お餅煮
一般的にはお雑煮と言われていますが、理由があってここでは「雑煮」とはいいません。その理由とは、大昔に神様の世界でも政権交代があって、正神の神様を副神の神様が天の岩戸に押し込め奉りました。その時に正神の神様が残して行かれた龍体の臓物を副神の神々が煮て食べてしまったのがお雑煮のはじまりです。従いまして、正神の神様がお出ましになっている今この時代に当たり、お雑煮と言って食べるのは神様にたいへん御無礼になります。もちろん食べてもいいのですが、「雑煮」とは言わずに「お餅煮」と言って食べればよいのです。またその時、副神の神様は正神の神様の龍体の目にヒイラギの葉を刺しました。これが現在、イワシの目にヒイラギを刺す習慣となって残っております。これもまた、たいへん御無礼なことです。
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