ロックしりとり(第18回)
また、Nである。ネタ切れだけど、あまりにも衝撃的なこの人たちを取り上げておきたい。
NEU!といえば?

 
 ハンマービートである。ハンマーでたたいたようなビートがずっと続き、おなじように反復されたギターの音やエレクトリックスの音がいつまでも続く。繰り返しの中に高揚していく自分を感じる。
 1971のドイツである。まだ、パンクもない、ボウイもイーノもまだグラムの時期である。この人たち以前にこんな音を出していたのはヴェルヴェット アンダーグラウンドぐらいだ。明らかにこの人たち登場以後音楽が変わっていった。ボウイやイーノはこの人たちに明らかに影響を受け、NEU!2の7曲目のNEUSCHNEEを元ネタにHEROESを作り出した。クラウスディンガーとミヒャエルローターという二人組が作り出したこの激しいビートと反復音は暴力的な雰囲気を作り上げ、人々の気持ちを高揚させていく。
 自分は数年前まではこの人たちのことを全く知らなかったが、再発を気に購入してみたところ、その後の音楽への影響が大であることを知りびっくりさせられた。ビートルズやクリムゾンがいなかったらその後の音楽は違ったものになったと考えられるが、この人たちも同じように存在しなかったら大きく音楽は変わっていたはずである。 
                                                今度はがつく人です。
                                                       (4月17日)