LIVE AT SIN−E/JEFF BUCKLEY
(1993)(2003)
DISC1
1、BE YOUR HUSBAND
2、LOVER,YOU SHOULD’VE COME OVER
3、MOJO PIN
4、GRACE
5、STRANGE FRUIT
6、NIGHT FLIGHT
7、IF YOU KNEW
8、LAST GOODBYE
9、TWELFTH OF NEVER
10、CAFE DAYS
11、ETERNAL LIFE
12、JUST LIKE A WOMAN
13、、CALLING YOU
DISC2
1、YEH JO HALKA SAROOR HAI
2、IF YOU SEE HER,SAY HELLO
3、DINK’S SONG
4、DROWN IN MY OWN CHAIRS
5、THE WAY YOUNG LOVERS DO
6、JE N’EN CONNAIS PAS LA FIN
7、I SHALL BE RELEASED
8、SWEET THING
9、HALLELUJAH 
90年代が生んだ最高級の天才ジェフバックリーが1993年出したLIVE AT SIN−E EPがはるかにヴォリュームアップして発売された。デビュー前のライブ音源というとあまり大したものもなく、期待していなかった。SIN−Eというちっぽけなクラブでライブである。バックバンドなんてなく、フェンダーテレキャスターに彼の声だけのライブである。
 
 しかし、これがものすごいのである。ギターと声だけなのに、ものすごい。なんオクターヴも出る張りのある声、おやじ譲りのとってもエモーショナルで素晴らしい歌唱。彼の生前唯一の作品であるGRACEは90年代に燦然と輝く名作だが、彼の実力はそこだけではとまっていなかったのである。デビュー前ですでにこの表現力!!ビリー ホリデイ、レッド ツェッペリン、ボブ ディラン、レナード コーエンなどなどの多くのカバーをしているがすっかり彼の歌になってしまっている。小さなクラブでのライブなので荒っぽいし、ミスもいっぱいあるけど、そんなのは気にならない。有名曲のCALLING YOUでの彼も素晴らしいし、歌詞をミスったときには冗談でマイルス デイヴィスのトランペットを口真似している。また、パキスタンが生んだ最高の歌手ヌスラット ファテ アリ カーンのカバーもしている。彼のカバーをする人なんて聞いたことがない。とにかく、すごいのである。

 父親のティムバックリーも声だけで天才であったが、息子のジェフバックリーもやはり天才だったのである。彼が一作だけ残して死んでしまったのを心から惜しむ。彼が産まれてすぐに出て行ったティムバックリーのSONG TO THE SIRENを存命中に歌っていてくれたら・・・。
(2003年10月20日)