小島様作


 

知佳・晩秋の一日

Written by 小島

この作品はJANIS/ivoryより発売されている「とらいあんぐるハート」シリーズを元ネタとしております。
この作品は、ネタばれを含んでいます。
この作品は、ラブラブおもちゃ箱のおまけシナリオと同年の11月下旬が舞台です。
この作品における方言はかなり適当です、こんなの関西弁(鹿児島弁)じゃないという方がいてもおおめに見ていただけると嬉しいです。

PiPiPiPiPiPiPiPi………
朝……起きないと…。

わたしは目覚しを止めると、軽く頬を叩いて気合いを入れて目を覚ます。
今日も快晴、といっても12月を目前に控えている最近は私が起きるこの時間は、まだ薄暗いままだ。
昨晩タイマー設定をした、エアコンが部屋を暖めてくれていたから、寒くないけどもこれを忘れたら、きっと寒さに震えながらベッドの中で部屋が暖まるのを待つことになったはず、そう考えると文明の進歩に感謝したくなる。
そんなことを、頭の片隅で考えながら着替えの為にベッドから抜け出した。
わたしが今着ているのはみなみちゃんとお揃いで買ったパステルカラーのワイシャツタイプのパジャマで、私の色はレモンイエロー、みなみちゃんはミントグリーンを選んでいた。
さて、今日はどんなの着ようかな。

今日は休みだけど、10時頃に理恵ちゃんと駅で待ち合わせがあるから……今日は隣り街までアイススケートに行く予定、それならスポーティな格好がいいよね、うんこれにしよう。
結局わたしが選らんだのは胸の所に「Bright Wings」というロゴの入った淡い緑色のトレーナー、クリーム色のミニスカートに寒い場所に行くのだからと黒いロングスパッツを選んだ。
もっともこれを着るのは出かける直前だけど、それまではいつもの部屋着を着ているつもり、まあこれはせっかく選んだ服が濡れたりするのが嫌だからなんだけどね。
それから下着を選ぶ、パステルグリーンのスポーツブラとそれよりももう少し濃いグリーンのショーツ。
此処まで選んだ所で、パジャマを上下ともに脱いで着替え始める。
パジャマを脱ぐと私は白地にピンクの水玉の柄のショーツ一枚になる……これは寝る時にブラをしていると胸が大きくならないって雑誌に書いてあったからなんだよね、最初はちょっと落着かなかったけど、今では慣れちゃった。
ちなみにみなみちゃんもそうしている……これはわたし達2人の秘密。
思いきりよくショーツまで脱いだ所で、鏡を覗く…ホントは恥ずかしいけど…毎朝少しは胸が大きくなったんじゃないかと思って眺めちゃうんだよね。
私は、同年代の少女たちと比べると一回り小さな体格をしていて、どちらかというと未成熟な身体つきをしている。
そんな中でもチャームポイントだと思っているのは、やっぱり腰の辺りまで伸びたストレートロングヘア、髪の色は金に近い栗色。
普段はこの髪を2房に分けて、先端の方で縛っているけど、今は寝起きなので縛らないでストレートヘアのままにしている。
……うーん、やっぱり変化なしか…あっ!!でも、以前よりウェストがくびれてきたみたい、ちょっとは大人っぽくなっているんだ、その下、・・・の毛は相変わらず薄くて、地毛の色の薄さも手伝ってほとんど無毛に見えちゃうんだよね……もうちょっと濃くならないかな。
そんな風に少しだけ鏡で全身をチェックしたら、さっき選んだ下着を着けて、いつもの部屋着を着る。

