独り言 8

携帯電話とつきあう

未だに携帯電話やらスマートフォンがよくわからない。
もちろん電話はかけられる。カメラ機能もそこそこ使える。
メールならテキストだけの数行程度の用事を、時間をかけて送ることもできる。
便利になったことは確かだが、何か、もやもやとしている。
ポケットに入れた携帯が気になる訳ではないが、
手持ち無沙汰に取り出しては、掛かってはこない携帯を眺めている。

気になることは、若い二人の男女のこと。
会話をすることもなく、携帯をいじっている。電話でもなく、
ゲームなのだろうか、それともメールをしているのだろうか。
気になることは、ファミレスで食事を楽しんでいる人々のこと。
時間がたつとそれぞれが携帯をとりだして、
それぞれが携帯で楽しんでいる。ように見える。
余計なことなのかもしれない。それぞれの自由時間なのだろう。
私の家族も同じような事を繰り返している。

突然、着メロが鳴る。或る時は、マナーモードのバイブの音が聞こえる。
慌てて携帯を探している自分がいる。が、携帯に着信の知らせはない。
見ると、テレビドラマの主人公が、携帯をとりだして話し始めた。

今、私がつきあっているのは、もしかしたら人間とではなく、
携帯電話とつきあっているのかもしれない。

菜の花畑2

もう種子島では菜の花が咲いている

平成25年1月15日
風月 法師