2月の終わりくらいから、花芽が出て、3月中旬には満開になります。お茶の花にも、風情があって、よく使われますね。好きな人も多い、クリスマスローズですが、近年は入手しやすくなりました。知らない方が多いようですが、大変丈夫で、その上、日陰で良し、寒さもオッケーの不死身なやつです!大きい木の下に植えておくと、葉がオバケのように大きくなって、なんの花だったっけ?なんてことになります。
色も品種も多彩で、それでいてどこか哀愁を帯びた色合いが、日本人の郷愁をくすぐるのかも しれません。イギリスでの人気も高く、スノードロップ等と一緒に寄せ植えしたりします。切り花でも、たまに売っていますが、水揚げが悪いので、あまり オススメしません。ただし、庭咲きのものを 切ったばかりの時は 湯上げしてやると、驚くほど、良くもちます。
種で交配させることも、簡単だそうです。(私はやったことはありません)自分で新しい品種を作ってみるのも、園芸好きには たまらない醍醐味でしょう。みなさんも、やってみてはいかがでしょうか?
Q1:クリスマスローズを2月初句まで部屋のなかで管理してましたが、後、外にだしてしまい、葉焼けをおこしてしまいました。
急に出したので当然なのですが、今後どう手入れをすればいいのでしょうか?
とりあえず、葉焼けの部分を刈り取ったほうがいいのでしょうか?
A1:クリスマスローズは元来、外で育てる花ですので、今年は庭に植えた方がいいでしょう。
あまり、日の当たらない、木の下あたりに植えます。そうすると、一年で、大株に成長し、来年はたっぷり、花をつけてくれます。
肥料も春と、秋に少々あげるくらいで、虫も病気もほとんどなく 丈夫な花です。
遠藤さんのは たぶん、鉢植えで買ってきたものでしょう。急に寒くなって おどろいたのですね。
葉がしもげていても、持ち直すことがあるので、そのまま、ほっといて しばらく様子をみましょう。
完全に枯れたら、切ってください。葉は できる限り、残した方がいいので、あまり、切りすぎることは 私はすすめません。
私が始めて花屋になったころは先輩に「シクラメン」どと、「死」と「苦」が入っててあまり縁起のよくない名前なので、「サイクラメン」を呼ぶこともある、、と、教わりました。(同じようなのに、サイネリア=シネラリア)今では、そんなことを気にする人もなく、なんせ、お見舞いにも、根つきの鉢をあげちゃう時代。昔は「寝つく」といって、お見舞いには、鉢植えはタブーでした。(今は結構気にしない人もいます)
シクラメンは今では、クリスマス頃、最盛期で、お歳暮等に良く使われますが、みなさん、次の年には咲かせられなくて、当ホームページの園芸相談にも、「どうやったら、来年咲くの」という質問が多く入ります。
シクラメンは上手い方だと、春は5月ころまで、咲かせられます。ただし、シクラメンの花数は葉の数と一致するので、葉が多くなければだめですが。買うときは、葉の多くついてるものが、良品です。
霜に当てず、寒い室内で、日に当てる。「そんなこと出来ないよ!」っていわれそうですね。昔はみなさん、一軒家だったので、結構大丈夫だったんですよ。ところが、今や、マンション!こちらは、どこに置いても暖かく、日はあまり当たらず、おかげでシクラメンは 花がみんなよそ見してぐったり、、、。私はマンションのかたには、ポインセチアを贈ることにしています。
シクラメンの花は実になると、くるんと 丸まってだんだん、下を向いていきます。そうして土にふれると、発芽するべく、茎と離れるのです。すごいですよね。茎は、実を土まで誘導するわけです。よかったら、お試しください。ただし、種をつけると、花が咲かなくなるので、気をつけてね。
冬なのに、青々と葉が繁ってる針葉樹。昔から、永遠の命の象徴でした。それゆえ、クリスマスには、もみの木を飾り、クリスマスリースで永遠を祈り、お正月には、松を玄関に立て、神の依り代にして、一年の計を祈る。モミの木も、松も、冬に落ちない葉は大切にされてきたのです。(最近はスギ花粉で、あまり大事にされてないものもありますが。)
針葉樹の仲間は主に、北のほうに分布しています。生命力が強く、寒さに耐えるよう、葉を細くして、水分の蒸散を押さえ、進化したのです。
きくところによると、モミの木の苗は、日陰でしか、成長しません。と、いうのも、実際、種が落ちて、芽をだした、もみの樹林は、下の方には日があたりません。そういうことから、特殊な能力を備えたのです。おかげで、人工的に植林することや、栽培が難しく、クリスマスの時出回るのはほとんど、ドイツトウヒです。
今、針葉樹は深刻な状態にあります。各地で酸性雨の話がでますが、一番やられるのが、針葉樹です。と、いうのは、永遠のように、冬でも葉を落とさないことが、逆に被害が大きいのです。
広葉樹の場合、排気ガスにやられても、秋には、葉を落として、春再生しますので、それほど、ダメージをうけないで済むらしいのです。ところが、丈夫で、冬もそのまま、同じ葉をつけている針葉樹は、まいってしまうそうです。葉がおち、枝だけになった、枯れた森。これはほとんど、針葉樹の森です。
永遠を感じさせた、力が、今、危機に陥っています。
言えますか?食べましたか?1/7の朝にお粥にして食べるのが習わしです。これを食すると 邪気を祓い、万病を除くといわれます。中国にも 七種菜羹という七種類の野菜の羹を食べる習慣があります。平安時代からあったらしく、そのころは「米、粟、黍、稗、みの、ゴマ、小豆」の七種だったとか。
さて七草のナズナは「ぺんぺん草」、ゴギョウは「母子草」、ハコベラは「はこべ」、ホトケノザは「田平子」、スズナは「蕪」、スズシロは「大根」のことです。これらの植物はみな 冬でも葉をリンとして、地にしっかりはえてるもので、その生命力を 粥にしていただくという 古人の儀式です。
実は私、昔一人でいたとき(家族は旅行で誰も家にいなかった)に なんと 「3日ばしか」になってしまい 冷蔵庫はからっぽ、食欲はあっても 気力がない、、といった時、自宅の裏で栽培???(小鳥のえさ用)している はこべを お粥にして食べたのでした。それが すごく美味しかったのを今でも覚えています。あんなに美味しいお粥は今まで食べてなかったような、、。
そして はこべのおかげで、すごく早く治ったのも確かな事実。あれ以来、ハコベのお粥は食べてませんが またいつか 食べてみようかな、、、なんて考えたりしてますです。みなさまもぜひ お試しあれ。あ、でもその辺の道端のは やめてよ、、。(-_-)