ロックしりとり(第9回)
第8回がDAVID BOWIEだったので、今回はEである。Eといえば、EL&Pとエルトン ジョンとこの人である。
ERIC CLAPTONといえば?
  実を言うとクラプトンにはほとんど思い入れがない。
 持っている作品といえば、クリームのサードとライブヴォリュームU、レイラとレイラセッションズ、ベストとアンプラグドぐらいである。だから、一番好きな曲は当たり前だがレイラで、一番好きなプレイはクリームのライブでのハイダウェイというすごく昔の作品になってしまう。レイラは後半部分を自分の結婚式の入場曲として使わせてもらったが、デュアン オールマンのギターがなかったらそこまで好きじゃなかったかもしれない。あのくるおしいスライドギターの音がなかったらパティへの締め付けられるような思いが表現できなかったはずだし、ジムゴードンのベタなピアノのメロディがなかったらここまで一般的的にはならなかったはずである。確かこの曲は発売当時ビルボード10位どまりだったはずである。また、この曲を聴くたびにジョージ ハリソンはどんな気持ちでこの曲を聴いたのかなと思わされる。ジョージとクラプトンが一緒に来日したときにその当時のことをたずねられて、クラプトンは「もう過去のこと」みたいなことを言っていたけど、ジョージからは「ISN'T IT PITY?って曲があったな」といわれていた。なんか複雑な感じである。そんなジョージが死んだ後もあんまり好きじゃなかったポール マッカートニーとコンサート フォー ジョージを主催したりする。バンドからは悪く言われ、仲間はどんどんなくなっていく中で「自分なんていなくなってしまったほうがいいんだ」なんて愚痴ってしまいながらもしたたかに生き延びでいる。そんな生身むき出しなところが天才たるゆえんか・・・。彼はギターの人間国宝なのだから。
 一緒にやっているアンディ フェアウェザーロウはもうハロースージーやハーフ アズ ア ナイスは歌わないんだろうな。
                                         今度はNがつく人です。
                                                  (1月5日)