[鬼子母神]
 真成寺と言い、卯辰山の中腹、東山にあって鬼子母神を祀っている。
 泉鏡花も幼い頃、母に連れられてよくお参りに来たという。
 私は小さい頃、多分祖父に連れられてだろうが、行ったことがある。
 そこでの説教での、鬼子母神というのは人の赤ん坊を取って食べていたのを、お釈迦様の働きで改心し、以後は子供の守り神になったが、お釈迦様は赤ん坊の味に似ているという柘榴の実を鬼子母神に与えた、という話の印象が強く残り、今でも柘榴というと、鬼子母神の話を思い出してしまう。
 真成寺にはその時行ったきりで、まったく寺の様子も覚えていなかったが、先日久しぶりに訪ねてみた。狭い坂道を登っていくと、他にもそこに向かっている人達がいた。人形や大きな縫いぐるみを抱えて急な石段を上がっていく人がいるので、何だろうと思ったら、その日は真成寺が何年か前から始めたという、四月二十九日の人形供養の日だった。
 石段の横に初代中村歌右衛門の墓もあり、墓石などの寄進者に成駒屋系の役者達の名前が並んでいる。











(左)坂の上にある真成寺
写真は岸本英昭さんのHP「まわるまっし金沢」よりお借りしました。
http://www.fuji.ne.jp/~kissy/index.html

(右)真成寺の人形供養
写真は金沢市観光協会のHPの中の「寄るまっし」よりお借りしました。
http://www.nsknet.or.jp/kanazawa-kankou/yori/yori.html



こちらは東京の入谷の鬼子母神

「畏れ入谷の鬼子母神」で有名です。
JR山手線の鶯谷駅近くにあり、正確には法華宗真源寺といいます。
丁度、法要の最中でしたが、法華宗の法要というのはかなり賑やかで陽気です。
左側にあるのはざくろの木で、6月なのでオレンジ色の花が咲いています。
夏には近くで入谷の朝顔市が開かれます。

  朝顔に 行っておいでと 鬼子母神    

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