おい おれ。わたし。
おいども 俺達。私達。
おいじょう(おんじょう) 男の老人。つわなど山菜の年老いた株や茎などにも使う。⇔ひいなじょう
おうぜおうぜ それ相応に。それぞれに
おうす 接尾 動詞について、〜し終える、〜できるの意を添える。(このしごたあひとりじゃあしおおせん(この仕事は一人ではし終わらない))など のように使う。中古語「果たす」から。 
例「いとよう書きおぼせたり」(源氏「末摘花」)
おおぜけん 世の中。世間。
おおせんき 象皮病で睾丸の大きいこと。
おおせだる 昔、堆肥用に浜砂を運ぶ時は底を抜くように、糞尿を運ぶ時は上の蓋の栓を抜くように作られた樽。馬に背負わせた。
おおる (直物などが)生える。中古語「おふ」から。 
例「紫おふときく野も蘆・萩のみ高くおひて」(更級日記)
おおすらごと 大うそ。「すらごと」は「そらごと」の転で、虚言。
おおどうもん 横着者。
おおなく あおむけになる。
おかしか 変だ。恥ずかしい。面白い。
おかべ とうふ。女房言葉で、白壁に似ているところから言う。
おかぼ 陸稲。
おき よく燃えた薪や炭の塊。
おげら 自慢話。
おげらふき 自慢話をする人。
おこのー 鍛える。苦しい思いをさせる。中古語「行なふ(仏道修行する。勤行する)」から来たものか。 
例「この西おもてにしも、持仏すゑたてまつりておこなふ、尼なりけり」(源氏「若紫」)
おさゆる(おさゆい) 押さえる。
おじる 降りる。
おじい 夫。家族持ちの男性にも使うが、その時は「ーーーおじい」と使う。
おじゃり申せ いらっしゃい。よくいらっしゃいました。
おじゃる 来るの尊敬語。いらっしゃる。
おせ 大人。年上の人。
おせんし 年長者たち。大人たち。
おせらしか 大人らしい。しっかりしている。
おぞむ 目が覚める。目を覚ます。覚醒する。
おぞみだす 息を吹き返す。
おっかん おかあさん。
おっとる 盗む。
おっとり 盗むこと。盗人。
おっけ 味噌汁。
おてつき うんと。十分に。満足するまで。
おとてえ おととい。一昨日。
おとろしか 恐ろしい。
おとし メジロを捕る篭の上に置く仕掛け。
おどし 案山子。
おなめ 牝牛。
おなごだまし 十月半ばに急に冷え込む季節のこと。「おなごだまかし」とも言う。
おばん おばさん。結婚した女性にも使うが、その時は「ーーーおばん」と使う。
おひとつ お年玉。
おまあ 妻。
おまー 妻。一説に、妻のことを「ばきー」というのは誤りで、「ばきー」は伯母・叔母に対して言う言葉であるという。
おもしろか 面白い。参「おもしか」
おもしか 面白い。「おもしろか」に同じ。
おもがー 馬の頭から耳の前後にかけて轡に繋いだ紐。古語「おもがき」のイ音便形「おもがい」から。
およ 同意するときの言葉。はい。そう。
おらぶ 大声で叫ぶ。上古語「おらぶ」から。 
例「天仰ぎ叫びおらぶ」(万葉集巻九・1809)
おろよか 粗末である。上等でない。
おんじょぅんぼ 老夫婦。