[四万六千日]
 卯辰山の中腹、東山の観音院で行われている。
 八月十九日にお参りすると、四万六千日お参りしただけの功徳があるという。
 行事そのものは、落語の「船徳」という浅草観音の行事が出てくる陽気な噺を聞いて知ったので、四万六千日というと私には江戸の洒落た賑やかな祭りという印象が強い。
 金沢のそれはもっとひっそりとしている。
 八月の旧盆近くなると商店の格子窓やガラス戸に筆先が長く伸びた独特の書体で「四万六千日」と書かれた白い半紙が貼られる。
 あの書体はずっと昔から同じだったような気がするので、夏に金沢に帰った時にあの貼り紙を見ると懐かしくなる。今でも四万六千日というと、夏の盛りの圧し付けられるような暑さと、古い家並みに貼られた白い半紙を思い出す。




東山の観音院

扉に「四万六千日」の貼り紙が見えます。
写真は「木の村・コレクション」よりお借りしました。
全国の寺社仏閣が紹介されている功徳のありそうなページです。
http://www.kimura-product.co.jp/index.htm



観音坂から見た金沢市街

夏の盛りで、陽も高く草も茂っています。
写真は楽天市場の中の「坂の町金沢」からお借りしました。
http://www.rakuten.co.jp/iine/412142/

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