SVMS−01フラッグ
  フラッグ

 フラッグはユニオンの最新鋭モビルスーツである。
 その最大の特徴としては、高速飛行用の変形が可能なことで、航空機的運用とモビルスーツとしての運動性をかねそろえたどん欲な設計となっている。
 それ以前のリアルドが航空機、もしくはモビルスーツのに形態を選択して運用するのに対し、フラッグは(高度な操縦技術を必要するとはいえ)戦闘中の可変さえ可能とし、 ずば抜けた機動性を有する。
フラッグ背面

  反面、装甲防御力は低く、対弾防御装備として硬質カーボンを回転させて敵弾を跳弾させるディフェンスロッドを装備している。
  また、特徴的な機構としては、メインエンジン用の水素を本体装甲内部に吸蔵させて運用している点であろう。
  これにより、フラッグはプロペラントタンクを必要とせず、機体の軽量化に一役買っている。
  主武装は電磁加速で弾体を射出するリニアライフルであり、高い初速と貫通力を誇る。
  ただし、リニアライフル全体の問題として瞬間的に大電力を必要とするため、電力のチャージに若干の時間を要する弱点がある。
  フラッグでは、この問題を近接戦闘時には弾体を機関内部で切り替え、威力と飛距離を犠牲に連射効率を上げるモードを選択する事で解決している。
 また、コクピットドラムの横に近接防護用20o機銃、脚内部にミサイル発射筒をそれぞれ1門備えており、ミサイルの選択によって地対空、空対空に対応。ミサイルはさらに主翼副翼ハードポイントに増設することも可能で、高い攻撃力を備える。
 格闘兵装としては両腕部に高周波振動で敵を切り裂くソニックブレイドを内蔵、プラズマ流を進展させることでプラズマソードとして運用も可能である。
 このように高い性能を実現した機体ではあるが、現段階ではフラッグは全ての兵士に行き届いているわけではなく、一部のエースパイロットに優先配備されている。
  すなわちフラッグのパイロットになると言うことは一種の名誉であり、兵士たちからは畏敬の念を込めてフラッグファイターと呼ばれる。

フラッグ可変 

 というわけで00大人気の量産機体、フラッグです。
 その細身のシルエットからポリキャップを仕込むのが難しいため、可動部は全てABSのフレームで賄われています。その恩恵としてパーツ数がかなり押さえ込まれており、シリーズ屈指の小パーツ構成になっています。
 造形も大変よく、ちょっとした改造で後ハメも簡単。それでいて完全変形可能と至れり尽くせりです。
 欠点としては、どうしてもABSが多いので、塗装には注意を要することでしょうか。
 可能な限り、関節部の塗装は避けるべきだと思います。
 肘のパーティングラインなどは目立ちますので、ヤスリでならした後2000番くらいまで磨き込めば、塗装しなくても目立たないかと。

 そしてキット最大の弱点は、肝心の武器の保持力が低いことです。リニアガンは手に差し込んでもすぐ取れます。手の内側にパテを盛って狭くする、保持用のピンを付ける、など色々アプローチの方法があると思いますが、私は再剥離可能なタイプの両面テープを細切りにして貼り付けています。
 手軽でバッチリ。塗装もだいたい剥げません。

 そんなフラッグですが、売り上げに気をよくしたのかグラハム専用フラッグに始まり、エリート専用オーバーフラッグ仕様の発売も決定しているとのこと。
 できれば陸戦用シェルフラッグあたりも是非出して欲しいところですが……それはきっと商品の売れ行き次第なんでしょう。
 グラハム大尉の大活躍によりフラッグ株急増中ですが、なんか死亡フラグっぽいのも立っているので大尉にはなんとしてでも生き延びて欲しいところ。
 あとドレッド頭も。

 

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