームを防げるわけではない。
 武装の殆どが近接戦闘に特化されているのは、XM−Xの運用方法が少数で敵陣に突入後、その加速力と運動性能で格闘戦を展開、撃破後に離脱するという強襲戦法を主体としているからである。
 XM−Xは3機が試作され、X1、X2は同時ロールアウト、X3は実験兵装のテスト機として遅れてロールアウトした。時期によって細かいマイナーチェンジが行われており、シザースアンカーの代わりに尖端にドリルを装備したスクリューウェッブを搭載したX1改、同装備とシザースアンカーを1門ずつの装備とし、意匠を変更したX1改・改(通称・スカルハート)がある。
 パイロットはキンケドゥ・ナウ。
 後にトビア・アロナクスが受け継ぐことになる。

 というわけで満を持して登場、クロスボーンガンダムです。

 と言いたいところですが、写真撮影後にまたしても破壊してしまい、武装とかの写真が撮れていません。すいません。
 F91からの流れで総ABSフレームに外装を被せていく形式がとられています。その恩恵として、小サイズ化とアクション性が追求されています。
 が。
 いくつか欠点もあり、なんと言っても保持力が弱いことがあげられます。
 ブランドマーカーや背中のスラスターはぱかぱか動いちゃうし、足首は可動するけど前につんのめったり、色々と問題点もあります。そのほか、手首が固すぎるとか(今回折れたのはここ)ビームザンバーのダボが浅いというかダボになっていないので持てないなど。
 プロポーション的には肩が小さく、スレンダーすぎます。
 これらの欠点は、なまじ素性が良すぎるために目立ってしまうところで、キットは総じて大変良く出来ています。(ビームザンバーの問題点は、次ロットの金型から改善されているという話です。)
 アクション性という流れからは逆行してしまいますが、つま先の可動を渋くするか、さもなくばいっそ固定してしまえばだいぶ据わりが良くなるかも知れません。
 写真の改修点は、いつものように殆どありません。各部をシャープにしたりとかそのぐらいです。
 唯一、肩のみ3ミリほど幅増しして力強くしてみました。これはあまり手間が掛からずに効果的なのでオススメしておきます。
 あとコアファイターの写真がないのは、本体から抜けないからです。組み立てたが最後、何かにはまってしまったのか、そう言う仕様なのかびくともしない……
 クロスボーンガンダム、ひょっとしたら初期ロットは地雷だったのかも知れません。
 すぐフルクロスが出ちゃうし 。
 マントの基部は折れる、手首折れる、墨入れしたらフレーム割れるなど事故の多い機体。見た目よりボロボロです。補給に継ぐ補給でまるで本編のようだわ……
 でも大好きクロスボーンガンダム。
 いい話です。前向き、希望のあるSFとしてのガンダム、と言ったところでしょうか。
 絵柄の好みはあるかも知れませんが、長谷川裕一のストーリーは読んで元気になるので大好き。マップスとか。

 むうフルクロスがむらむらと欲しくなってきました…………

 いい加減パーツ注文も面倒なので新品買ってきてしまおうか。

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