flowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflower

すみれ

スミレ科スミレ属

「日本で、最も品種の多い花って知ってる?」と昔、尋ねられて わからなかったことがあります。その人は「日本は百合とスミレの国なんだよ」って教えてくれましたっけ。日本が誇る花は 桜ではなく、百合と、スミレなのだと。その方はおっしゃってました。

私は百合も好きですが、スミレは死ぬほど好きです。庭にも、植えていますが、(ウチのは、ビオラ・ソロリアという、帰化した、スミレです。)この子は繁殖力も旺盛で、病気にもならず、踏まれても、抜かれても、毎年みごとな花を咲かせてくれます。根なんか、大根みたい!。だけど、群落になったら、ほんとに儚げできれいなんです。

ウチのスミレは、青と白がまざってて、そこがいいのですが、日本の紫のいわゆるタチツボスミレっぽいのを一緒に植えたら、いつのまにか、紫の方はいなくなっていました。勢力争いに負けたようでした。(植物には 自分の他の品種をやっつけてしまうという、すごい力があったりするのだ!)それ以来、日本の子や 珍しい子達は、鉢植で楽しんでいます。

フレックルス(白地に青の斑)やヒゴスミレは鉢植えの方が丈夫です。毎年、ちゃんと、咲いてます。クロスミレだけは 消えてしまいました。(ビオラの仲間ですので、2〜3年が寿命だったのでしょう。クロスミレは花びらが本当に真っ黒。たまに、デパートの屋上の山野草店で売っています。)

三色スミレ(パンジー)も今では どこでも見られますが、パンジーは一年草。毎年種を蒔かなくてはなりません。その点、スミレは大丈夫。根が冬でも、残って、根ふせという方法で簡単に増やせます。ただし、株の寿命はそんなに長くないので、種を採って蒔いたりしてください。あと、確か、蟻が種を保存して、芽を出しやすくしています。蟻がスミレの繁殖を助けているわけですね。蟻さんエライ!

種は ほっとくと、はじけとんで、いろいろなところから、芽を出します。だから、ウチのお庭の鉢植えには かならず、スミレが育っているわけです。それも、自然の寄せ植え。楽しいではありませんか?みなさんも、ちょっと、お庭の余ったスペースにスミレを咲かせてみてはいかが?

flowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflower

バラ科落葉高木

私は、実家が国分寺なので、毎年、国立の一ツ橋大学の桜並木で お花見です。なんつったって、国立の桜が一番よ!と郷土愛むきだしですが、南武線矢川駅から、中央線国立駅まで、続く桜並木は 桜の木自体も 古く、堂々とした、風格があり、それでいて現代感覚の桜です。大学通りの雰囲気がまたいいんだ。ぜひぜひ、みなさま 興味があったら、行ってください。

しかし、日本人は桜が好きですよね。私は宴会はしませんが 桜の下を歩いているだけで、満足してしまいます。なんなんでしょう?桜のこの 癒し効果は?桜のように 咲いて、潔く散って、、。日本人のノスタルジーな感覚が呼び覚まされるのでしょうか?実は私、桜は散っている瞬間がすきなのです。はなびらが 淡いピンクになって 春の淡い空色の空に 風に舞っているころの桜見物が好きでして。桜も空もペールトーンってのが気に入ってます。変わってますかね?

桜の樹の下には 死体があって 桜はそれを養分として みごとな花を咲かせると、昔からいわれます。小説やマンガの世界では よく出てきますよね。桜の美しさには 魔力みたいな ものがあって、人をおびきよせるからかもしれません。夜、一人で校庭かなにかの 大きい桜の樹の下に立ってみてください。きっと、魔力を感じること受け合いです。(宴会してちゃ だめですよ)私は昼間、桜吹雪の中で風をうけていると、なんか、変な気分になってきますが。

そういえば、私が子供の頃は、桜には アメリカシロヒトリの毛虫がついて、良く消毒してたけど、、最近はどうなんでしょうか?消毒してるの、見たことないな。アメリカシロヒトリも住みにくい世の中になったって ことでしょうか?う〜〜〜ん。

flowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflower

ネジバナ

ラン科

かなり昔ですが、父がデパートで買ってきたのが、ネジバナでした。「もじづり」とも、言います。ピンクの小さい花が、茎をくるくると、ねじりながら咲くのです。超小さいですが、れっきとした蘭の仲間です。当時(30年近く前)でも、もう、絶滅したのでは、、というほどの 珍品でしたので、たった、2本しか、花が咲いてない鉢植でも、高かったらしいです。

