エンジンオーバーホール編その2


今回はクランクケースを会社に持ち込んでアルミの腐食を取る所まで作業します。


会社に持ち込んだクランクケースをどうやって綺麗にするか・・・。会社にはサンドブラスト、ワイヤーバフ、バフ研磨機があってどれもそれぞれ仕上がりに違いがあり、悩む所ですが、手っ取り早く全体の汚れと腐食を取る為にブラストをする事に決定。まず、事前準備として、ブラストを当てたくない所、砂が入っては困る所をマスキングします。ホントはバラす前にブラストすれば手間が掛からなかったんだけど・・・。




クランクケースをよく脱脂した後、仕事で使っているアルミテープを隠したい所に貼りつけ、竹べらでしごきながら密着させ、乾燥するとゴム状になるコーティング剤を塗って乾燥させます。こうしておけば少々間違って砂が直接クランクケース内に当たったりしても大丈夫。ついでにオイルのオリフィス穴の拡大と各部のバリ取りもやっておきました。




ベアリングが入る所、ミッションの軸受け等、マスキングを終えた所。





クランクケース内部のマスキング後、外側のマスキングをした後です。こちらは普通に市販されている布テープです。





ブラストを終えたのがこちらの状態。業務用のブラストなのでエア圧力が強く、この程度なら5分ほどで終了。






写真では、解り難いですが腐食のヒドイ所ではクレーター状の穴が無数に開いていました。このままでも問題は無いけどアルミの金属充填剤で補修予定。





内部に入りこんだ砂。これは完全に取り除かないとえらい事に・・・。(^^;)






マスキングを全部剥がして、普段仕事で使っている洗浄機で洗浄&ブラッシング、エアーブローをしつこく、繰り返します。





白い糸くずが出ない工業用のウエスで拭き取ってみて汚れがつかないのを確認してクランクケースのお掃除は終了!





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