物事を冷静に見る男は
やたらに人と争ったりはしないものである。
しかし、どうしても戦わなければならないとき。
やはり男はその死力を尽くして戦わねばならない。
地の理、人の理、天の理、全てをなげうって戦いに赴く。
そう言うときの男は、常に太陽を背負って歩かねばならない。
太陽を背にすることは、己の影を見つめることである。
勝つとは限らぬ戦いに於いて、常に己の影を目にすることで、己の戒めとする
そして相手はまた、太陽を背負った男を見て己の矮小さを知るであろう。
戦う男は太陽を背負わねばならぬ。
だが、相手が真に対等であると認めたとき、その時は太陽を脇に置き、正面から対するが良い。
太陽という大いなる存在の見守る場で、相手を認める。
これもまた男と男の礼儀というものである。
ゆめゆめ忘れる事なかれ。