ケルディムガンダムは前世代のデュナメスのコンセプトを受け継ぎつつ、一層の機能強化を主眼として開発された後継機である。実戦データから不要と判断された格闘兵装を削除し、オプションだったビームピストルを標準装備。代わりに下部に対ビームコーティングの施されたブレードを装備し、これで格闘戦に対応している。高精度の狙撃モードも健在で、トランザム使用時には更なる長距離狙撃が可能なモードを搭載している。
あらゆる点で旧デュナメスをしのぐ本機の最大の特徴は全身に装備されたGNシールドビットである。
普段は増加装甲として機能しているが、必要に応じて分離展開し、全周囲防御可能な遠隔シールドとしてケルディムを保護する。また小型のビームガンを内蔵し、攻撃にも転用可能な万能兵器であり、4年前にデュナメスを苦しめたスローネツヴァイのGNファングのような兵器に対抗するために装備されたと考えられる。
この恩恵として、GNフルシールドのような大型のシールドを必要とせず、機体の大幅な軽量化と狙撃時の自由度を確保している。
パイロットはロックオン・ストラトス(兄のコードームを弟の受け継いだライル・ディランディ)が務める。
ケルディムガンダムです。
特徴的な脚部、展開可能なシールドビット、シャープな造形と意欲的な点は00に引けを取りません。
パーツ数も比較的少なく、可動も抜群、色分けもほぼ完璧と至れり尽くせり。
塗装派にも安心です。唯一、膝のグレー部分だけは挟み込みが必要ですが、これはグレーのパーツのピンを少しだけ削り込み、受けの部分のレールに切り欠きを作るだけで簡単後ハメが可能です。
肩はボールジョイントと引き出し式のヒンジで広い可動範囲を確保。
反面、軍の半長靴を意識したというデザインの脚部はちょっぴり設置が悪いです。腕に覚えがある人は、足首の白い部分をくり貫いて内部でダブルボールジョイントにするとたぶん良い感じになるんではないでしょうか。
キットのままでも、踵の安定用のバーみたいなもののおかげで転倒したりはしません。
武装はGNビームピストル2が二丁と、GNスナイパーライフル2。
GNスナイパーライフル2は3連バルカンモードに差し替え変形します。差し込んでからスライドしてロックする形式なので外れず、取り回しがいいです。GNビームピストルはグリップが可動し格闘モードに出来ます。
ケルディムのGNシールドビット。このように組み合わせて防御に使用するらしいです。キットには透明台座が付いていて、好きなように組み合わせて遊べます。君だけのフォーメーションを作ろう!みたいな。ダボは六角形になっており、保持力抜群。そして加工精度が半端ないので髪の毛一本の隙間もなく組み合わせることが出来るのはさすが。
未公開ギミックである、フォロスクリーンモード。バックパックからユニットが展開し、前面にスクリーンを展開、情報を高速処理して予測射撃精度を高めるトランザム専用モードとのこと。
色は白はガイアノーツのエクストラホワイト、緑は中島系緑、あとはレシピ通り。写真を撮るとどうしても白が飛んでしまい、甚だ困りました。
太陽炉は例によって裏からクリアパーツにガンダムマーカーのメタグリーンを使用。
月末の追い込みが終わったので速攻買って作りました。延べ七時間くらい。良くできたキットなので大満足。
余談ですが、ケルディムは設計に余裕がないというか、非常にタイトな造形をされているせいで、塗装すると肘膝などの関節が擦れまくります。
いっそ関節は塗らないか、塗装前に削り込んでおくと良いみたいです。