2000年11月の日記帳

環境フェスティバル
 自分が働いている職場は、とてもいいところで気持ちがいい。11月4日は、環境フェスティバルというものが開かれた。学校のテーマが「環境」というころもあるのだが、人的環境も豊かである。環境問題というよりもいろんな広がりがある。
 会場は、小学校で@全体会A縦割りブロックごとの模擬店BPTAとのバザーが行われた。
1 全体会
 @中学校のブラスバンド部の演奏
 ABELIEVEの全校合唱
 B低中高学年から一つずつ発表
   (アサガオ日記)
   (いろいろな国のこと〜フィリピンのダンス〜)
   (沖縄のことの劇)
中学年は、自分の学年からフィリピンから来たお母さんをゲストティーチャーにバンブーダンスを教えてもらったことをもとに発表しました。
高学年は、沖縄戦のこと(チビチリガマの悲劇などをもとに、「ヌチドゥタカラ(いのちこそ宝)を願う劇でとても感動的。見ている自分も懸命な子どもの姿に涙が出ました。アメリカ軍だけでなく日本軍からもおそわれるウチナーの人たち、そして、自分たちで命を落とさなければいけない状況に追いつめる戦争の狂気を子どもたちが主体的に感動的に演じていました。自分もかつて同じ内容の劇をしたことがあって、とてもよかったです。劇をすることは、すばらしい「総合学習です。
2 縦割りブロックごとの模擬店
 各クラスに1〜6年までの子どもたちが集まっての模擬店。うちのクラスでは、キックターゲットと迷路を作っていました。内容と言うよりも子どもたちが計画し、自分たちで作り上げるのが大切な活動です。まあ「ごっこ遊び」の発展型といったところかな?「学ぶ」ということは、「まねぶ」からきたそうだから。
3 PTAとのバザー
 午後は、PTA主催のバザー。自分はアメリカンドックやさんをした。ここの学校のいいところは、PTAが「してやってる」「させられている」になっていないところ。それに、みんないろいろと大変なんだけど、楽しそうに仕事をしていることかな。とってもきついんだけど、心の疲れはあまり感じない。
                                 (2000年11月5日)

福岡県教育研究集会
 ただよりこわいものはない。自分は、96年にこの研究集会の「幼児教育」の部会でのレポート報告が選ばれて、全国の教育研究集会に行きました。1月の岩手県にただで行けて、わんこそばもたべて帰ってきた。(地元岩手の先生からは、「おそばはゆっくり食べるものですよ」と言われた。)
だから、それからは毎年この福岡県の教育研究集会に行かないといけなくなった。今年は、11月11日と12日。福岡県の原鶴温泉で行われた。福岡県の各地から多くの先生が様々なテーマをもとに学習・研究してきたことを持ち込んでの学習である。すごく勉強になっている。
 自分は、今までは、幼児教育の分科会で小学校と就学前(保育園と幼稚園など)との連携づくりについて学習してきた。今年度からは、分科会の統合に伴って「教育評価・高校入試制度と進路保障(保幼小中の連携づくり)」という名前になった。教育は、究極には「進路保障」ために存在する。だから、0さいから18歳までの教育関係者が連携して、子どもの育ちを見つめていく必要がある。そんなことを学習してきた。
 
本当の学力ってなんだろう? 
 計算できたり、問題がいっぱいできるから学力が高いというのか?ある高校では、「子どもたちの進学希望の8割はフリーターだそうだ」果たしてその結果をどう考えるか。頭のいい子とされてきた人たちの何割が大人になって崩れていく姿を見るたびに「本当の学力ってなんだろう?」と考えてしまう。
 でも、いろんな先生との出会いが自分の心を豊かにしたり、元気をもらって帰れるのはとてもうれしい。
                                 (2000年11月12日)

仕事たんけんたい
 今度の総合学習で・・。総合学習って、小学校にこのごろ入った教科ではないカリキュラム(学習プログラム)です。たぶん義務教育の学校のすべてがこれに取り組んでいると思います。簡単に言うと「生きる力を学ぶ学習」といったところでしょうか。
 自分の学年では、「仕事たんけんたい」に取り組みます。自分の知っている大人の人の仕事についてインタビュー、地域の事業所・仕事場に行くことでいろんな仕事と出会う学習です。この学習は、子どもたちのこれからの進路の幅を広げると言うことと、自分の親の仕事を見つめることに重点を置いてます。たとえば、今は、親が泥だらけ、汗だくになって働いている所を子どもは見ませんし、かえって泥だらけになることで親の仕事や親の存在にマイナスイメージを持っている子どもが増えてきています。そういうことは、地域の産業をだめにしていきます。今からの子どもたちには、もっと地域を愛してほしいです。
 それと、今ある高校の卒業後の進学希望の調査の結果、8割近くの子がフリーターを希望し、都市部での就職を希望しているそうです。フリーターがいいか悪いかは、簡単には言えませんが、この結果の意味はしっかりと受けとめないといけないと思います。
 自分のクラスの親にもたくさん宝物のような親はたくさんいます。どんな授業になるかとても楽しみです。
(2000年11月18日)

ようれん菌感染症
 どうも娘たちより、ようれん菌をもらったみたいです。うちんとも、じぶんのかぜではないのに体が重たい。しかも、お腹もいたくなるし、もっと大変なのは、舌にたくさんできものができていること。自分の気持ちでは、舌がゴーヤみたいな気もするのだが、鏡で見るとそうでもない。でも、ものを食べるとすごく痛いし、味がしない。つらい。でも、娘たちはどうして元気がいいのか?前も娘から手足口病をもらってしまった自分。
 今日、総合学習の授業で4人のゲストを招きました。自分のクラスの親の仕事ということで、@牛の獣医さんA音楽教室でピアノを教えている先生B畳屋さんC大衆劇団の人を呼んでの学習。とにかく楽しかった。クラスの子どもたちもすごく喜んでいました。4人呼んだのは、子どもたちがゲストティーチャーのすぐそばで、肌で感じながら学習できる。子どもたちが進路を見つめることや、自分の親や地域の仕事に前向きに向き合えるようにしたいものです。こんな授業をすると楽しいです。
                                 (2000年11月28日)

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