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公認野球規則(2007年版) |
9・00 審 判 員
| 9・01 | 審判員の資格と権限 | |
| (a) リーグ会長は、一名以上の審判員を指名して、各リーグの選手権試合を主宰させる。 審判員は、本公認規則に基づいて、試合を主宰するとともに、試合中、競技場における規律と秩序とを維持する責にも任ずる。 |
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| (b) 各審判員は、リーグ及びプロフェッショナルベースボールの代表者であり、本規則を厳格に適用する権限を持つとともに、その責にも任ずる。審判員は、プレーヤー、コーチ、監督のみならず、クラブ役職員、従業員でも、本規則の施行上、必要があるときには、その所定の任務を行なわせ、支障のあるときには、その行動を差し控えさせることを命じる権限と、規則違反があれば、規定のペナルティを科す権限とを持つ。 | ||
| (c) 審判員は、本規則に明確に規定されていない事項に関しては、自己の裁量に基づいて、裁定を下す権能が与えられている。 | ||
| (d) 審判員は、プレーヤー、コーチ、監督または控えのプレーヤーが裁定に異議を唱えたり、スポーツマンらしくない言動をとった場合には、その出場資格を奪って、試合から除く権限を持つ。審判員がボールインプレイのとき、プレーヤーの出場資格を奪った場合には、そのプレイが終了してはじめてその効力が発生する。 | ||
| (e)
審判員は、その判断において、必要とあれば、次の人々を競技場から退場させる権限を持つ。すなわち、 (1) グラウンド整備員、案内人、写真班、新聞記者、放送局員などのように、仕事の性質上、競技場に入ることを許されている人々。 (2) 競技場に入ることを許されていない観衆またはその他の人々。 |
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| 9・02 | 審判員の裁定 | |
| (a) 打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチ、または控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない。 | ||
| 【原注】 ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる。 | ||
| (b) 審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要請することができる。しかし、監督はこのような裁定を下した審判員にだけアピールする(規則適用の訂正を申し出る)ことが許される。 | ||
| 【注一】 イニングの表または裏が終わったときは、投手および内野手がフェア地域を去るまでにアピールしなければならない。 | ||
| 【注二】 審判員が、規則に反した裁定を下したにもかかわらず、アピールもなく、定められた期間が過ぎてしまった後では、たとえ審判員が、その誤りに気づいても、その裁定を訂正することはできない。 | ||
| (c) 審判員が、その裁定に対してアピールを受けた場合は、最終の裁定を下すにあたって、他の審判員の意見を求めることはできる。裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、審判員は、他の審判員の裁定に対して、批評を加えたり、変更を求めたり、異議を唱えたりすることは許されない。 | ||
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【原注】 ハーフスイングのさい、球審がストライクと宣告しなかったときだけ、監督または捕手は、振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請することができる。球審は、このような要請があれば、塁審にその裁定を一任しなければならない。 塁審は、球審からの要請があれば、ただちに裁定を下す。このようにして下された塁審の裁定は最終のものである。 ハーフスイングについて、監督または捕手が前記の要請を行なってもボールインプレイであり、塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるよう常に注意していなければならない。 監督が、ハーフスイングに異議を唱えるためにダッグアウトから出て一塁または三塁に向かってスタートすれば警告が発せられる。警告にもかかわらず一塁または三塁に近づけば試合から除かれる。監督はハーフスイングに関して異議を唱えるためにダッグアウトを離れたつもりでも、ボール、ストライクの宣告について異議を唱えるためにダッグアウトを離れたことになるからである。 |
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| (d) 試合中、審判員の変更は認められない。ただし、病気または負傷のため、変更の必要が生じた場合は、この限りではない。 | ||
| 9・03 | 単独審判制、複数審判制 | |
| (a) 一人の審判員だけで試合を担当する場合には、その義務と権限は、競技場のあらゆる点、本規則のあらゆる条項に及び、その任務の遂行上、競技場内の最適と思われる場所に位置をとらなければならない。(通常は捕手の後方に、走者がいる場合は、ときとして投手の後方に位置をとる) | ||
| (b) 二人以上の審判員が担当する試合は、一人はアンパイヤーインチーフ(球審)に、他はフィールドアンパイヤー(塁審)に指定されなければならない。 | ||
| 9・04 | 球審および塁審の任務 | |
| (a)
アンパイヤーインチーフ(通常球審と呼ばれている)は、捕手の後方に位置し、その任務は次の通りである。 (1) 試合の適正な運行に関するすべての権限と義務とをもつ。 (2) 捕手の後方に位置し、ボールとストライクを宣告し、かつそれをカウントする。 (3) 通常塁審によって宣告される場合を除いて、フェアボールとファウルボールを宣告する。 (4) 打者に関するすべての裁定を下す。 (5) 通常塁審が行なうものとされているものを除いたすべての裁定を下す。 (6) フォーフィッテッドゲームの裁定を下す。 (7) 特定の時間に競技を打ち切ることが決められている場合には、試合開始前にその事実と終了時刻を公表する。 (8) 公式記録員に打撃順を知らせる。また出場プレーヤーに変更があれば、その変更を知らせる。 (9) 球審の判断で特別グラウンドルールを発表する。 |