顔を洗ってから、キッチンに顔を出すと耕介お兄ちゃんが料理をしていた。
「お兄ちゃんおはよう。」
お兄ちゃんは包丁を使う手を止めて、振向くと笑顔で挨拶してくれた。
「おはよう知佳。」
「お兄ちゃん今朝のご飯は何?」
お兄ちゃんが切っていた物を覗き込みながらそうたずねると。
「うん?今日は炊き立てのご飯にかぼちゃの味噌汁と鰯の丸干しを焼いた物に、
耕介特製の白菜の辛み漬けという所だ。」
お兄ちゃんはわたしが見やすいように身体を避けてくれながらそう教えてくれた。
「白菜の辛み漬けって?」
初めて聞いたメニューにちょっと首を傾げながらお兄ちゃんに質問をすると、ちょっと苦笑いしながら、どうやって作ったのか教えてくれた。
「まあ、要は白菜の浅漬けなんだけど、大量の鷹の爪と胡椒を一緒に入れて辛くするんだよ。」
そう言いながら、お兄ちゃんが戸棚から取り出したピクルスポットを見ると……な、なんであんなに漬けた汁が赤黒いの!!
「お、お兄ちゃん、これすごく辛そうだよ!!」
お兄ちゃんは、悪戯が成功した子供のような表情を浮かべながら軽く笑うと、後2つピクルスポットを取り出して見せてくれた。
「ははははは、ごめんごめんさっき取り出したのは真雪さん専用の激辛仕様のやつね、他の人はこれ。」
お姉ちゃん専用仕様の物程赤黒くないけど、薄ら赤黒く染まった漬け汁のピクルスポットは、蓋に辛口と書いてあった。
もう一つの物は蓋に中辛と書いてあったが、こっちも結構辛そうだ。
「お兄ちゃん甘口ってないの?」
お兄ちゃんの返事はないという無情なものだった。

その後お兄ちゃんを手伝って、朝ご飯の支度をしていると、色々な人がキッチンに挨拶に来る。
順番は薫さんと十六夜さんと御火月君の3人、愛お姉ちゃんとリスティの姉妹みたいな親子、現在東京でレコーディングの真っ最中のはずのゆうひちゃんから何故かモーニングコールが来て、徹夜明けのまゆお姉ちゃん、半分寝惚けたまま朝練していたみなみちゃん……美緒ちゃんはまだ寝ているみたいで、愛お姉ちゃんが起こしに行ったばかりだ。
そして美緒ちゃんが起きてきたら朝食が始まった。

美緒ちゃんだけには普通の浅漬けが用意されているが、まゆお姉ちゃんには例の激辛、私と薫さんは中辛、リスティとみなみちゃん、愛お姉ちゃんは辛口を選択していた。
「いただきまーす!!」
皆で声を合わせて、会食の挨拶をして食べ始める。
お兄ちゃんの特性のお漬物は、辛かったけどとっても美味しかった。
最初に見たときはちょっとビックリしちゃったけど、今は次に食べられる時が来るのが楽しみだな。
それから、まゆお姉ちゃんはお仕事の続き、愛お姉ちゃんは天気がいいからミニちゃんの洗車するみたいだし、薫さんとみなみちゃんはそれぞれの部活に行って、美緒ちゃんはこれから望ちゃんが遊びにくるみたい。
お兄ちゃんは今日はごろ寝して過ごすそうです……お兄ちゃん若者らしくないよ。
そしてリスティは……今わたしと一緒に出かける用意をしているところです。
リスティは銀色の髪を短く切りそろえたちょっと中性的な感じのする女の子で、私と同じHGS患者、年は私の方が上なのですが、クールな性格の彼女にちょっと押され気味です。
「知佳、1人で楽しいことをするのは良くない。」
そう言いながら、まだパジャマだったリスティはわたしの目の前で恥ずかしげもなくパジャマを無造作に脱ぎ捨てていく。
「ちょッ、ちょっとリスティ急に脱がないでよ、わたし部屋出てるね。」
「別にいいよ、同じ女なんだから、だいいち脱いじゃっている時に出られたほうが恥ずかしい。」
あっ!!それもそうか……でも改めて見るとリスティって綺麗だよね。
透き通るみたいに真白で綺麗な肌、わたしよりも小さいけど形のいい胸、体のわりに細くて長い脚……本当にうらやましいなぁ…あれ?
リスティの・・・の毛って銀色だから目立たないけど…わたしより濃いかも、羨ましい。
リスティの方をちらちら見ながらリスティが脱ぎ捨てたパジャマや下着を拾って畳む……こうい所はまゆお姉ちゃんの悪影響が出ている、全くあの2人の性格はそっくりなんだから……ハァ。
「知佳、人を見ながら溜息をつくのは失礼だぞ!!」
「えっ!!あ、ごめんね。」
わたしが無意識のうちに行っていた溜息を聞いたリスティが、箪笥の前で下着を取り出しながら少し憮然とした表情をこちらに見せて注意を促す、どうでもいいけどいつまでも裸でいると風邪ひくよりスティ。
「それに、ちらちらと人の裸を見ていたけど、もしかして知佳ってそっちの趣味があるの?」
ちょっと、引いたような視線を受けて、さすがに慌てる。
「ちょ、ちょっと、そんなわけないでしょ!!ただ……。」
「ただ?」
「リスティって改めてみると綺麗な肌してるんだなとか、後わたし自身とのスタイルの比較とかしちゃってたのよ、あんまり気持ちのいい話じゃないよね、ごめん。」
わたしの言葉に、リスティは箪笥へ向き直りながら返事を返してくれる。
「別にいいよ、スタイルの事はあんまり気にした事ないし、肌が綺麗だって言ってくれたのは素直に嬉しいしね。」
よくよく見ると耳まで真っ赤になっているのがわかった、こういう所を見ると妹ができたみたいで嬉しくなる。
もっとも指摘すると、また喧嘩になりそうだから、思わず漏れそうになる笑みを必死で堪えながらリスティのパジャマを畳むのを再開した。
リスティのパジャマは、飾り気のない白のシャツと黒いパンツの組み合わせ、こういう男の子みたいな格好がリスティは好きだよね。
下着も白いショーツのみ、リスティも寝るときはブラを外しているみたい、まゆお姉ちゃんと愛お姉ちゃんは、実は寝るときもブラをしている…もっともキツキツに締付けるのじゃなくて、優しく胸を支えてくれるようなものらしい。
こうしないと、胸が重くて寝苦しいんだって……1度でいいから経験してみたいな、うぅ。
私が畳んでる間に、下着を着つけたリスティに、畳み終わった衣類を渡す。
リスティの選んだ下着は、白いスポーツブラとさっき脱いだショーツと大して変わらないシンプルな白いショーツ。
「じゃあ、わたしも着替えてくるから。」
畳んだ衣類を受け取ったリスティはサンクスといって笑い、それから着替えたら下にいるからと言って部屋から送り出してくれた。


