ロックしりとり(第16回)
今回はTである。Tといえば自分がもっとも好きな曲のメタルグルーのT.REXやあの素晴らしい声を持つTIM BUCKLEYを思い出すが、自分が大好きな曲と言えばメタルグルーとアローンアゲインとこの曲である。
TODD RUNDGRENといえば?

 自分は、A DREAM GOES ON FOREVERが大好きで何度も何度も歌っている。昔トッドが一人で福岡に来たときにはアンコールのラストでこの曲のピアノの引き語りをしてくれた。その次のニアリー ヒューマン ツアーでも、ユートピア再結成コンサートでも、ビートルズ トリビュート コンサートでも、 ブルーノート福岡に来たときでも彼は変だった。何かおどけてとってもおかしいんだけど、とってもうつくしくてあまりメロディを聴かせてくれた。トッドといえば、思い浮かぶのはホールアンドオーツとか、ミートローフとか、XTCのようなプロデュースと、あの甘くて清涼のある声からのちょっと変で極上のバラード,シンセいっぱいや自分の声でいっぱいの変な音だらけのなぜか親しみのあるプログレサウンドというところかな?
 一般的には、HELLO,IT'S MEやI SAW THE LIGHT等とってもいい曲が詰まったSOMETHING/ANYTHINGやCAN YOU STILL BE FRIENDS等極上のポップな曲がそろったHERMIT OF MINT HOLLOWが代表作なんだろうが、下に書いたTODDやA WIZARD A TRUE STARのような実験的なものも素晴らしい。そんな実験的なもにも必殺のラスト曲ジャスト ワン ヴィクトリーやダズ エニバディ ラブ ユー?みたいな曲も入っている。また、初期のラントとバラッド オブ トッド ラングレンもしびれるほど心にしみてきてくる。ビリーヴ イン ミー、バースデイ キャロルとか、ウェイリング ウォール等と言った名曲もある。とにかく、あんなにおかしな男からどうしてこんなに美しくて哀しい名曲が生まれるのだろう。    自分がCDを一番持っているのはこの人だし、一番多くコンサートに行ったのもこの人である。 
                                                今度はがつく人です。
                                                       (3月17日)
TODD/TODD RUNDGREN(1973)
1 HOW ABOUT A LITTLE FANFARE?
2 I THINK YOU KNOW 
3 THE SPARK OF LIFE
4 AN ELPEE'S WORTH OF TOONS
5 A DREAM GOES ON FOREVER
6 LORD CHANCELLOR'S NIGHTMARE SONG
7 DRUNKEN BLUE ROOSTER
8 THE LAST RIDE
9 EVERYBODY'S GOING TO HEAVEN/KING KONG REGGAE
10 NUMBER 1 LOWEST COMMON DENOMINATOR
11 USELESS BEGGING
12 SIDEWALK CAFE
13 IZZAT LOVE?
14 HEAVY METAL KIDS
15 IN AND OUT THE CHAKRAS WE GO
16 DON'T YOU EVER LEARN?
17 SONS OF 1984
TODDといえば、サムシング エニシングとか、ハーミット オブ ミンク ホロウとかが名盤になるんだろうけど。この前のウィザード ア トゥルー スターと悩むところなんだが、A DREAM GOES ON FOREVERが入っているので、これを推すことにした。シンセをいっぱい使って、何か遊んでいるのだがだいぶん手慣れてきて完成度も高まってきている。ぐちゃぐちゃのシンセ曲のあとに急にきれいな曲が入ったり、ハードな曲が入ったり、トッドの魅力満載。

A DREAM GOES ON FOREVER
自分は、あまり歌詞をよく読まないのだが、この曲の歌詞をしっかりと読んだ。夢は、いつまでも続く。ツェッペリンのTHE SONG REMAINS THE SAMEみたいに好きな歌詞。
HOW MUCH I LOVE YOU NEVER KNOW TILL JOIN WITHIN MY DREAMトッドは、どんな気持ちで書いたんだろうか。前作では、ジャスト ワン ヴィクトリーといっていながら・・。
 ただ一人の日本公演の時、アンコールでふらっと出てきてこの曲を弾き語りをしてくれたトッド、とてもよかった。
SONS OF 1984
どこの会場なんだろうか。観客に自分の歌の歌詞を歌わせるなんて、なんてしあわせな経験なんだろう。コンサート会場でこの曲のカラオケを流して、それに合わせてトッドが指揮してうたっている。
 1984が来るときは、ずいぶん恐れていたけど、もう16年も前になってしまった。ジョージオーウェルは、どんな気持ちなんだろう。

(2000年8月8日