[武家屋敷]
 長町の武家屋敷が有名になった。今では金沢といえば兼六園、石川門、忍者寺、東の茶屋街、そして長町の武家屋敷ということになる。
 多くの観光客を迎えるため、土塀も修復され、小路もきれいに舗装された。流れの豊かな大野庄用水に架かった橋を渡ると小さな別世界になる。
 ただ、これだけきちんとしていると、何だか毎日正装して玄関の式台に正座しているようで、見ていて窮屈になってくる。こうも観光客に押しかけられては、住んでいる人にしてみれば、本当に毎日正座させられているようなものだろう。
 私は、家々に混じってひっそりと建っている武家屋敷が好きだ。
 夏の昼下がり、人通りも無くしんとした、日の照り返す道の脇に、門の屋根瓦が少しずれ、土塀も古び、庭木の葉も少し繁りすぎた屋敷が半分眠ったようにうずくまって昔の夢を見ている。

  塀の上 猫に陰貸す さるすべり







長町の武家屋敷

写真は「Sight-seeing Japan」のHPよりお借りしました。
全国の観光地の写真が都道府県別に載っています。
http://www2c.airnet.ne.jp/m-ito/sight-seeing/index.html








兼六元町の武家屋敷

祝日に撮ったので日の丸が見えます。
向こうに子供頃行っていた風呂屋さん
が今もあり、煙突が見えます。









寺島蔵人邸

子孫の方が今も住んでおられて
中は公開されています。






彦三(ひこそう)の武家屋敷

ひっそりとして見えますが
連休中だったので人や車の
合間にやっと撮りました。

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