ガンダムデュナメスは射撃戦に特化されたガンダムである。
標準装備のGNスナイパーライフルは長距離からの狙撃に特化されたビームライフルであり、取り回しや連射能力では劣るものの索敵範囲外から敵MSを一撃で破壊するほどの威力と射程を誇る。
機体性能そのものも現行のMSを遥かに凌駕し、胸部のGNドライブより得られる無尽蔵のエネルギーとGN粒子の恩恵により、高いステルス性と運動能力、そして未だ世界では実用化されていないビーム兵器の運用を可能とする。
デュナメスならではの機構としては頭部に隠された専用カメラアイが挙げられる。また各種銃器と連動することによって精密射撃を可能とするこのカメラアイの他に、コクピットにも銃型コントローラーが備えられており、パイロットであるロックオン・ストラトスの高い射撃能力を最大限に発揮出来るよう設計されている。
その精度は高度1万キロにある目標を寸分違わず狙撃出来るほどである。
反面、近接戦闘は考慮されていないため、クロスレンジまで接近された場合は背部に搭載されたビームサーベルを用いるか、携行しているGNビームピストルによる弾幕に頼るしかない。
そのため、専用の防御装備としてほぼ全身を覆うことが出来るEカーボン製のGNフルシールドが存在する。これらのシールド及び機体制御は同伴するAI「ハロ」が肩代わりすることが可能で、パイロットのロックオンは狙撃に集中することが出来る。
1/100デュナメスです。力天使です。
遠距離狙撃装備のみと言う男らしさ満点の機体。ミリタリズムを前面に押し出したデザインが格好いい!
フルシールドは軍用のコートをイメージしているのでしょう。
股間の蝶々と揶揄される装甲は、実は小型ミサイルの弾倉になっており、フルシールドもその部分は覆わないようになっています。流石にミサイルのギミックは無いですが、これはサイズと強度の関係上ちょっと無理かと。
可動範囲も広く、何より追加されたディティールがいい感じです。合わせ目を消す場所がほとんど無いのもスゲェ。そのくせ、パーツは少な目です。
バンダイの技術力の進歩は素晴らしい。パーツが少なければ組み立てるのも楽ですし、メーカーとしても使うプラを減らせるのでコストの低減が出来る。お互いにとって得というわけです。
シールと併用すれば塗る場所は殆どありません。塗装するとしてもパーツ分割が考えられているので楽チン。今回はエッジの処理やヒケの部分をヤスリがけしてならしたりした程度です。
武装はビームサーベルとスナイパーライフル、それにキット化初のビームピストルです。
ビームピストルのおかげで遊べる遊べる。二丁拳銃でガンカタとか。
さっと作って遊ぶも良し、丁寧に作れば素材が応えてくれる、そんな好キットです。
あえて苦言を呈するとすれば、HGにはあった手首の可動がオミットされていることでしょうか。
これがあればもうすこし自由度が広がったのですが……
塗装はオフィシャルの色ではなく、パッケージアートの淡いグリーンをイメージして調合しました。
自衛隊にいたときのレインコートがこんな感じの色でした。正確にはもうちょっと青味が強いのですが、作っててなんか思い出してしまいました。
スナイパーライフルは思いっきり塗る色を間違えてしまい、ホルスターの色で塗ってしまったので開き直って逆転塗装。こんな感じのスナイパーライフルもあったので良しとしました。かえってスパルタンな感じになったと思います。
GNギリースーツとか勝手に作って遊ぶのも楽しそうです。全高18メートルの兵器に擬装が必要かどうかは不明ですが。