メガネというものは

 つまり視力を矯正するものであり

「遠くが見えないんだぜ、ボーイ」

 とか

「手元が苦しいよ、ジェイコブ」 

 といった人々が用いる道具である。

 今回は第一話という事でメガネの歴史について語ろうと思ったが、誰が発明したか本当に判らないため割愛。
 仕方ないので、メガネの種類について書く。

 メガネというものは大体4種類ぐらい有って

「フルリム」
「リムロン」
「セル」
「ツーポイント」

である。

 フルリムというのはメガネの縁が全部有るタイプのもので、もっとも一般的且つ一番頑丈なタイプのメガネ。どんなレンズにも対応するし、種類も一番多く、値段も安価な物が多い。
 ついでにべらぼうに作りやすく、手間がかからないため、このフレームなら一日20本は作れる。
 メガネといえばこれ。これが一番。
 作るのが本当に楽なのでみんなこれを買え。
 眼鏡屋は大喜びだ。

 で、次がリムロン。外見的には下(もしくは上)に縁が無く、やや見た目を重視したタイプ。下に挙げるツーポイントよりは頑丈で、剥き出しの部分の縁が欠けやすいと言う欠点はあるが概ね長持ちする。
 実際はどうやって作っているかというと、レンズを真っ平らに削ってそこに回転ノコギリで溝を掘り、ナイロン糸で吊っているわけである。
 作るのはちょっと面倒だが見た目とある程度の強度を持たせたいのならお薦め。
 割と人気がある。

 セル。いわゆるセルロイドフレームのことで、フレームが金属ではなくてアセテートとかプラスチック素材で出来てるもの。構造的にはフルリムに近い。これも大事にすればかなり長持ちする。原色系が多いのでちょっとカジュアルにきめたい人とかにお勧めだ。あとは金属アレルギーの人なんかにも優しい。
 ただ、掛けているとフレームが開き気味になってくる欠点があるので、時々店に持っていって直して貰うと良い。

 最後にツーポイントフレーム。通称、縁なしメガネ。私はこれが大嫌いである。なぜなら作るのが面倒だからだ。削ったレンズにドリルで穴を開けてボルトでフレームを固定するわけだが、全部手作業なためやたらに時間と手間がかかる。しかもデザイナーが、作る人間の手間を全く考えていないメガネが多いため殴ってやろうかと思う。
 知的、というかメガネ自体があまり目立たないと言う利点はあるが、緩みやすい、壊れやすい、直しにくいという欠点を抱えているのでお薦めしない。というか面倒なんで買うんじゃねぇ。
 などと言うことを遠回しに伝えながら接客するのだが、それでも買っていく奴がいるので呪いたくなる。
 
 ちなみに、遠視の人とか老眼鏡の人は本当にやめた方が良いですぞ。レンズの性質上、十中八九壊れます。特にレンズ形状が大きい奴は。

 HOYAというメーカーの「ピンフィール」というタイプは縁なしでも丈夫な上に緩まず、しかも自分で作らなくて良いので縁なしならこのタイプがよろしいのではないかと。
 別にメーカーの回しもんじゃないですけど。

 ということで今回はこんな所。
 


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