近視

 近視というのは文字通り近くしか見えないもので、
 説明終わり。

 

 

 

 

 ということになると本当に終わってしまうので続けよう。

 近視というのは不思議な力で目の焦点が合わなくなっている状態であり、文字通り焦点距離が前方50センチとか近いところに焦点がある状態のこと。簡単に言うと、遠くの物を見ようとしたとき焦点が合わないのできちんと網膜に届いてないって事である。

 で、これをメガネとかコンタクトで矯正するわけである。 

 この場合の矯正には凹レンズを用いる。

 凹レンズの特徴は光を発散させるような作用があることで、この原理を用いて目の焦点が正視に近くなるようにするわけであるが、この説明はややこしいのでカット。

 とりあえず、近視の人は凹レンズを使う、ということ。(業界用語ではマイナスレンズと呼ばれる)

 眼科とか眼鏡屋に行くと機械で視力測定をするが、その時に

「いま隠したその紙を見せてもらおうか」

 といえば見せてくれないことはないかもしれない。 
 実際に見ると

S       C     AX

−2.00  −0.50  12
−2.25  −0.50  15
−2.00  −0.25  18
−2.25  −0.50  16

みたいな感じで書いてあると思われる。

 その紙に書かれている「S」というのが近視なり遠視なりの度を表していて、これの簡単な見方を説明するとSが−2.00であった場合その人の焦点距離は大体前方50センチの位置にある、ということになる。

(C「乱視」とAX「軸度」および遠視についてはまた次回。)

 もうちょっと詳しく読み方を言うと、この数値は「ディオプトリ」という単位で表されていて、焦点距離をN分の1メートルで表したもの。実際に測って1.0見えているとかそういうのとはまた別の単位である。
 −2.00だと1÷2で0.5m=50センチ、−3.00なら1÷3=0.33m=33センチ。
 そんなところに焦点があると当然遠くのものは見えないので、遠くの光もきちんと網膜に届くようにレンズで無理矢理焦点を補正するわけである。
 何で単位がマイナスかというと、前方から来る光に対して焦点は逆方向であるからという理由なのだが、深く考えると面倒なのでそういうものだ、と思っておきませう。

 ちなみに老眼鏡の定義は「前方30センチあたりがよく見えるメガネ」であるので、眼鏡の度が−3.00ぐらいの近視の人は実は老眼鏡がいらなかったりしますぞ。

 よく判ったような判らないような説明であるものの、詳しく書くと本が一冊書けるぐらいあるので今回はこれまで。


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