ティエレン地上型
 
ティエレン地上型

 ティエレンは人類革新同盟が採用している量産MSであり、ほとんどの所属パイロットが使用していると言われている。バリエーションは豊富であるものの基本操作は同一の物が採用されているため、乗り換え時のパイロットの負担は軽い。
 他国のMSにくらべ機構的にも世代的にも一世代前の物に相当するが、十分なバトルプルーフのとれた技術で構成された機体は生産性や信頼性が非常に高い。

ティエレン背面

  自重が120トンにも及び(他国のおよそ2倍)動きも遅いがその分防御力は高く、大火力兵装の運用も可能なことから、機体の運用コンセプトとしては現代の戦車に近いものと考えられる。
 全体的に平面で構成されていることから避弾経始は考えられていないものと推察されるが、他国で採用されているリニアガンの高初速に対して傾斜装甲の効果は低いと見積もられたからであろう。またその機構から装甲はモジュール式が多く、メンテナンス性と汎用性を向上させている。

 と多少妄想気味の解説をしましたが、00で最も愛されていると言っても過言ではないMSティエレンです。バンダイ驚異のテクノロジーにより構成などは一世代前の物が採用されつつ、信頼性が高いという、機体コンセプトと同様の作られ方をしています。
 設計した人は凄いとしか言いようがありません。
 手首のハイディティールぶりは、ここ最近のHGのやる気のない手首とは段違い。感動です。
 作りやすく、遊びやすく、そして格好いい。ガンダムにはボコボコにやられるけどもっさりした動きで愛嬌がある、そんな僕らのティエレン。型式番号はどうやらザクの物を意識して付けられているようです。
 いっぱい集めて遊ぶも良し、改造して俺ティエレンにするのも良し。
  宇宙用、高機動型、砲撃バリエーション機も是非欲しいところ。
 武装は200ミリ滑空砲とカーボンブレイドが付属。カーボンブレイドは持ち手にダボがあり、手のひらに取り付ける方法なのでガタガタとぶれたりしないのがよいです。
 wikiでは「カタール」(正しくはジャマダハル)のような武器、と表されていますが、用法としてはハンドアックスに近いものと考えるべきでしょう。
 ちなみに塗装後に背面ラッチに取り付けると確実に塗装が剥げるので、キットでは手に持たせたままがよいかと。
 造形に関してはほぼ満点に近いこのキットの唯一の欠点は、胴体部のポリキャップでしょう。
 ボールジョイントのような受けになっていますが保持力がイマイチで少し傾いたりしやすいのが欠点です。4ミリ径のポリキャップがあれば、それに交換するのがよいかも知れません。

ティエレン武装

  そんなティエレンなので、あえて全筆塗りで仕上げました。
 緑は日本陸軍の中島系緑。オレンジは105ダガーの色セットの物です。
 オレンジは透けるので下地にはガイアノーツの白を使用。ちなみに、ガイアノーツの白はそれだけでも隠蔽力が高いですが、フラットベースを混ぜると筆塗りでも十分に使えるほどしっかりした下地になることを発見しました。こういう発見もまた、模型の楽しさだと思います。
 ウェザリングはタミヤのウェザリングセットとガンダムマーカーのリアルタッチ緑。適当に鋳造表現っぽくしたり、何となく傷っぽい物を入れた後、汚しや泥などの表現を行っています。
 泥表現はウェザリングマスターを水で溶いた物を塗りたくり、その後ティッシュなどでぼかす方法を取りました。
 元々が戦車っぽいのでこういう汚しが大変似合います。
  なんか動力もディーゼルエンジンとかそんな物みたいな感じがしますし。 

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