SLシーサイド号撮影裏話

北上線での撮影を終え、一晩かけて日本海沿いをを南下する事550キロ
適宜休みながら走ってようやく越中国分の海岸に辿り着いたのが4時半頃
(途中眠気に耐え切れず富山で30分ほど寝ました。。。)
とりあえず定番と呼ばれる雨晴海岸に見学に行ってみると・・・( ̄□ ̄;)!!
道路沿いの柵には夥しい数の三脚が括りつけてありました
「さすがに雑誌ポイントはすごいのぅ(*_*)」
けど元々この辺で撮るつもりはなかったのでひとしきり見学して撤収
見学用に用意された伏木湾の駐車場に車を放り込みます。
あたりはまだ暗い上に小雨がぱらついてるのでロケハンできる状態ではありませんが
とりあえず目指すポイントが撮影できるかの確認をしたかったのでお散歩開始
砂浜を横切って堤防へ、漁船も係留されているので立入制限はなさそう
看板も「足元注意」が一枚あるだけ、これは大丈夫だなぁと確信して
先端の灯台まで行ってみる…暗くてよく見えませんがとりあえず撃てそう
当初の思惑通り撮影できそうなのでとりあえず一安心して戻る
次により外側の堤防の様子を見にしばらく歩くと入り口には「立入禁止」の札が
さすがに立入禁止の堤防で撮影する訳にはいかないので残念ですが諦めます。
外側の堤防は残念ですが内側の堤防でも思った絵は撮れるのでよしとして
明るくなるまでしばし仮眠。。。

一時間ほどうとうとして気付けば外はすっかり明るくなってました
しかしどんよりした空に小雨がパラパラ、天気予報も芳しくなさそう
せっかく来たのになぁとうなだれながらもう一度灯台に見に行きます
海と消波ブロックの向こうに良い感じに線路と灯台がヽ(*^Д^*)ノ
線路脇に障害物もなくすっきり撮れそうです、しかも今日は返しが
正向き運転と言う事なし!2号撮影ポイントは早々と決定(^o^)丿
さて2号を撮る場所は決まりましたが1号はな〜んにも構想がありません
逆機なので正面から撃つ訳にはいかんのでサイドメインで…
と考えながらウロウロするも雨が激しくなってきたのでロケハン終了
駅の近くで適当に撮る事にして駐車場に戻りました。
車の中で雨粒を眺めながら再びうとうと。。。
しばらくすると雨が収まったのでお湯を沸かしてカップラーメンで朝食(笑)
外で食べると不思議に美味いんだよなぁ(笑)

食べ終わる頃にHIROYANさんより入電、しばらく後合流。
この頃には再び雨が降り出してきました。
とりあえずおいらが堤防から撮る旨を伝えると「それでいい」
この天気で脱力してしまったようです(-_-)
誰もこないと思うけどとりあえず三脚をポイントに置いて車に戻る
で車の中でシーサイド1号の場所を検討するもみるみる天候が悪化
雨に加えて風まで出てきてしまいました(;´Д`)
もうどこかに移動して撮るのはヤメ、同じ場所で撮る事にします。
時間が迫ってきたので渋々車の外にでると横殴りの風雨ヽ(`Д´)ノ
カッパがないHIROYANさんは堤防での撮影を断念(正解です)
おいらは80−200をつけたボディだけ持って堤防へ、
傘を飛ばされそうになりながらも何とかセッティングして待ちます。
ふと気付くと堤防を歩いてくる人を発見、同業者か?と思ったら
「落ちないように気をつけてくださいね〜」警備のおじさんでした
おいらもたまらず「早く戻りたいです〜(;´Д`)」

風音と波音で汽笛なんかサッパリ聞こえないのでいつ姿を現すか
わからないものじれったい中じりじりして待つと
ようやく無音で姿を現しました(聞こえないですホント)
バシバシバシっと撮影してそそくさとテトラの影に隠れる
(この場所雨晴の定番から丸見えなので(^^ゞ
とりあえず撮影終了、HIROYANさんの三脚も回収して
車に戻ります。
HIROYANさんはすっかり気力が抜けてしまったようで
午前の部は氷見で撮って終わったら帰途につくとの事なので
ここでお別れ、お疲れさまでした(^^)/~~~
入れ替わりでNさんと合流して、愚痴りあい(笑)
この時点ではおいらも午前だけで帰る気分に傾いてたので
手近な風呂の情報をもらって別れました。