大急ぎで、着替えに戻ってさっき選んだ衣類を身につけてから、鏡に向かって髪を念入りに整えてから、長い髪の先端を二つに分けて結ぶ、それからリップクリームを塗って、最後に全身のチェック……うん、大丈夫みたい。
今日は運動するので手荷物を最小限にしてと、それからライトグリーンのジャンパーを着てから下におりる。
リビングでは、すでにリスティが待っていた。
「ごめん!!待った?」
「それ程待たなかったよ。」
「それじゃあ、行こうか?」

さて、ここでなぜリスティが一緒に来る事になったかというと、朝御飯の最中にお兄ちゃんが皆の今日の予定を聞いてきたんだけど……その時私がスケートに行くって言ったら……今日は暇だったリスティが行きたいって言い出して…というわけ。
さて、そういうわけで理恵ちゃんと待ち合わせの約束をした駅前にきたけど……理恵ちゃんはまだみたい。
待つこと5分…目の前に私にはもうお馴染みの黒いロールスロイスが止まり、後部座席のドアが開き理恵ちゃんが顔を出す。
理恵ちゃんの今日の服装は、彼女にしては珍しくスポーティな格好で、白いセーターと淡い水色のミニスカートに白いロングスパッツをはいていた。
「さぁ、知佳ちゃん、リスティちゃん乗ってください、このまま車で行きましょう。」
という理恵ちゃんのお言葉に甘えて、車に乗る事にする。
「ありがとう、理恵ちゃん。」
「いえいえ、お役に立てて嬉しいです、知佳ちゃん。」
と私たちが挨拶している間に、無造作にロールスロイスに乗り込む白い影……。
「リースティーーー!あんたって娘はーー。」
「いいんですよ、知佳ちゃん、それよりも知佳ちゃんも早く。」
にこにこと笑っている理恵ちゃんに促されて、ひとまずリスティの躾は後回しにする事にする。
ふかふかのシートに私が座ると運転手さんが、静に車をだした。


