ATM09スコープドッグ
スコープドッグ

 ATM09スコープドッグはアデルハビッツ社の開発した傑作アーマードトルーパー(以下、略称AT)であり、ATと言う存在の代名詞でもある。  もともと都市戦闘を主眼として開発されたATは既存の兵器と比べて格段に高い機動性と良好な操作性をほこり、瞬く間に戦場を席巻した。
  しかしながら装甲はあまりに薄く、対人火器程度ならともかくとして重火器の防御は想定されていない。またATは人工義肢の技術からのスピンオフであるマッスルシリンダーを駆動機関として用いているが、動力源のポリマーリンゲル液は揮発性が高い上に引火・爆発性があり その設計思想は人命軽視も甚だしいものであった。
  むしろ基本運用姿勢は装甲騎兵とは銘打ちながら、装甲による防御ではなくその機動性を生かして攻撃を避けろ、と言う乱暴極まりないものである。が、脚部に装備されたコアレスモーターによるローラーダッシュ機構と姿勢制御用のターンピックを使った機動は既存の兵器とは一線を画し、一流のAT乗りともなればまるでスケートの如く軽やかに戦場を走り抜けたという。

スコープドッグ背面

 背部にはミッションパックが装着でき、空挺降下装備のみならず野戦装備、武装のコントロールパック、長時間活動用の外部心肺などを装備することが出来る。

 そんなわけで、超期待のバンダイ1/20スコープドッグです。
 バンダイ驚異のテクノロジーにより、目立つ部分のバリはアンダーゲートで処理、ストレスのかかるフレーム部分はABS、そして胸部フレームは5段スライド金型による一発成形にボルトで装甲を取り付けるという新機軸。
  凄いキットです。
  何が凄いかというと、塗装の必要性が全くないので、組み立ててすぐ遊べる!好きなだけ汚して俺だけのスコープドッグも作れる!
  なにより、今まであらゆるスコープドッグのキットでどうしても避けられなかった「塗装して降着姿勢を取らせると塗装が剥げる」ということがない!

ダウンフォーム


  足が長い、とか肩が怒り肩すぎる、とか色々言われてますが、そんなのはどうでもいいぐらい良くできています。足が長けりゃ短くすればいいし、腕だって下げればいいわけで。
  好きなものを買って、好きなようにいじる、最近はそういう模型の「面白さ」が些か軽んじられているような気もしないでもないんですが、どうしても「綺麗に作る」「上手に作る」事が至上とされすぎている気がします。
  模型はあくまで趣味であり、本人が楽しければそれでOKなので、別に失敗しようとちょっと変な色に塗れてしまおうと全然良いのです。駄目だったらまた新しいのを作るときに活かす。その自分の成長もまた模型の楽しみなのです。

 とまあそんなわけで別に説教しているわけではないですが、色は全部エアブラシで塗装しました。
  緑はザクの緑に何か適当に足した物、白い部分は灰緑にやはり適当に白とか加えた物です。
  ヘビィマシンガンの銃身にはクレオスのメタルカラー「アイアン」を。塗って磨くと渋い味わいが出ます。というか、これはホビージャパン誌で山田卓司氏が使っていたので真似しました。
  あえて汚しはせず、プレーン仕上げ。デカールも張っていません。何故なら動かして遊ぶと剥がれたりしますし、もうすぐレッドショルダーカスタムも出るからです。そっちはちゃんとデカール張ったり汚したりする予定。
  中のコクピットは無塗装なので写真ではお見せできません。
  なんなか外側塗ったら満足してしまったので……
   

 あと今見たらヘビィマシンガンのボルトが塗ってないとか、腰のアームパンチ用カートリッジがついてないとか発見しましたが、気にしてはいけません。

 

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