ロックしりとり(第17回)
また、Nである。ちょっとネタ切れ気味だが、一枚しか持っていないが今後聞いていきたいという今は亡きこの人を取り上げておきたい。
NUSRAT FATEH ALI KHANといえば?

 1997年に亡くなったパキスタンを代表する歌手・音楽家のヌスラット ファテ アリー ハーンはカッワーリーの帝王といわれた歌手である。イスラム宗教歌謡のカッワーリーの担い手として超一流だった彼が1985年のWOMADの参加を気に、ヨーロッパや北米でのコンサートを行うようになり、パキスタンのこの音楽を一気に有名にした。自分もまだ全然知らないのだが、この音楽の形態はタブラ、ハーモニウムなどのインド楽器にリードヴォーカルとサブのヴォーカルとコーラスでお互いに歌声を掛け合う。圧倒的な声があまりにも素晴らしい。
 ピーター ガブリエルの今回でたグローイング アップ ツアーのハイライトでも、ヌスラットの声をサンプリングしたSIGNAL TO NOISEが使われ、感動的な場面を作り出していたし、ジェフバックりーのコンサートでも彼の歌がカバーされ、一種異空間を作り出していた。
 このようにまた彼のあの驚異的な声が見直される時期が来ているのかもしれないし、彼の後継者がパキスタンにはいるのでこれから耳を傾けていきたいと思う。パキスタン人というイメージが自分にはないのでこのような素晴らしい文化を通して、その意識を変えていけたらいいなと思う。
 また、Nがついてしまった!!どうしよう・・。 
                                                今度はがつく人です。
                                                       (3月20日)