初詣
正月になると、たいへん大勢の人が神社やお寺に初詣に向かいます。しかし、たいていの人は人間のご都合で勝手なお願いばかりしているようです。もちろん一年に一度の初詣ですから、自分の願い事を神様にお願いするというのは悪いことではありません。しかし多くの人は、小銭を神様に向かって投げるというたいへん失礼なことをしています。お金を投げるということは、神様をまるで乞食のように扱っていることになります。それでいて神様のご都合は考えない人間の勝手なお願いばかり言って、それで聞いてもらえないと神様なんかいないという思いに走ってしまうのはたいへんおかしな話だと思います。また、これまでは神様も二拍手を許してこられました。しかし、神様の世界で再び政権が代わり、正神の神様がお出ましになった世ですので、これからは拍手は三拍手でなければ神様に通じません。さて、なぜ三拍手なのかといいますと、これは数霊と関係があります。「三」は実のできる「ミノリ」を表す数霊で、神・幽・現、天・空・地、火・水・土、霊・心・体の三位を表します。これまでは物質文明時期だったので神様は二拍手を許してこられたのですが、天意転換の時となって、分裂、対立、闘争の世を統一し、十時に組んで三十字の立体文明を建設しなければならない時代ですので、「二拍手はやめよ」と神様はおっしゃっているのです。
祈り
祈りとは「意を乗り合わせる」すなわち「意乗り」で、神様と波長を合わせることです。人に神様に対する願いがあるのと同じように、神様にも人に対する切実な願い、祈りがあります。そちらの方はちっとも聞いて差し上げないで、人間のご都合で勝手な願い事ばかりしても神様には聞いてもらえません。
歴史小説フリマ 源氏物語の部屋