そして、スケートリンクについて、現在はスケート中。
このスケートリンクは、この辺では珍しい全天候型の屋内スケート場で、今日のように気温が低くて晴れているなんて日には、天井を空けて太陽の下で滑る事もできる。
「それにしても、意外でしたわ、リスティちゃんがスケートできないなんて。」
そう、スケート場に来てはじめてわかったんだけど、リスティは今回が初スケートなんだって。
「ボクに言わせれば、知佳の方が意外だ……スケートできるなんて。」
何時もは何もない所で転ぶくらい鈍いのにとか失礼な事をぶつぶつと呟きながら起き上がる。
開始から、既に5回も転んだリスティは、今日中に滑れるようになってやるとばかりにさらに闘志を燃やしてます。
そう、リスティが言っていってたけど実は私はスケートは結構得意、まゆお姉ちゃんにこれでもかと言う程強烈なスパルタ教育で教わったから。
なんでもまゆお姉ちゃん曰く「都会の人間は雪国育ちは皆ウィンタースポーツができて当たり前のように思っているから、いらん恥はかかない方がいい」ってことだった。
かなり酷い目にあったけど、おかげでスキーとスケートだけは得意になった。
理恵ちゃんは……さすがに今回スケート場に遊びに来る事を企画しただけあって、凄く上手……プロは無理だけどフィギュアスケートのアマチュア選手にはなれそうなくらいだ。
スケート場にきてすぐに後ろに滑ったり、ジャンプして回転したり、自在に滑って見せてくれた。
まあ、その後はわたしと2人掛りでリスティを教えてくれている。
でもまあ、リスティも五回転んだかいはあったみたいでもうちょっと教えれば滑れるようになりそうなところまできている。
「午前中は、もうちょっとリスティちゃんにスケートを教えて、午後は皆で楽しく滑りましょう。」
そう言う理恵ちゃんの提案にわたしとリスティは肯いて、練習を再開した。

「そうそう、上手ですわリスティちゃん。」
ぎこちなく、交互に足を出すリスティを先導するように理恵ちゃんは後ろ向きに滑っている、わたしはリスティの後で、他のお客さんがぶつかって来ないように周囲に注意を払っている。
もっとも、今日は休みとはいっても完全にオンシーズンと言うわけでもないので、かなり空いているのでそれほど難しい事じゃないけど。
「うん、だいぶ滑れるようになりましたね……もうちょっと姿勢を真直ぐにした方がいいですわ。」
「そ、そう?」
理恵ちゃんのアドバイスが聞こえる、わたしは後を見て誰も来ていないのを確認すると前に振り向いた……なっ!なんでリスティがこっちに来るのよ!!
「知佳!!ど、どいて!!」
そう言われても、目の前まで来られた後じゃあどうにもならず……結果…。
「きゃ!」「うわ!!」
ふたりでもつれ合ったまま転んでしまった。
「あらあら、知佳ちゃんはしたないですわよ。」
え?……ちょ、ちょっとリスティあんたって娘はどうしてこういうまねするわけ!?
わたしはリスティと折り重なって氷の上に倒れているんだけど、リスティがわたしを押し倒した格好で、しかもなぜかわたしの片足を抱きかかえているものだから…わたしは仰向けに大股広げている状態になっていた。
今日はミニスカートだから当然中は丸見え状態、しかも運悪く同年代の男の子達がすぐそばまで来てこっちを見ながらゆっくり滑っていく……理恵ちゃんが正面に立って庇ってくれてたけど…完全に防ぎきれるものじゃないし…1つだけよかったのは今日はスパッツだったから下着が透けて見える事がなかった事ぐらい…うぅ。
「ちょ、ちょっとリスティ早く起き上がってよ!!」
「ソーリィ、知佳。」
リスティは、慣れないスケート靴をはいて立つ事に2、3度失敗してから、一旦わたしの上からどく事でわたしを解放してくれた。
そんなアクシデントがあったものの、その後は夕方まで理恵ちゃんと楽しく遊んだ。

帰り際、スケート場から出てすぐに寮から電話がきた。
「もしもし、知佳です。」
『ああ俺、耕介だけど、今電話大丈夫か?』
「うん、大丈夫だよお兄ちゃん。」
『そうか、今リスティや佐伯さんと一緒かい?」
「うん、2人も近くにいるよ。」
『そうか?それじゃあもう帰ってくるのかい?』
「うん、理恵ちゃんが車で寮まで送ってくれるって。」
『そうなのか?それじゃあ丁度いいかもな、実は今日はいい肉が安かったんで沢山買って来たから佐伯さんも夕食一緒に食べないかって話だったんだけど。』
「ちょっと待って、理恵ちゃんに聞いてみる。」
そういうと理恵ちゃんに顔を向ける。
理恵ちゃんは、相変らずニコニコと楽しそうな表情でこっちを見ていた。
「知佳?耕介なんだって?」
「うん、理恵ちゃん、お兄ちゃんが今日の夕食一緒に食べないか?だって。」
それを聞いた理恵ちゃんは更に笑顔の度合いを増して、ニコニコと笑って返事を返してくれた。
「もちろんOKです、槙原さんの料理は美味しいですし、それに…。」
「「それに?」」
思わずリスティとハモって聞き返してしまった…。
「知佳ちゃんと遊ぶとよっぽどの事がない限りそうなるので、最近知佳ちゃんと遊ぶ時は家での夕食を断ってきますから。」
それを聞いた私とリスティは理恵ちゃんと顔を見合わせて、3人で大声で笑い出してしまった。
『おいおい、いったいどうしたんだい笑い声が聞こえるけど?』
携帯電話から聞こえるお兄ちゃんの声に、わたしは笑いながら電話に出る。
「くすくす、お兄ちゃん?理恵ちゃんがぜひにだって、それじゃあこれから帰るから。」
『OK、何か面白いことあったのかい?』
「うん、なんでもない事ないんだけど、ちょっと笑いのツボにはいちゃって。」
『なるほど、それじゃあまってるからな。』
「うん、じゃあまた後で。」
そう言って私は、電話を切ると、まだ笑っている2人に声をかける。
「それじゃあ、帰ろうか?」

「「ただいまぁ。」」「お邪魔します。」
寮に帰ると、愛お姉ちゃんが出迎えてくれた。
「いらっしゃい理恵ちゃん、お帰りなさい知佳ちゃん、リスティ。」
ちなみに運転手さんも誘ったのだけど、1度自宅に帰るそうだ。
理恵ちゃんが教えてくれたけど、愛妻家で奥さんの手料理をなによりの楽しみにしているらしい。
わたしも、そんな人がいてくれたらな、なんてことを考えてしまった。
愛お姉ちゃんはいつもの、優しい笑顔のままで、お風呂のほうを指差し。
「汗かいたでしょ?お風呂湧いてるから入ってらっしゃい。」
と言ってくれた。
「じゃあ、理恵ちゃんにはわたしの服と下着貸すね。」
そう言って理恵ちゃんを見るが、ニコニコと笑いながら首を振る、その手には何時の間にか白い小さめのスポーツバックを持っていた。
「もしもの時の為に、こうして着替えも準備してきましたから御安心を。」
その言葉にわたしはちょっとビックリしてしまった。
「じゅ、準備いいね理恵ちゃん。」
反対にリスティは、クールなままで理恵ちゃんに言葉を返す。
「理恵、もしかしたら着替えじゃなくてお泊りセットできてない?」
リスティの言葉に理恵ちゃんは、笑ったまま正解と答えた。
「今日は両親が泊りがけで出かけてますの、それで知佳ちゃんと遊びに行くって言ったら、私1人で家にいるより安心だから、こちらが良ければ泊めてもらってきなさいですって。」
それを聞いた愛お姉ちゃんは、嬉しそうにもちろんいいわよと答えていた。
それから着替えを部屋に取りにいってから、すぐさまお風呂へ、理恵ちゃんもわたしの部屋に荷物を置きにきたので一緒だ。
脱衣所に来ると、まだリスティは来てないみたいなので先に2人で入ることにした。
2人して、服を脱いでいると理恵ちゃんが声をかけてくる。
「あら?知佳ちゃんの下着可愛いですわ。」
その声につられて理恵ちゃんの方を見る。
理恵ちゃんもわたしと同じく下着姿になっていた。
レースをふんだんに使った、ちょっと大人っぽい上下セットの白い下着、とくにショーツはハイレグになっていてちょっときわどい…って今日はスポーツしに行ったのにこの格好だったのかな?
「理恵ちゃんのも素敵だね、でも結構派手に動いてたけど大丈夫だった?」
「はい、見た目は普通の下着に見えますけど、これはスポーツ用の下着なんですのよ。」
ニコニコ笑って、答える理恵ちゃん、見てみますかというとあっさりブラを外して渡してくれる。
受け取ったブラは、見た目よりも柔らかい素材を使っているらしく、柔軟で胸をしっかり支えるためのワイヤーもしっかり入っている。
「ホントだ、ちょっとビックリしちゃった、こんなのもあるんだね。」
そう言って理恵ちゃんにブラを返す、理恵ちゃんはすでにショーツの方も脱ぎ終え一糸纏わぬ姿になってわたしを待っていた。
身長はわたしとそれほど変わらないものの、スタイルに関しては理恵ちゃんのほうが断然良い、すらりとしていながら出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいる、脚もリスティのように長い。
特に胸はCカップぐらいの大きさで、綺麗な紡錘形を描いて張り出している、同性のわたしが見ても魅力的だと思わせるものだ。
・・・を飾る毛は少し薄め、ハイレグの下着をはくためか綺麗に整えられていて、背中の中程までの綺麗なロングヘアの髪と同じ茶色茂みをつくっている。
「うーん、理恵ちゃんてホント綺麗だね。」
そう言いながらも、私も手早く下着を脱いで、髪を解く。
「あら、ありがとうございます、でも知佳ちゃんだって魅力的ですわ。」
「そう言ってくれると嬉しいな、それじゃあ入っちゃおう。」
そう言って浴室に入り、身体を洗っているとリスティもやってきて、3人でゆっくりとお風呂に浸かる、自分では意識してなかったけど、お風呂に浸かると脚の筋肉が緊張を解いていくのが良くわかった、結構疲れていたんだな。