今では、絶滅を救おうと、愛好家が良く作ってますので、結構、山野草展等で売ってます。実は、東京は昭和記念公園に大量に咲いています。(最近行ってないですが、ありますよね?)群れて咲くと、とても奇麗で、華奢な花が空に向かっていっせいに咲いている風景はピンクが栄えてやっぱり、手元に欲しくなります。が、そうして 乱獲されてしまったのは もう元へはもどりませんから、もって帰るのは、とりあえず、やめといてくださいね。

育てるのは、あまり簡単ではありません。と、いうのも、単体だと、すぐ消えてしまうんです。が、イネ科の植物の根本に植えると 大丈夫です。ですから、よく、芝生に繁殖しているのです。これは植物同士のいわゆる共生で、お互いの力を利用しています。山野草では、ベニチガヤ等と、一緒に植えておけば、毎年、勝手に咲いてくれます。植物って不思議ですよね。ホント。

flowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflower

紫花菜

アブラナ科

ローカルな話題ですいませんが、私の住む、東京は中央線の、線路沿いには、この花が春になると、咲き乱れます。この花は群落になって咲くので、紫のカーペットのように 延々続きます。線路沿いの人が入ってこないところは まさに繁殖にはうってつけなのでしょう。毎年、3月に入るころから、ちらほらと、咲き始め、徐々に群落と化していきます。

何って、好きなんですよ、この花。歳をとるまで、名前がよくわからず、ウチの他界した、祖母は「大根花」と、なさけない名前で呼んでいました。(花大根と言う花が別にありますが) 大人になって 辞典で調べてやっとわかったら、タキイの種にちゃーんと、あるのでした。「紫花菜」と。で、買って、庭に蒔いた。あとは、もう、勝手に繁殖。種がこぼれて 毎年咲いてくれてます。嬉しいね〜〜〜、こーゆーの。(実は 面倒くさがりの私)

アブラナ科の一年草で、菜の花に良く似ています。蜂も密を吸いによくやって来ます。切り花にしても、長持ちしてくれて、紫色の花は 貴重なので嬉しいし、花瓶にどさっと 無造作に 入れるのがよく似合います。

ヒデさんのイラストがとてもきれいなので、嬉しいですね。紫花菜を知ってる人は、あんまりいないと、思ってたんですけどね。私は山野草や、野の花がとても、好きなので、結構、道端に咲いている、雑草みたいのでも、きれいだと、採ってきて、一輪挿しに飾ります。

春の雑草に、もう一つ私の好きな花が あるのですが、「おおいぬのふぐり」というの。知ってます?青い小さい花で、地面に這いつくばって咲いてます。あれです。でも、名前が悪すぎて、イマイチ、好きな花の仲間に入れてあげられません。だって、「わんちゃんの、おちんちん」って意味なんですよ。まったく。誰がつけたんでしょうね。

flowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflower

たいつり草

別名は「ケマンソウ」です。たいつり草は、もちろん、鯛を釣る時の、つりざおにつける、針に似ているからです。まことに、不思議な形の花です。中国原産の花ですが、私、どおしても、取り上げたかったのは、とても、丈夫だからです。

まず、日陰で、いいこと。これはウチのような、ブロックで囲まれた塀に住んでるものにとって、とってもありがたい。日陰でも、すくすく育ち、毎年、5月の初めには奇麗で、可憐な花を見せてくれます。シェードガーデンの主役をはれる、花ですね。冬は枯れてしまって、見えませんが、宿根草なので、春にはきちんと、芽を出します。

ガーデニング流行りで、みなさん、いろいろ苗を買ってきて 植えてはいますが、初心者が一番、哀しいのは、枯らしてしまうことです。初めて買った花が失敗に終わると、人間誰しも やる気が無くなります。

花好きはまず、成功させることに 始まります。一個成功して、みんなに、「奇麗」と褒められれば 嬉しいに決まってます。なのに、園芸店や、ガーデニングの本では 作りにくい花ばかり売っていて、まちがいなく失敗への道をたどるのです。

先日、NHKの国民的番組でさえ、寄せ植えに、難しいものばかり選び、尚且つ、ぎゅうぎゅうに詰め込んだ、花がすぐだめになりそうな、寄せ植えを、教えておりました。ああ、これは、すぐに、根詰まりを起こしてだめになっちゃうな、、、と、プロならわかりますが、素人さんにわかるはずも、ありません。

話がちょっと、それましたが、まずは、簡単な花から始めましょうよ。ね?

flowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflowerflower