門松

新年を祝って、家の門口等に立てられる、松竹の飾り。松飾り、門の松とも言う。

古くは、木の梢等に神は宿るとされ、門松はその依り代として、そこに年神様を迎えて祭るということ。そのために、正月の門松は 重要な意味をもって、欠かせないものでした。

門松は松とは限らず、榊・栗・楢・椿等の常緑樹であれば、何でもよかったのですが、今では松しか差しません。鎌倉時代から、竹を一緒に飾るようになったそうです。

年末のうちに飾り付け、31日は「一夜飾り」といわれ、嫌われます。ですから、30日までに済ませましょう。また、正月の6日の夕方に取り払う為、6日までを、「松の内」とよぶのです。

都会のデパートや料亭等で、飾ってある、ドデカイ門松は、1個、¥15,000〜20,000が最低で、大きいものは1対で、10万円位します。

裏白・譲葉・橙

シダの葉です(左写真)。裏が白いので裏白。最初は湿ってますが、すぐに乾燥してからからになってしまいます。鏡もちや、輪飾りと一緒に松につけて飾ります。

鏡もちには 譲葉、熨斗鮑、蝦、昆布、 等を乗せて、飾ったそうです。今は三方に白紙を敷いて、その上に裏白を乗せ、大小の餅を重ねて、橙を乗せます。(ミカンじゃないぞ!)

譲葉(ユズリハ)は、トウダイグサ科の常緑高木です。若葉がいっせいに伸びると、初夏から、秋にかけて古い葉がいっせいに、代を譲るように落ちることから、「親は子供が成長するのを待って後を譲る」というおめでたい意味があります。(左写真

(だいだい)は香酸柑橘類と呼ばれる仲間。育てやすく、放置すると、1本で、3代の実がつくことから、「代々」続くと、縁起のいい木になっているのですよ。

しめ飾り

正月に門松や、玄関、床の間、神棚などにしめ縄を張って、飾ること。

人間に災いをもたらす、禍神が家の中に入ってこないように、呪いとして飾られます。知ってましたか?

しめ縄は、左ひねりが定式で、これは左を神聖視する、旧来のしきたり。

飾りには、輪飾りや、大根締め、牛蒡締めなどがあり、餅・昆布・松葉・魚・橙等付けて飾ります。今では売ってるイミテーションの飾りをよく見ると、ちゃんと、昆布や、橙のおもちゃみたいのが付いてますよね。

最近人気の玄関飾り

ツバキ科の常緑高木。

神棚に対にしてかざるもの。三角形に葉をまとめてあります。

葉がいつも青々としているので、「栄樹」といいます。冬芽が、勾玉にも似て縁起がいいことから、神事に使われるようになったそうです。

最近の花屋で売ってる榊は 残念ながら、ほとんどが輸入もの。日本では人件費がかかって、とても、榊をまとめてなど、やってられないみたい。中国等から、輸入しています。だから、あんまりもたないのね。