春分の日
この日はかつては「春季皇霊祭」といって、皇祖皇宗を敬う日とされていました。しかし、民間では「お彼岸の中日」ということになっております。彼岸とは「向こう側の岸」という意味であの世を示すとされていますが、本当の言霊からいうと「霊の眼」すなわち「霊眼」となります。ちなみに「春」は「三」「人」「日」の三つの字でできております。この「三」の字は「神・幽・現」を表し、それを神の子「人(霊止)」が貫き、しかも常に燃える火の心、「日」の心、陽の緩くおおらかな温かい心を春の字は表しています。さらに「ハル」も言霊から解釈しますと、「ハ」は「開く」を表し「ル」は回転を表します。すなわち春は陽に開いて左回転させるという働きのある季節となります。したがって万象が芽を吹き花を咲かせる季節なのです。
歴史小説フリマ 源氏物語の部屋