シリンダーヘッド取り外し〜バルブの分解編


今回はシリンダーヘッドの取り外しと分解までを行います。
まずはオイルパイプを取り外して・・・。
エンジン背面のリヤーカムチェーンテンショナーのロックナットを取り外し・・・。
前にまわってカムチェーンハウジングのボルト2本を取り外します。
後はこの12個の袋ナットを内側のナットから対角線上に移りながら少しずつ緩めていきます。
ここのナットはしっかりと締められているのでガタの少ない良い工具を使うようにすると良いと思います。
数回に分けて袋ナットを外すとシリンダーヘッドを固定するボルト、ナット類の外しは終わり。
バルブリフターを取り出してどの気筒の何処に付いていたのかを記録しながら保管しておきます。
いよいよ、シリンダーヘッドの取り外しだけど、しっかり密着していて簡単には外れてくれません。
ここで活躍したのがこのゴムハンマー@100円ショップ。
結構使えます。(笑)
シリンダーヘッドの比較的肉厚がある隅っこや画像のカムチェーンハウジングをゴムハンマーで叩いていくと少しずつ隙間が開いていきます。
ゴムハンマーが大きすぎて叩きにくい場合はプラハンマーをヘッドに当ててプラハンマー目がけてゴムハンマーを食らわせればOK。
このくらい隙間が開くと後はヘッドを両手で持って左右に揺すって引き上げていくとヘッドは外れます。
ヘッド外しに手間取るかな?と、思っていたけど以外と簡単に外れてピストンと御対面。
ど〜せ全バラにするしバラす前に掃除しても完全には砂、ゴミ等は取れんだろうと思っていたけど・・・。
既にカムチェーントンネル内とシリンダー内に落ちてます。
燃焼室の状態。
4気筒ともほぼ同じ状態でした。
ちょっとかぶり気味だったのかな〜?<プラグ
ピストンは一部アルミ素地が見える所もあり。
外したシリンダーヘッドを作業台に移しバルブを取り外します。
バルブスプリングコンプレッサーでバルブスプリングを縮めて・・・。
磁石の付いたピックアップツール@100円ショップ(笑)でコッターを外します。
バルブスプリングコンプレッサーを緩めて円盤状のリテーナー、スプリング(大、小)を取り出し、最後に取り出しにくいのがこのバルブスプリングシート。
オイルでヘッドに密着しているし穴は小さいしで指で取り出すのは難しいけど、ここでも活躍!
ピックアップツール@100円ショップ(笑)

バルブスプリングシートはアウター用とインナー用、2つあるので忘れずに取り出しておきます。
上画像のアウター用バルブスプリングシートと左画像の部品がバルブ周りの主な構成部品。
取り外した部品はホームセンターで見つけたパーツボックスに入れて保管します。
このパーツボックスは丁度16個のボックスに分かれていて16バルブ分のパーツを仕分けするのには持って来いの物でした。
取り外したEXバルブ。
なぁ〜んか・・・。
カーボンで太くなってるな・・・。

当たり面もまだら模様になってるし・・・。
バルブは全部新品交換予定だけど一応各気筒ごとに仕分けしておきました。
バルブシートはシートカットしてもらう予定です
後、残っていたのがバルブステムシール。
ラジオペンチで取り外していったけど穴は狭いしシールは硬くなってるしで、結構時間が掛かりました。
で・・・。
取り外したステムのシール。
バラバラになってるのがEXの物で原型を留めているのがIN側の物。
どれもゴムじゃなくてプラスチックのようにカチカチに硬くなってました。



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