花祭
花祭は、お釈迦様のお誕生日とされています。お釈迦様はゴータマ・シッタルダーというお名前で、今のネパールの国に生まれました。しかし本当に釈尊がこの日に生まれたかどうかというのは分かっておりません。インドでも2月8日、4月4日、8月8日などいろいろな説があってはっきりしていません。ただ、ミャンマー、スリランカ、タイなど南東アジアの仏教との間で4月8日とされているので、日本もそれに倣っているにすぎないのです。50種類以上のインドの歴史を調べても、釈尊誕生の年には100年以上の開きが出ているということであります。ただ釈尊が52歳のとき、いとこのダイバに追われてインドを脱出しようとし、その途中で行き倒れになっているお坊さんがいたので自分の衣をそのお坊さんに着せ、自分はそのお坊さんのぼろの服を着て逃げのびたという話があります。後から来た人は釈尊の衣を着て倒れていている人を釈尊と思い込んで甘茶をかけて消毒したということです。すなわち花祭に釈尊の像に甘茶をかける習慣はそこから始まり、またはその行き倒れのお坊さんの骨を仏舎利として尊んでいるのが現状であります。
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