ロックしりとり(第3回)
 好評でもないような気もするけど・・・第3回目のしりとりは、前回のRAINBOWをうけ、Wがつく人たちである。THE WHOだとみんなに語りつかされているし、WISHBONE ASHやWEATHER REPORTは2枚しか持たないし、WINGSもほとんど語れない・・ということで80年代に弱い自分が好きだったカール ウォーリンガーがひきいたWORLD PARTYにした。


      WORLD PARTYといえば?

 代表作である1993年のBANG!を思い出すのだが、80年代最高の名曲の一つであるWATERBOYSのTHE WHOLE OF THE MOONでのカールウォーリンガーの強力サポートと、現在のイギリスでもっとも人気のある歌手ROBBIE WILLIAMSのSHE'S THE ONEも忘れられない。

 MTVをみていてながれたTHE WHOLE OF THE MOONは聴いたとたんに大好きになった。ヴォーカルはもとよりバックコーラスもアレンジも大好きになった。そのアレンジとコーラスをカール ウォーリンガーがしていたわけで、ワールドパーティーの最初の作品プライヴェート レヴォリューションも優れた作品だった。自分がすきなのはけっこう売れたと思うけど3枚目のBANG!。最初のKINGDOM COMEから最後のALL I GAVEまでちょっとおしゃれで、懐かしい気持ちにさせてくれる。彼の声も魅力的だがコンビを組むGUY CHEMBERS(後にロビーウィリアムスの音楽的なブレーンになる)とのアレンジもとってもいい。この作品以後はなんかパッとしなかったような気がする。SHE'S THE ONEはそのパッとしなくなった時期の作品なんだけど、切なくなるような名曲である。


     次はYがつく人たちです。
                                                      (2003年8月8日)
ALL I GAVE/WORLD PARTY
              /FROM BANG!(KARL WALLINGER)
 80年代の名曲のWATERBOYSのTHE WHOLE OF THE MOONをマイク スコットと一緒に作り上げた男。カール ウォーリンガーのバンドのワールドパーティの最高傑作のBANG!の最後を飾る曲。ビートルズやそれ以前のポップスの伝統を引き継ぎ、それを素晴らしいソングライティングとアレンジで聞かせるバンドだけあって、このアルバムは飽きることがない。カールウォーリンガーは、強いヴォーカルではなく、どっちかというとクールに味わいを聞かせると言う感じで、素敵なコーラスの掛け合いできらきらとした仕上がりになっている。聞いていて、ウキウキしてぱっと明るくなるというより、なんか微笑んでしまうような楽しさを持っている。
 このバンドの3枚の作品がこれにあたり、この作品まで曲づくりに参加していたGUY CHAMBERSは、その後、今のイギリスを代表する歌手のROBBIE WILLIAMSと組み、大成功を収めた。このワールドパーティの作風は、しっかりROBBIE WILLIAMSの曲調に反映されている。結構地味だけど、とっても素敵な曲。
(2002年8月27日)