お風呂から出てしばらく、リビングでお話しをしていると御飯ができてキッチンへ。
理恵ちゃんは、上品に、でも明るく御飯を食べ、会話にも参加している。
愛お姉ちゃんと話が合うらしく、色々と楽しそうに話している。
御飯を食べた後は美緒ちゃんやみなみちゃんをまじえて5人でモ◎ポリーと言うボードゲームをした。
結果
第4位…美緒ちゃん(「納得いかないのだ!!」)
第3位…みなみちゃん(「良かった最後に逆転できて」)
第2位…わたし(「まぁこんなもんかな?」)
第1位…リスティ(「当然。」)
理恵ちゃんは最下位に終わった。
ボードゲームも終わり、かたずけて寝ようかという時になって、理恵ちゃんがいきなり立ち上がって声をあげた。
「納得いきませんわ!!もう1勝負といきましょう。」
美緒ちゃんも理恵ちゃんの尻馬に乗って声をあげる。
「もう一回勝負なのだ!!」
「でも明日は学校があるんだよ?もう寝たほうが良いんじゃ……。」
みなみちゃんがそう言いかけて…止まった。
理恵ちゃんから異様なまでの気迫が感じられたからだろう。
「もう1度やりますわよね?」
わたしとリスティとみなみちゃんは声をそろえて返事をした「は、はい。」


結局、理恵ちゃんが一位をとるまで10回ほどボードゲームをし、終わったのは明け方4時だった。
その日の授業で、ボードゲーム参加者が爆睡して怒られた事は言うまでもない。



Fin


あとがき

皆様こんにちは、そして始めまして。
とらハ駄文SS書きの小島です。

今回は、白い魔人様のリクエストでこのSSを書かせて頂きました。
知佳ちゃんのSSという事で、知佳ちゃんの1人称で晩秋の1日を書いてみました。
特に始めて書いた佐伯理恵嬢には結構苦労しました。
まだ上手く書けているか心配です。
管理人のez_8様が大の知佳ちゃんファンという事で気に入って頂けると幸いなのですが…。

それでは、また別の作品でお会いしましょう、アディオス!!


メールアドレス:mk_kojima2@yahoo.co.jp

 


 

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