そうこうするうちに2号の撮影も近づいてきましたので
同じ機材を持って堤防へ移動
相変わらずの風と雨に辟易しながらカメラを三脚に据えて
コンビニ袋で丸ごとカバーしたその時!!
ざばっっっばしゃーーーー( ̄□ ̄;)!!
生暖かい海水を全身に浴びてしまいました(;´Д`)
いま覆ったばかりの袋にもたっぷりと海水がかかってます
「や、ヤバかった…」もうちょっと遅れてたらカメラが海水浴する所でした
午前中はこんな事なかったのに…とふと海面を見ると
朝より潮位が上がってる!?
これはキケンな事になりました、横殴りの雨だけでなく突発的な
波飛沫からもカメラを守らないといけません
かくして吹きすさぶ風に傘を広げてカメラを守りつつ片手で撮影、と
かつてない過酷な撮影となってしまいました( ´Д⊂ヽ
とにかく海水がかかると逝ってよしなので足踏ん張って
傘を広げてカメラをガード、既に傘の骨も数本折れて
バタバタとやかましい。
大きな波音のあとには海水の洗礼を幾度となく浴びながら
ひたすら2号を待ちます。
なぜこんな思いをしながらも堤防の突端で撮っていたのには実は理由があります
画面中央を横切る消波ブロック、この向こう側ちょうど機関車の下あたりの砂浜に
車と見学者がぞろぞろいるんです(^^ゞ
堤防突端のこの場所だけがこれらの物を消波ブロックの影に隠す事ができる唯一の
場所だった訳ですね(これ以上高く構えると車が見えちゃいます)
見学者はまだいいんですが車はちょっと、ね。。。

今回も朝と同じで汽笛なんざ聞こえませんので有視界が全て
目を離さないように雨晴の海岸を見つめていると…
ようやく彼方に姿を現しました
やや置いてトンネルを抜けてメインのポイントへ、
もう必死でシャッターを切ってどうにか終了
これでようやく海水の恐怖から解放されます(;´Д`)

やっとこ車に戻りとりあえずカメラを収納して
とりあえず一息つきました…やれやれ(;´Д`)
海水を浴びまくった体は既にペタペタとヤな手触り
午後の撮影を諦めて帰るか、それともがんばって撮るか。
を考える以前に「とにかく風呂に入りたかった」ので
教えてもらった風呂へ直行、ここでようやくサッパリする事ができました(*^_^*)
実はこのお風呂、雨晴〜島尾の海岸線が見える高台にあったわけで、
風呂上がって時計を見ると3号通過まで15分ほどだったわけで(^^ゞ
見送るつもりだったモノが撮れるならそれは儲けモンってことで
とてもお手軽にサンダル履きで撮った作品だったりします(笑)

さて風呂から出るとあれほど荒れていた天気も随分と収まって
なんとか撮れそうな感じになってきました
「まぁ雨の心配が薄れたんなら撮っていくか〜」
という事で撤収せずに最後まで撮る事にします。
しかし撮影ポイントの構想は防波堤しかありませんでしたので
どこで撮ろうかサッパリイメージわきません(;´Д`)
いまさら雨晴の定番は入れるわけないし、かといってまた防波堤
行くのもなんだし、どうしようかなぁと悩みながら車を走らせます
雨晴付近は駐禁なのでどっか置く場所ないかなぁと越中国分付近を
ウロウロしますがどうにも芳しくありません。
「そういえばさっきトンネル上の道に車止まってたなぁ」ということで
いったん戻って鉄カー居並ぶトンネル上の道に踏み込みます
けど定番至近とあってとても入れるスペースはなさそうです、が
一台分入れるスペースを運良く発見ヽ(*^Д^*)ノ すかさずげっちゅします

とりあえず三脚がゾロゾロ立っている場所を見学、なるほど〜
しかしもう入れる余地はないので他を探します……
「ねぇ( ´Д⊂ヽ」
さすがに定番だけあって撃てそうなところはあらかた埋まっていて
とても入れそうにありません、さーてどうしたものやらと考えてると
重機置き場の向こうが小山になっているのに気付く
蔦草でみっしり覆われていますが上手くすれば見えるかも、ってことで数歩踏み込む…
「こりゃ長靴にヤブコギ装備でないとダメだ」
せっかく風呂に入ってさっぱりしたばっかりですが仕方ないです
海水をたっぷり浴びた長靴と長袖シャツを羽織って突撃です(笑)
足元が見えないので慎重に歩を進めながら腰まである草を掻き分け
5メートルほど進むと…海岸線の線路がばっちり見えるでないすかヽ(*^Д^*)ノ



こりゃいいとこめっけました、アプローチ部分はちょっとヤブが高いですが
てっぺんの部分は膝上くらいの高さなので撮影にも問題なし
すぐ隣のアパート?の屋根が邪魔ですが中望遠で切り取れば充分充分
という訳で早速三脚を設置して4号を待つことにします。
途中一人ほど様子を見にきましたが断念したので
この鉄一極集中の雨晴沿線で撮影4回とも一人だけという
妙な事態になってしまいました(笑)

風は相変わらずですが雨が収まったのでなんとかがんばれます
交換のDCを見送ってしばらくすると岩礁の向こうに
黒煙が見えてきました…が強風で見る間に流されてます
飛び出しの岬部分には見物客が大勢いましたが
姿を現したSLの黒煙にみるみる隠されてしまいました(*^_^*)
(いや別に写っても良かったんですけどね(^^ゞ

こうして怒涛の一日は終りを告げました。
この後はさっさと撤収、神岡−松本−佐久−寄居と走り抜け
0時ちょい過ぎに到着となりました。
富山から330キロと思ったより近いのが意外でした(^^ゞ