憧れのFで憧れの北海道へ
僕の初めてのツーリングは高校生の頃、中古で手に入れたヤマハMR50で高松から徳島県の鳴門までの片道70キロ程の小さなツーリングでした。それまで何回か行った事のある場所でしたが初めて自分のバイクでツーリング出来るワクワクした気持ちや途中でパンクやトラブったらどうしようと、いう不安が入り混じった、なんとも言えない気持ちだったのを今でも鮮明に覚えています。
その頃、既にバイク小僧だった僕は毎月少ない小遣いから何冊ものバイク雑誌を買っては隅から隅まで読みふけっていました。ニューモデルの解説&試乗記はもちろん、特に熱心に読んでいたのが読者からのツーリングレポートの投稿記事でした。ツーレポのなかにはもちろん北海道ツーリングをしたレポートもあって皆一様に「素晴らしい景色」「日本離れした場所」「また行きたい」と、レポートしているのを読んで、僕も社会人になって給料稼ぐようになったら北海道へ行くぞ!・・・なんて思っていましたが・・・。
いざ、社会人になってバイクも400ccに買い換えたものの、新人の身分では、給料はスズメの涙ほどだし、まとまった休みを取る勇気もないまま、悶々としたした日々を過ごしながらも近場のツーリングで気持ちを誤魔化していました。そうこうしているうちに、時代はバブル期に・・・。新人から若手になっていた僕は変に責任感を持ちすぎたのかな・・・?毎日夜遅くまで残業に明け暮れ年末には精皆勤賞まで貰ってしまう始末。仕事に追われる内にまた、4輪に乗り出す様になると北海道ツーリングの事はおろかバイクからも遠ざかっていました。
バブル経済が過ぎ去ったある日、本屋で何気なく手に取ったバイクの中古車情報誌に今の愛車であるCB750Fが掲載されているのを見て、バイク漬けだった頃の事を思い出すのと同時に当時憧れだったFに乗りたい!と、思うようになっていました。
その週の週末、軽い気持ちで見に行くと、あまりの程度の良さに即決。その場で手付金を払ってしまいました。
憧れだったバイクが手に入ると走りに行きたくなるのは当然の事。天気が良ければ休みはいつもFに乗って峠やツーリングに出掛けたり、天気が悪ければガレージにこもってバイクいじりをする日々に満足していましたが・・・。憧れのバイクが手元にある日々に満足すると今度は新たな欲求が出てきました。
北海道ツーリングです。僕も30歳半ばに近づいてきて、今行かなきゃこのまま行けないんじゃないか?と、思うようになってきたのです。今行こうと思っている時に行動しないとこれから数年後、数十年後に後悔しそうだな・・・と、思うようになってきたのです。
お盆休みを使って行くのも会社勤めをしている者にはとっては一つの方法だけど折角北海道に行くのに混雑した時期に行きたくは無いし・・・。短いながらも有給休暇を取って行こうと思っています。日程は約一週間、宿の大半はキャンプをしようと思っています。
このコーナーはキャンプなんて小学校の林間学習以来!?っていう男が北海道ツーリングに向けて準備していく過程を紹介していきます。