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| (b)
フィールドアンパイヤーは、塁におけるとっさの裁定を下すのに最適と思われる位置を占め、その任務は次の通りである。 (1) 特に球審が行なう場合を除く塁におけるすべての裁定を下す。 (2) タイム、ボーク、反則投球またはプレーヤーによるボールの損傷、汚色の宣告について、球審と同等の権限を持つ。 (3) この規則を施行するにあたって、あらゆる方法で球審を援助し、規則の施行と規律の維持については、球審と同等の権限を持つ。ただし、フォーフィッテッドゲームの宣告はできない。 |
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| (c)
一つのプレイに対して、二人以上の審判員が裁定を下し、しかもその裁定が食い違っていた場合には、球審は審判員を集めて協議し(監督、プレーヤーをまじえず、審判員だけで)、その結果、通常球審(または、このような場合には球審に代わって解決にあたるようにリーグ会長から選任された審判員)が、最適の位置から見たのはどの審判員であったか、またどの審判員の裁定が正しかったかなどを参酌して、どの裁定をとるかを決定する。 このようにして、決定された裁定は最終のものであり、初めから一つの裁定が下された場合と同様に、試合は続行されなければならない。 |
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| 9・05 | 審判員の報告の義務 | |
| (a) 審判員は、すべての規則違反またはその他の報告しなければならない出来事を、試合終了後、12時間以内にリーグ会長まで報告する義務がある。ただし、監督またはプレーヤーを退場させた試合には、その理由を付記することを必要とする。 | ||
| (b)
審判員がトレーナー、監督、コーチまたはプレーヤーを次の理由で退場させた場合には、審判員はその詳細を4時間以内にリーグ会長に報告する義務がある。 すなわち、これらの人々が、審判員、トレーナー、監督、コーチまたはプレーヤーに野卑不作法な言を用いて黙過できない侮辱を加えたためか、暴力を働いたことが退場理由となった場合がそれである。 |
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| (c)
リーグ会長は、審判員から、監督、コーチ、トレーナー、プレーヤーを退場させた旨の報告を受けたならば、ただちに自己の判断で適当と思われる制裁を科し、その旨を当事者ならびにその所属クラブの代表者に通告しなければならない。 制裁金を科せられた当事者が、通告後5日以内に、リーグ事務局長にその総額を支払わなかった場合には、支払いが完了するまで、試合に出場することもベンチに座ることも禁止される。 |
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審判員に対する一般指示【原注】
| 審判員は、競技場においては、プレーヤーと私語を交わすことなく、またコーチスボックスの中に入ったり、任務中のコーチに話しかけるようなことをしてはならない。 |
| 制服はつねに清潔を保ち、しかも正しく着用し、競技場においては、積極的に機敏な動作をとらなければならない。 |
| クラブ役職員に対しては常に礼儀を重んずる必要はあるが、クラブ事務局を訪ねたり、特にあるクラブの役職員と親しくするようなことは避けなければならない。 |
| 審判員が競技場に入れば、ただその試合の代表者として試合を審判することだけに専念しなければならない。 |
| 提訴試合にもなりかねないほどの悪い事態が起こった場合、その事態の解決を回避したという非難を受けるようなことがあってはならない。つねに規則書を携行し、紛糾した問題を解決するにあたっては、たとえ10分間以上試合を停止することがあっても、よく規則書を調べ、その解決に万全を期して、その試合を提訴試合あるいは再試合にしないように務めなければならない。 |
| 試合を停滞させてはならない。試合はしばしば審判員の活気ある真剣な運びによって、より以上の効果をもたらすものである。 |
| 審判員は、競技場における唯一の代表者であって、強い忍耐と、よりよい判断とを必要とするつらい立場におかれることがしばしば起こるが、悪い事態に対処するにあたっては、感情を棄てて自制することがいちばん大切なことである。 |
| 審判員は自己の決定について、誤りを犯しているのではないかと疑うようなことがあってはならないし、また、たとえ誤りを犯したとしても、埋め合わせをしようとしてはならない。すべて見たままに基づいて判定を下し、ホームチームとビジティングチームとに差別をつけるようなことがあってはならない。 |
| 試合進行中はボールから目を離してはならない。走者が塁を踏んだかどうかを知ることもたいせつではあるが、飛球の落ちた地点を見定めたり、送球の行方を最後まで見きわめることがより重要なことである。プレイの判断を下すにあたっては、早まることなく、正確を期さねばならず、野手がダブルプレイをなしとげるために送球する場合にも、あまり早く向きを変えてはいけない。アウトを宣告した後、一応落球の有無を確かめる必要がある。 |
| 走りながら "セーフ" "アウト" の宣告の動作をすることなく、そのプレイが終わるのを待って、宣告を下さなければならない。 |
| 各審判員は簡単な一組のサインを用意しておく必要がある。これによって、自己のエラーを悟れば、その明らかに間違った決定を正すことができる。"プレイを正しく見た" という確信があれば、"他の審判員に聞け" というプレーヤーの要求に従う必要はない。確信がなければ、同僚の一人に聞くこともよいが、これもあまり度を越すようなことなく、機敏にプレイを十分に把握して審判しなければならない。しかしながら、正しい判定を下すことが第一の要請であることを忘れてはならない。疑念のあるときは、ちゅうちょせず同僚と協議しなければならない。審判員が威厳を保つことはもちろん大切であるが、"正確である" ということがより重要なことである。 |
| 審判員にとって最も大切な掟は、"あらゆるプレイについて最もよい位置をとれ"
ということである。 たとえ判定が完璧であっても 、審判員の位置がそのプレイをはっきりと明確に見ることができる地点でなかったとプレーヤーが感じたときは、しばしば、その判定に異議を唱えるものである。 |
| 最後に、審判員は礼儀を重んじ、しかも公平にして厳格でなければならない。そうすれば、すべての人々から尊敬される。 |
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